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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アジア投資 <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本アジア投資 <8518>  303円 (+56円、+22.7%)

 東証1部の上昇率トップ。日本アジア投資 <8518> が急反騰。18日の取引終了後、投資先で神戸大学発スタートアップ企業のIntegral Geometry Science(インテグラル ジオメトリ サイエンス、神戸市中央区)が、乳がん検診用の世界初の画像化システム「マイクロ波マンモグラフィ」のプロトタイプ機を開発したと発表しており、これが好感された。開発された「マイクロ波マンモグラフィ」は、今年4月に厚労省から先駆け審査指定制度の対象品目に指定されており、22年までの実用化を目指すという。また、臨床研究では高濃度乳房を含む全てのタイプの乳房で高い乳がん検出感度を有することが示されているとしている。

■ストリーム <3071>  106円 (+19円、+21.8%) 一時ストップ高

 ストリーム <3071> [東証2]が急反騰、一時ストップ高。18日の取引終了後、運営するインターネット通販サイト「ECカレント」及び「イーベスト」で、メルペイ(東京都港区)のスマートフォン決済サービス「メルペイ」のネット決済機能を来春をメドに導入すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のメルペイ導入は、キャッシュレス決済手段の多様化による利便性向上を図るのが狙い。また、月間約1300万人のアクティブユーザーを抱える「メルカリ」のユーザーが、「ECカレント」や「イーベスト」で簡単にショッピングを楽しむことができるようになり、新たなユーザー獲得も期待されている。

■アサカ理研 <5724>  1,675円 (+300円、+21.8%) ストップ高

 アサカ理研 <5724> [JQ]がストップ高。米アップルが18日、新型「iPhone」の主要部品に、再利用したレアアース(希土類)を採用する計画を明らかにしたと伝えられたことを受けて、思惑的な買いが入ったようだ。

■サムライJP <4764>  166円 (+19円、+12.9%)

 SAMURAI&J PARTNERS <4764> [JQG]が出来高増勢のなか急反騰。同社は情報システムを主力とするソフト開発を手掛けているほか、金融・投資事業などにも多角化を図っている。18日取引終了後、事業者向けファイナンス事業を展開するビー・アイ・ジー・キャピタル(大分市)とJトラスト <8508> [東証2]傘下の日本保証(東京都・港区)の3社で、クラウドファンディングを活用した地方企業の資金調達支援を目的とする業務提携を同日に決議したと発表。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけた。

■第一精工 <6640>  2,504円 (+205円、+8.9%)

 東証1部の上昇率7位。第一精工 <6640> が4日ぶりに急反発。NTTドコモ <9437> は18日、第5世代移動通信方式(5G)として割り当てられた周波数帯及び商用装置を用いた「5Gプレサービス」を20日から開始すると発表。同日開幕するラグビーワールドカップで試験サービスが行われるなど、市場では5Gに対する注目度が高まっている。こうしたなか、「5Gスマホ端末向けコネクターを手掛ける同社株が物色されているようだ」(アナリスト)という。

■ダイセキS <1712>  705円 (+54円、+8.3%)

 東証1部の上昇率9位。ダイセキ環境ソリューション <1712> が急伸。18日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の3.8億円→6.7億円に76.2%上方修正したことが買い材料視された。土壌汚染処理事業で難処理物案件や工事処理一括案件といった高付加価値案件の獲得に加え、リサイクルセンターの稼働率向上や原価低減に注力し、採算が大幅に改善した。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も従来予想の9.1億円→10.7億円に17.6%上方修正。増益率が0.7%増→18.4%増に拡大する見通しとなった。

■ブレーキ <7238>  186円 (+14円、+8.1%)

 東証1部の上昇率10位。曙ブレーキ工業 <7238> が急反発。18日の取引終了後、事業再生ADR手続きの成立を発表しており、これが好感された。債権者である全ての取引金融機関から事業再生計画について同意が得られたとしており、銀行団は借入金の約半分に相当する560億円の債権放棄に応じたという。

■YEデジタル <2354>  417円 (+26円、+6.7%)

 YE DIGITAL <2354> [東証2]が急反発。18日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の1.2億円→2.9億円に2.4倍上方修正。従来の52.9%減益予想から一転して14.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。顧客企業の戦略的なIT投資需要を背景にシステム開発などの受注が伸び、売上高が計画を16.7%も上回ったことが寄与。コスト削減を進めたことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の5.5億円(前期は4.6億円)を据え置いた。

■ピックルス <2925>  2,588円 (+125円、+5.1%)

 ピックルスコーポレーション <2925> が急反発し、上場来高値を更新した。18日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の10.1億円→14.7億円に45.7%上方修正したことが買い材料視された。原料野菜の仕入れ価格が安定したほか、佐賀工場が稼働から1年が経過し製造効率が改善したことが上振れの要因となった。併せて、通期の同利益も従来予想の17.3億円→19.9億円に14.8%上方修正。増益率が11.4%増→27.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。下期は「ご飯がススムキムチ」発売10周年を記念した広告宣伝などを更に強化する予定だ。

■新晃工業 <6458>  1,830円 (+85円、+4.9%)

 新晃工業 <6458> が3日続伸し年初来高値を更新。19日午後2時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を420億円から428億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を65億円から77億円(同43.2%増)へ、純利益を43億9000万円から51億5000万円(同23.9%増)へ上方修正したことが好感された。首都圏を中心とした大型再開発案件の増加など良好な事業環境が続くなか、戦略受注におる収益性の向上を図ったことが寄与したという。

■駒井ハルテク <5915>  1,637円 (+71円、+4.5%)

 駒井ハルテック <5915> が大幅反発。18日の取引終了後に23年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、最終年度に売上高500億円(19年3月期440億200万円)、営業利益30億円(同20億1200万円)を目指すとしたことが好感された。橋梁事業で新分野の構造物への挑戦による受注領域の拡大を図るほか、鉄骨事業では難易度の高い構造物及び特殊な構造物への積極的な取り組みと関係会社との連携強化などによる生産量の拡大を目指すとしている。

■ピープル <7865>  1,122円 (+42円、+3.9%)

 ピープル <7865> [JQ]が3日ぶりに大幅反発。18日の取引終了後に発表した8月度の月次業績動向で、売上高が前年同月比76.5%増の3億4797万円、営業利益が前年同月比で大幅に黒字転換し3970万円となったことが好感された。国内販売の夏商戦に向けた底堅い出荷に加えて、海外販売で前年同月を大幅に上回る出荷があったという。

■Fスターズ <3687>  1,444円 (+51円、+3.7%)

 フィックスターズ <3687> が4日ぶりに反発。19日、米ザイリンクス社(カリフォルニア州)とFPGAアクセラレータボードに関するVAR(付加価値再販業者)契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回のVAR契約締結は、従来のFPGA設計サービスに加えて、より顧客のシステム性能の高速化を提案・提供できるようにするのが狙い。同契約によりフィックスターズは、ザイリンクス社のFPGAアクセラレータボードをベースとしたシステムを構築し、通常のCPUによるソフトウェア処理では時間のかかる処理を高速化してシステム性能を最適化するサービスを提供できるようになり、金融市場やハイパフォーマンスコンピューティング分野を中心にサービスを展開する予定としている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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