【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、キーエンス、インフォMT
任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
沖縄電力 <9511> が急反騰。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比64.8%増の83.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。他社販売電力料や託送収益が増加したうえ、子会社で外部向け売上高が伸びたことが寄与。燃料費や他社購入電力料が減少したことも利益増益に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の72億円→82億円に13.9%上方修正。増益率が37.9%増→57.1%増に拡大する見通しとなった。
■インフォマート <2492> 1,829円 +189 円 (+11.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
インフォマート <2492> が急騰。10月31日大引け後に発表した19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比25.6%増の20.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の飲食業界向け受発注、規格書プラットフォームなどの利用拡大で月額システム使用料が増加したことが寄与。大型システム開発投資の償却期間満了に伴い、ソフトウエア償却費が減少したことも増益の要因となった。通期計画の24.1億円に対する進捗率は84.6%に達しており、業績上振れが期待される。併せて、12月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。
■旭有機材 <4216> 1,712円 +172 円 (+11.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
31日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は4%増益」が好感された。
旭有機材 <4216> が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.1%減の17億円に減り、通期計画の39億円に対する進捗率は43.8%にとどまったものの、5年平均の37.0%を上回った。
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■洋缶HD <5901> 1,893円 +166 円 (+9.6%) 11:30現在
東洋製罐グループホールディングス <5901> が急反騰。10月31日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.1%にあたる600万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から20年3月31日まで。同時に、20年3月期の連結営業利益を従来予想の265億円→250億円に5.7%下方修正し、一転して1.7%減益見通しとなったが株価への影響は限定的となった。業績下振れは包装容器関連事業を中心に販売が減少することが背景。なお、経常利益は為替変動の影響を考慮し、従来予想を据え置いている。
■ノジマ <7419> 2,101円 +165 円 (+8.5%) 11:30現在
ノジマ <7419> が続急伸。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比23.5%増の130億円に伸び、従来予想の113億円を上回って着地したことが買い材料視された。消費税増税前の駆け込み需要などを背景に、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコンなどの販売が伸びたことが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→38円(前期は34円)に増額修正したことも評価材料となった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.98%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元を好感する買いも向かった。
■キーエンス <6861> 74,650円 +5,830 円 (+8.5%) 11:30現在
キーエンス<6861>は大幅高、一時5000円近い上昇で上場来高値7万3870円奪回にあと一歩と迫った。同社が31日取引終了後に発表した、19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比14%減の1388億2400万円と2ケタ減益となったが、米中摩擦の影響を株価は事前に織り込んでいた。一方、11月20日を基準日に1株を2株にする株式分割を発表、これが買いを誘導する背景となった。なお、20年3月期の年間配当は100円を据え置くことで、実質的配当は倍額となる。
■トーエネック <1946> 3,805円 +275 円 (+7.8%) 11:30現在
トーエネック <1946> が急伸。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比59.9%増の50億円に拡大し、従来予想の35億円を上回って着地したことが買い材料視された。一般得意先向けの屋内線工事や空調管工事などが増加したうえ、太陽光発電所の売電収入も伸びた。受注工事の採算改善に加え、作業効率化やコスト削減なども大幅増益につながった。併せて、通期の同利益を従来予想の91億円→113億円に24.2%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して11.4%増益見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の110円→135円(前期は105円)に増額修正したことも評価材料となった。
■M&Aキャピ <6080> 7,740円 +510 円 (+7.1%) 11:30現在
M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が4連騰し年初来高値を更新している。10月31日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感されている。株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図るのが狙い。なお、株式分割後も現行の株主優待制度の対象及び内容の変更は行わないため、株主優待制度の実質拡充となる。同時に発表した20年9月期連結業績予想は、売上高137億600万円(前期比8.9%増)、営業利益59億円(同0.8%増)、純利益40億5400万円(同3.3%増)を見込む。コンサルタントの採用を継続し、成約件数の増加を図る見通しで、今期はグループで大型案件30件の成約を計画する。一方で、本社増床によるコスト増を見込み、利益の伸びは鈍る見通しだ。なお、19年9月期決算は、売上高125億9200万円(前の期比57.0%増)、営業利益58億5500万円(同85.0%増)、純利益39億2500万円(同87.6%増)だった。
■都築電気 <8157> 1,291円 +81 円 (+6.7%) 11:30現在
31日に決算を発表。「上期経常が2.3倍増益で着地・7-9月期も75%増益」が好感された。
都築電気 <8157> [東証2] が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の10.5億円に急拡大し、通期計画の36億円に対する進捗率は5年平均の13.9%を上回る29.4%に達した。
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■日立造船 <7004> 392円 +24 円 (+6.5%) 11:30現在
31日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期は黒字浮上」が好感された。
