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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

インフォMT <日足> 「株探」多機能チャートより

■インフォMT <2492>  1,672円 (+56円、+3.5%)

 インフォマート <2492> が大幅反発。19日付の日本経済新聞朝刊で「2021年12月期の連結営業利益を18年12月期に比べ3割増の30億円に引き上げる計画だ」と報じられており、成長力への期待から買いが入ったようだ。記事によると、働き方改革や人手不足の深刻化を背景にした企業の業務効率化の需要を取り込み、主力の食材の受発注サービスで利用を伸ばすほか、請求書の発行サービスでも顧客網を広げるとしている。

■トビラシステ <4441>  6,030円 (+180円、+3.1%)

 トビラシステムズ <4441> [東証M]が7日ぶりに反発。18日、同社が10月10日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■学研HD <9470>  5,500円 (+160円、+3.0%)

 学研ホールディングス <9470> が大幅続伸。18日の取引終了後に株主優待制度の拡充を発表しており、これが好材料視された。前期に実施した長期保有優待をを制度化し、3単元(300株)以上を3年以上継続保有する株主に対して、長期保有優待品を同梱して贈呈するとしている。

■NESIC <1973>  3,005円 (+86円、+3.0%)

 NECネッツエスアイ <1973> が6日続伸し連日の年初来高値更新となっている。19日午前10時ごろ、日本におけるサーモン養殖の第一人者で陸上養殖大手の林養魚場(福島県西郷村)とパートナーシップを結び、ICT/デジタル技術を活用した陸上養殖事業に参入すると発表しており、これが好感された。今回のパートナーシップにより、両社は合弁でネッツフォレスト陸上養殖を設立し、陸上養殖の高度化を実現するほか、陸上養殖により安全で高品質なサーモンを通年で生産するNESIC陸上養殖を設立した。デジタル技術で養殖水産業界のイノベーションを実現するとともに、その仕組みをグローバルにフランチャイズ展開することで、養殖水産業に対する新規参入を促し、海洋環境の保全と食糧問題という世界的な社会課題の解決にも貢献するとしている。

■SCSK <9719>  5,240円 (+150円、+3.0%)

 SCSK <9719> と日鉄ソリューションズ <2327> がともに上昇し、年初来高値に接近している。19日付の日本経済新聞朝刊で「SCSKの2019年4-9月期は連結営業利益が前年同期比19%増の190億円程度、日鉄ソリューションズ(NSSOL)は33%増の150億円程度だったようだ」と報じられており、ともに従来予想を上回り、上期として過去最高となる見込みであるとの観測が好材料視された。記事によると、企業の旺盛なIT投資を受けて、製造業向けを中心にシステム開発が伸びているという。また、開発案件の受注が高水準となったことで、エンジニアの稼働率が高まったほか、開発手法を標準化するなど生産性が改善されたことも利益に寄与したとしている。

■京急 <9006>  2,154円 (+58円、+2.8%)

 京浜急行電鉄 <9006> が6日続伸し連日の年初来高値更新となっている。世界的なカジノ大手の米メルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッドが18日の取引終了後、日本での統合型リゾート施設(IR)を開発する候補地として、横浜市に注力すると発表。これを受けて、利用増の思惑が働いたようだ。メルコによると「長年にわたり、日本初のIR施設の建設地として横浜が相応しいと考え、活動してきた」としており、同時にみなとみらい地区に、近く横浜オフィスを開設予定としている。また、みなとみらいに本社があり、デジタルサイネージ関連のアビックス <7836> [JQ]も関連銘柄として物色されている。

■ゴールドウイン <8111>  17,800円 (+480円、+2.8%)

 ゴールドウイン <8111> が反発。5月7日につけた年初来高値1万8270円奪回に向けて上げ足を速めている。あす20日、「ラグビーワールドカップ(ラグビーW杯)2019日本大会」が開幕を迎えるなか、関連銘柄の中核として買いの矛先が向かった。同社子会社のカンタベリーオブニュージーランドジャパンは、日本代表チームのジャージを提供しているほかレプリカジャージも販売。日本戦だけでも多くの日本人観客の動員が予想されるだけに「特需発生」との思惑も株価上昇を後押ししたようだ。

