【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝安も引け際に買われ年初来高値を更新 (11月7日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 23283.14
高値 23336.00(09:40)
安値 23253.32(12:30)
大引け 23330.32(前日比 +26.50 、 +0.11% )
売買高 12億6775万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3894億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は引け際に買われ小幅ながら3日続伸、連日で年初来高値を更新
2.朝方は利益確定の売りが先行したが、下値では押し目買いが厚く切り返す
3.米中協議の先行き不透明感再燃で、為替も円高傾向に振れたが影響限定的
4.値上がり銘柄数を値下がりが上回ったものの、全般幅広く買いが入る展開
5.ソフトバンクGは売りに押されるも打たれ強く、2%強の下げにとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは7セント安と小幅に反落した。米中首脳会談の開催が12月にずれ込む可能性があると伝わったことが上値を抑えた。
東京市場では、日経平均株価が前日終値を挟んで狭いゾーンでの値動きとなり、マイナス圏で推移する時間帯が多かったものの、引け際に買いが入りプラス圏で着地。連日の年初来高値更新となった。
7日の東京市場は、朝方は利益確定の売りに押されてスタートしたが、下値は固くその後は下げ渋る動き。前日の米国株市場でNYダウがほぼ横ばいで引けるなど上昇一服感が出ており、これを受けてここ急速に水準を切り上げてきた日経平均も上値の重い展開を強いられたが、下値は固かった。値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回ったものの、好業績銘柄などを中心として大型株、中小型株におしなべて買いが入り、TOPIXも高く引けた。米中協議の先行きに再び懸念が浮上したことが売りの根拠となったが、マイナス圏では押し目買いニーズも強かった。中国や香港、台湾株などが軟調で外国為替市場ではドル安・円高方向に振れたが、全体への影響は軽微だった。取引終了10分ほど前からプログラム的な買いが入り、前日終値を上回る水準で引けている。
個別では、トヨタ自動車<7203>が高く、オリンパス<7733>は大幅高。キーエンス<6861>、アドバンテスト<6857>なども上昇した。三櫻工業<6584>は物色人気が加速しストップ高。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、サンデンホールディングス<6444>、サンケン電気<6707>なども値を飛ばした。ワールド<3612>、LINE<3938>なども物色人気。なお、ソフトバンクグループ<9984>は売りに押されたものの、下値は固く2%強の下げにとどまっている。
一方、SUMCO<3436>が売られ、ソニー<6758>も軟調。任天堂<7974>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も値を下げた。クニミネ工業<5388>、日総工産<6569>などが大幅安、いであ<9768>も大きく利食われた。三菱自動車工業<7211>、神戸製鋼所<5406>なども安い。カカクコム<2371>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、テルモ <4543> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約44円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)その他金融業、(3)非鉄金属、(4)小売業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)石油石炭製品、(4)パルプ・紙、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△高田工 <1966> [東証2]
上期経常は69%増益で上振れ着地。
△デファクト <3545>
今期経常は4.2倍増益へ。
△ワールド <3612>
今期の税引き前最高益予想を13%上乗せ、配当も3円増額。
△Amazia <4424> [東証M]
今期経常は37%増で3期連続最高益更新へ。
△ツムラ <4540>
上期経常は一転3%増益で上振れ着地。
△DOWA <5714>
上期経常を15%上方修正。
△サンデンHD <6444>
通期最終利益が90億円に増額。
△サンケン <6707>
今期最終を3.2倍上方修正。
△オリンパス <7733>
上期税引き前は485億円の黒字に浮上。
△ミツウロコG <8131>
今期経常を23%上方修正・16期ぶり最高益更新へ。
▼セリア <2782> [JQ]
SMBC日興証券が投資評価を「3」へ引き下げ。
▼リンクバル <6046> [東証M]
今期経常は49%減益へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三桜工 <6584> 、(2)UMCエレ <6615> 、(3)サンデンHD <6444> 、(4)オリンパス <7733> 、(5)サンケン <6707> 、(6)ミツウロコG <8131> 、(7)デファクト <3545> 、(8)住友精化 <4008> 、(9)日特塗 <4619> 、(10)ワールド <3612> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)ノムラシス <3940> 、(3)クニミネ <5388> 、(4)日総工産 <6569> 、(5)アトラ <6029> 、(6)ビーエンジ <4828> 、(7)いであ <9768> 、(8)JSB <3480> 、(9)三菱自 <7211> 、(10)光村印 <7916> 。
【大引け】
日経平均は前日比26.50円(0.11%)高の2万3330.32円。TOPIXは前日比3.68(0.22%)高の1698.13。出来高は概算で12億6775万株。東証1部の値上がり銘柄数は984、値下がり銘柄数は1070となった。日経ジャスダック平均は3531.33円(2.28円高)。
[2019年11月7日]
株探ニュース