【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、国際石開帝石、三菱自
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
森永乳業<2264>が高い。同社はきょう午後2時に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は159億5900万円(前年同期比7.6%増)となり、通期計画230億円に対する進捗率が69.4%となったことが好感されているようだ。売上高は3127億9800万円(同0.4%増)となった。夏場の天候不順がアイスクリームなどの売り上げに影響した半面、ヨーグルトやチーズは堅調に推移。利益面では価格改定やプロダクトミックスの改善効果などが寄与した。なお、通期業績予想は売上高見通しを従来の5930億円から5898億円(前期比1.1%増)に引き下げた一方、営業利益及び経常利益、純利益は従来計画を据え置いている。
■クレスコ <4674> 3,570円 +180 円 (+5.3%) 本日終値
クレスコ <4674> が急反発。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比10.2%増の18.9億円に伸び、従来の0.9%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。流通分野や公共サービス分野のソフトウェア開発の受注が好調だったほか、カーエレクトロニクス向け組み込みソフト開発案件が増勢だった。併せて、今期の年間配当を従来計画の68円→72円(前期は66円)に増額修正したことも評価材料となった。
■都築電気 <8157> 1,366円 +49 円 (+3.7%) 本日終値
都築電気<8157>が続伸、48円高の1365円まで上値を伸ばし、6月28日につけた年初来高値1349円を約4カ月半ぶりに更新した。情報ネットワークソリューションサービス、電子デバイスに強みを持つ富士通系ディーラーで、クラウド系システム構築でも実績が高い。企業のIT投資需要が旺盛ななか、クラウド以外にエッジコンピューティング領域を軸とした新たな付加価値創出にも取り組み、商機を広げている。PER、PBRともに割安で水準訂正余地が大きいとみられている。
■西日本FH <7189> 871円 +28 円 (+3.3%) 本日終値
6日、西日本フィナンシャルホールディングス <7189> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.05%にあたる160万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月7日から20年3月末日まで。同時に20年3月期の連結経常利益を従来予想の315億円→285億円に下方修正すると発表したがこちらへの反応は限定的となっている。
■トランス・コスモス <9715> 2,933円 +61 円 (+2.1%) 本日終値
トランス・コスモス<9715>が上伸し年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は2600円から3400円に見直した。同社の株価は利益率改善への評価を背景に年初から大きく上昇したが、人手不足や労働法制変更を背景にしたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)市場の拡大による売上増の動きが表面化してきていることを評価。継続的な人手不足や同一労働同一賃金の来年からの導入、最低賃金引き上げ方針などで今後も中長期で構造的なアウトソース需要が高まっていくと予想している。
■松田産業 <7456> 1,657円 +33 円 (+2.0%) 本日終値
松田産業 <7456> が続伸し、年初来高値を更新した。6日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の23.3億円→32億円に37.3%上方修正したことが買い材料視された。貴金属相場の高騰で販売価格が上昇したうえ、食品関連の販売が想定より伸びたことが寄与。併せて、通期の同利益も従来予想の51億円→58億円に13.7%上方修正。増益率が0.1%増→13.9%増に拡大する見通しとなった。
■トヨタ自動車 <7203> 7,736円 +87 円 (+1.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>がプラス圏に浮上。同社の第2四半期(4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比4.2%増の15兆2855億円、営業利益は同11.3%増の1兆4043億円だった。市場予想の営業利益(1兆3600億円前後)は上回った。同時に、3400万株(発行済み株式数の1.19%)、2000億円を上限とする自社株買いも発表した。同社はこの日の午後1時25分に決算を開示した。
■文化シヤッター <5930> 982円 +9 円 (+0.9%) 本日終値
文化シヤッター<5930>が3日続伸。一時984円まで上値を伸ばし連日の年初来高値更新と上値指向を継続した。同社が6日取引終了後に発表した19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比71%増の29億3500万円と高変化を示した。大都市圏を中心とする物流倉庫、商業施設などの建設需要拡大を背景に手持ち工事の進捗が会社側想定を上回り、足もとの収益の伸びに反映されている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,066円 +4 円 (+0.4%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>が続伸。6日取引終了後、19年12月期連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は9880億円から9840億円に見直したものの、営業利益は4720億円から4760億円へ、純利益は900億円から1000億円に修正した。米州セグメントにおける原油の開発生産事業の売却にかかる税効果および一部費用の下期への期ずれが発生したことから中間期業績は予想を上回っており、この実績などを考慮して19年12月通期の業績も修正した。同時に今期配当は従来予想から3円増の年27円(前期比3円増)とすることも評価されている。
■三菱自動車工業 <7211> 492円 -36 円 (-6.8%) 本日終値 東証1部 下落率9位
三菱自動車工業<7211>が急落。株価は一時、前日に比べ8.2%安に売られた。6日取引終了後、20年3月期連結業績の下方修正を発表した。売上高を2兆5800億円から2兆4500億円(前期比2.6%減)、営業利益を900億円から300億円(同73.2%減)、純利益を650億円から50億円(同96.2%減)に見直した。連結出荷台数の減少や為替の見直しを反映した。
株探ニュース