■TIS <3626>  6,210円 (+150円、+2.5%)

 TIS <3626> が反発。SMBC日興証券が18日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を5700円から6100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の業績が順調に推移している点を評価。産業分野でエネルギー関連などが好調なほか、主力のクレジットカード分野では、クラウド型の新しいクレジットカードプロセッシングサービスなどが期待できるという。一方で、産業分野で今下期は大幅増益となった前年同期比での伸び率が低下することなどが予想されるが、全体としては良好な需要環境が続くと予想しており、20年3月期の営業利益予想を400億円から418億円へ、21年3月期を同415億円から436億円へ上方修正している。

■ユニゾHD <3258>  4,220円 (+95円、+2.3%)

 ユニゾホールディングス <3258> が4日ぶりに反発。米投資ファンド、エリオット・インターナショナルの保有株比率が10.95%(従来9.90%)に上昇したことが18日に提出された報告書で判明した。市場では一段の買い増しを含め今後の展開への関心が高まっている。ユニゾHDに対しては、フォートレス・インベストメント・グループがTOB(株式公開買い付け)を実施している。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,941円 (+66円、+2.3%)

 伊藤忠テクノソリューションズ <4739> が5日続伸。SMBC日興証券が18日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2700円から2800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、通信キャリア向けの売上高は一進一退を繰り返すと予想しつつも、それでも同社では、一般企業向けや公共分野などで業務を拡大させることができると指摘。第1四半期のエンタープライズと広域・社会インフラセグメントでの受注増を織り込んだことや、現在の需要環境から日本企業のIT投資需要が従来予想以上に高水準で推移するとみていることを要因に、20年3月期の営業利益予想を385億円から399億円へ、21年3月期を同400億円から415億円へ上方修正している。

■パーソルHD <2181>  2,282円 (+45円、+2.0%)

 パーソルホールディングス <2181> が反発。SMBC日興証券は18日、同社株の投資評価「1」を継続した。目標株価は3000円(従来3300円)とした。同社が先月9日に発表した第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比12.8%減の100億5700万円だった。この発表を受け、株価は下落したが、同証券では「通期計画の達成に懸念を抱くほどではなく、株価下落は行き過ぎ」と指摘し、割安感は強まったとみている。20年3月期の同利益は会社予想と同水準の430億円、21年3月期は同535億円を予想している。

■ラクス <3923>  3,150円 (+60円、+1.9%)

 ラクス <3923> [東証M]が6日続伸。18日の取引終了後、100%子会社ラクスパートナーズが、ITエンジニアの転職を支援する人材紹介事業「RPエージェント」を開始したと発表しており、これが好感された。同事業は、企業のニーズにマッチしたITエンジニアを紹介するITエンジニア特化型転職エージェントサービス。ラクスグループの派遣事業における企業ニーズとITエンジニアのスキルをマッチングしてきた実績と、ITエンジニアへのキャリアサポート力を生かすことで、IT業界の人材不足解消に取り組むとしている。

■菱洋エレク <8068>  1,878円 (+32円、+1.7%)

 菱洋エレクトロ <8068> は反発。18日の取引終了後、アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)が9月27日に発売するLED照明「音声操作シーリングライト」に、菱洋エレクが技術協力をした音声認識技術が採用されたと発表しており、これが好感された。今回、アイリスオーヤマが発売する「音声操作シーリングライト」は、無線LAN環境やスマートスピーカー、専用アプリが必要なく、設置してすぐに音声操作ができる家庭用LED照明。高性能の音声認識AIとマイクを照明器具本体に内蔵することで、スマートスピーカー使用時と比較して、認識から点灯までの反応速度が1秒未満と短く、誰でもストレスなく簡単に操作ができるとしており、オフライン環境で音声操作ができる家庭用LED照明としては、業界初の販売となるという。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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