日立造船 <7004> が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は68.6億円の赤字(前年同期は86.4億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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■東武鉄道 <9001> 3,850円 +225 円 (+6.2%) 11:30現在
31日に決算を発表。「今期経常を3%上方修正」が好感された。
東武鉄道 <9001> が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比17.9%増の348億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の590億円→607億円(前期は629億円)に2.9%上方修正し、減益率が6.3%減→3.6%減に縮小する見通しとなった。
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同時に発表した「1.89%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の1.89%にあたる400万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から20年2月28日まで。
■任天堂 <7974> 40,900円 +2,280 円 (+5.9%) 11:30現在
任天堂<7974>が5日続伸している。10月31日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高4439億6700万円(前年同期比14.2%増)、営業利益942億2200万円(同53.4%増)、純利益620億1800万円(同4.0%減)となり、大幅営業増益となったことが好感されている。主力の「ニンテンドースイッチ」がバッテリーの持続時間が長くなった新モデルの発売や携帯専用の「ニンテンドースイッチライト」の発売効果でハードウェアの販売台数が693万台(同36.7%増)と好調に売り上げを伸ばしたことが牽引した。また、為替差損が205億円発生したことなどにより、純利益は減益を余儀なくされた。なお、20年3月期通期業績は、1兆2500億円(前期比4.1%増)、営業利益2600億円(同4.1%増)、純利益1800億円(同7.2%減)の従来見通しを据え置いている。
■トランス・コスモス <9715> 2,889円 +161 円 (+5.9%) 11:30現在
トランス・コスモス <9715> が続急伸し、連日で年初来高値を更新した。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の43.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。アウトソーシングサービスの需要拡大を背景に、アジア市場でコールセンターやバックオフィス業務を中心に受注が伸びたことが寄与。受注業務の採算改善や販管費率の低下に加え、上場子会社の業績好調や新規連結子会社の業績上積みなども大幅増益に貢献した。
■理研ビタミン <4526> 4,070円 +200 円 (+5.2%) 11:30現在
31日に決算を発表。「上期経常が43%増益で着地・7-9月期も91%増益」が好感された。
理研ビタミン <4526> が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比43.2%増の30.7億円に拡大したが、通期計画の64億円に対する進捗率は48.1%となり、5年平均の48.2%とほぼ同水準だった。
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■タムロン <7740> 2,467円 +86 円 (+3.6%) 11:30現在
タムロン <7740> が急反発し、年初来高値を更新した。10月31日大引け後に発表した19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比35.2%増の48.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自社ブランド交換レンズの新製品の販売が好調で、写真関連事業の採算が改善したことが寄与。車載カメラ用レンズや産業向け監視カメラ用レンズなどの販売が大きく伸びたことも増益に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の59億円→67億円に13.6%上方修正。増益率が0.4%増→14.0%増に拡大する見通しとなった。
■Tホライゾン <6629> 529円 +80 円 (+17.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
テクノホライゾン・ホールディングス <6629> [JQ]がストップ高買い気配。10月31日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の7.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。教育ICT化が進展するなか、事業譲受で新たに開始した電子黒板事業が大きく伸びたうえ、主力の書画カメラや業務用ドライブレコーダーも堅調に推移し、32.4%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の12億円に対する進捗率は62.8%に達しており、業績上振れが期待される状況だ。
■イマジカG <6879> 667円 +100 円 (+17.6%) ストップ高 11:30現在
IMAGICA GROUP<6879>がストップ高まで買われている。同社は10月31日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益が2億7500万円の黒字(前年同期は7億1000万円の赤字)に浮上したことが好感されているようだ。売上高は474億2200万円(前年同期比13.2%増)で着地。実写とアニメともに劇場映画作品の制作規模の拡大及び件数が前年同期に比べて増加したほか、テレビCMや音楽ライブ収録も案件数が拡大したことを背景に、映像コンテンツ事業が伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高950億円(前期比5.0%増)、営業利益16億8000万円(同81.0%増)とする従来計画を据え置いている。
■クリナップ <7955> 683円 +100 円 (+17.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
住設機器大手メーカーのクリナップ <7955> がストップ高買い気配。10月31日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.3億円→22.5億円に6.8倍上方修正したことが買い材料視された。回復基調にあった持ち家の新設住宅着工戸数が足踏みしたものの、消費増税前の駆け込み需要が追い風となり、売上高が計画を上回ったことが寄与。原価低減や販管費の削減を進めたことも利益を大きく押し上げた。併せて、通期の同利益も従来予想の11.5億円→25億円に2.2倍上方修正した。
●ストップ高銘柄
UMNファーマ <4585> 527円 +80 円 (+17.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
ニチリョク <7578> 1,098円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
JIA <7172> 1,544円 -500 円 (-24.5%) ストップ安売り気配 11:30現在
EduLab <4427> 4,890円 -1,000 円 (-17.0%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
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