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【特集】利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 21社選出 <成長株特集>

野村総研 <日足> 「株探」多機能チャートより
 本特集では、7月下旬から8月中旬までの決算集中期間に随時配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。

 19年4-6月期は米中貿易戦争を発端とする世界景気の減速を受けて、輸出関連企業を中心に減益決算や業績予想の下方修正を発表する企業が相次いだ。こうしたなか、4-6月期に利益成長“青天井”リストに該当する銘柄の数は直前の19年1-3月期と比べ半減した。

 今回は総集編 第1弾として、時価総額1000億円以上の銘柄を対象に、19年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。

 下表では、本決算月にかかわらず、直近3ヵ月実績の4-6月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している21社を選び出し、4-6月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップとなったのは大塚商会 <4768> 。19年4-6月期(第2四半期)はサポートが終了するWindows7搭載パソコンの買い替え需要や働き方改革の進展が追い風となり、パソコンの販売台数が大幅に増加したほか、消費増税対応のパッケージソフトや受託ソフト開発も伸び、経常利益は196億円と過去最高益だった前年同期を25.4%上回って着地。好調な業績を踏まえ、決算発表前の7月29日に19年12月期の経常利益予想を上方修正している。

 2位にリストアップされたヒューリック <3003> は東京23区を中心とするオフィス・商業ビルの賃貸を中核に不動産事業を展開する。足もとでは「浅草ビューホテル」を運営する日本ビューホテルを子会社化するなど、ホテル事業の強化に注力している。直近3ヵ月の4-6月期(第2四半期)は新規に取得した物件の不動産賃貸収入が増加したことに加え、販売用不動産の売却益も膨らみ、2四半期ぶりに過去最高益を更新した。

 続く3位に入った不動産大手の住友不動産 <8830> の4-6月期(第1四半期)経常利益は前年同期比14.7%増の815億円に膨らんだ。東京のオフィスビルを中心とする賃貸収入が引き続き増加したほか、単価の高い都心タワーマンションの販売が伸びたことも収益を押し上げた。

 4位のGMOペイメントゲートウェイ <3769> はEC市場の成長を背景にオンライン決済代行の処理件数が拡大したうえ、後払い型の決済サービスの取扱高も伸び、4-6月期(第3四半期)は3四半期連続で経常利益の最高益更新を果たした。10月の消費増税を前にキャッシュレス決済関連としても存在感を高めている。

 5位にリスト入りした工場用間接資材の通販サイトを運営するMonotaRO <3064> は10年12月期から売上高、経常利益ともに2ケタ成長を継続し、過去最高の更新を続ける高成長企業。19年12月期は売上高が前期比24.4%増の1362億円、経常利益同19.9%増の165億円に伸びる計画だ。直近3ヵ月の4-6月期(第2四半期)は検索連動型広告の強化や検索エンジンの最適化が奏功し、「モノタロウ」の新規顧客獲得が進んだ。

 9位のコンタクトレンズ大手メニコン <7780> は4-6月期(第1四半期)に7四半期ぶりに経常利益の最高益を更新した。定額制会員システム「メルスプラン」の会員数の増加基調が継続し、1日使い捨てレンズの販売が拡大したほか、中国では就寝時につける近視矯正用レンズが増勢だった。また、販管費を抑制したことも大幅増益につながった。好決算を受けて株価は8月9日に上場来高値4220円をつけている。

 11位の野村総合研究所 <4307> は保険業や銀行業向けを中心にシステム開発案件の受注が伸びたうえ、証券会社向け製品販売の大型案件も寄与し、4-6月期(第1四半期)は3四半期連続の経常最高益を達成した。流通業向けではデジタル技術を活用してビジネスモデルの変革を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)案件の好調が続いた。株価は青空圏を舞う展開を続けており、足もと5日連続で上場来高値を更新している。

           ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名     上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高  PER
<4768> 大塚商会     25.4  19623  15646   15.7  57000  49285 19.7
<3003> ヒューリック   18.2  28220  23868   10.3  80000  72530 12.8
<8830> 住友不      14.7  81542  71074    7.7  220000  204257 13.4
<3769> GMO-PG   11.3  2448   2200   21.0   8108   6700  115
<3064> モノタロウ    10.5  4022   3640   19.9  16530  13788 54.2
<4555> 沢井製薬      9.4  8900   8137    0.1  25700  25666 12.7
<9364> 上組        7.6  7361   6842    3.4  26100  25235 15.8
<8729> ソニーFH     7.5  34396  31996    4.4  98000  93856 15.4
<7780> メニコン      5.6  1893   1793   14.9   6488   5645 34.2
<6367> ダイキン      5.1  89826  85466    2.9  285000  277074 20.6

<4307> 野村総研      4.6  21162  20229    6.3  77000  72409 24.2
<4974> タカラバイオ    4.0  2200   2116    14   6450   5665 66.9
<9303> 住友倉       3.1  3884   3768    2.5  13100  12784 13.6
<9044> 南海電       3.1  9617   9326    1.9  30300  29733 15.5
<4684> オービック     2.9  11533  11208    7.6  45100  41927 33.8
<9039> サカイ引越     2.7  5394   5252    0.7  11445  11362 15.4
<3941> レンゴー      2.5  11768  11486   17.9  37000  31385  7.8
<4919> ミルボン      0.9  1662   1647    6.5   6190   5811 38.1
<2201> 森永        0.9  6510   6449    3.0  21400  20767 17.9
<4694> BML       0.5  3332   3315    2.0  11100  10880 18.9

<9021> JR西日本     0.4  62288  62024    0.6  184500  183323 14.7

※ 2018年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

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