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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エムスリー、ナブテスコ、東エレク

エムスリー <日足> 「株探」多機能チャートより
■エムスリー <2413>  2,455円  +223 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 エムスリー<2413>が急騰。日本経済新聞社は4日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えを発表し、エムスリーを新規採用することが明らかになった。これに伴い、同社株に大量の買いが集まった。一方、除外銘柄となった東京ドーム<9681>は急落した。入れ替えは10月1日に実施され、リバランスに伴う売買インパクトは30日の引けにかけ発生する見込みだ。

■鶴見製作所 <6351>  2,006円  +125 円 (+6.7%)  本日終値
 鶴見製作所<6351>が大幅高で3日続伸。昨夜から降り続く雨で、三重県を中心に東海地方で記録的な大雨となっていることを受けて、水害対策ポンプ大手の同社に思惑的な買いが入ったもよう。また、ライト工業<1926>や日特建設<1929>など特殊土木大手も同様に買われた。

■ナブテスコ <6268>  3,165円  +194 円 (+6.5%)  本日終値
 ナブテスコ<6268>が大幅高で4日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中期経営計画の最終年度となる2020年12月期にも、17年に買収した独オバロ社の営業損益を黒字にする計画だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、同子会社で手掛けている自動車関連機器を拡販して、工場の操業度を引き上げるほか、主力の精密減速機関連で本体との相乗効果を見込むとしている。オバロ社の営業黒字転換による20年12月期業績の高成長期待が高まっているようだ。

■ワールド <3612>  2,361円  +131 円 (+5.9%)  本日終値
 ワールド<3612>は大幅反発。4日の取引終了後に発表した8月度の国内小売事業の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比2.9%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。8月は、前年に比べて休日が2日多くあったことが寄与。また、7月の梅雨寒から一転して月初から中旬まで気温が高めに推移し、晴天にも恵まれたため、セール販売が好調に推移した。下旬からは気温もやや低めとなったことで、売り上げを牽引していたワンピースやスカートに加えて、カーディガンや薄手ジャケットといった羽織物に代表される端境期商材が立ち上がった。

■日経レバ <1570>  17,650円  +740 円 (+4.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高、売買代金は全市場を通じて断トツとなっている。同銘柄は日経平均株価にリンクしたETFで変動率が2倍の値動きに基本設定されており、全般相場のボラティリティが高まる場面では個人投資家を中心に短期資金の売買が活発化する。市場では「きょうは、個人投資家の売買は大きく売り越しとなっており、下値で買った投資家がうまく回転を利かしている状況」(国内ネット証券)という。

■東京エレクトロン <8035>  20,050円  +800 円 (+4.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>は大幅高で2万円大台を回復し約2週間ぶり新高値圏に浮上、アドバンテスト<6857>も大幅高で新値街道に復帰するなど半導体製造装置関連株に買いが集まった。前日の米国株市場ではインテルやエヌビディアなど半導体関連が買われ全体相場を牽引、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発しており、この流れが東京市場にも及んでいる。米アップルが廉価版スマートフォンを来春にも発売すると伝わったことも電子部品メーカーのほか半導体関連株全般に物色の矛先を向けさせる背景となっている。

■武蔵精密工業 <7220>  1,267円  +49 円 (+4.0%)  本日終値
 武蔵精密工業<7220>が大幅高。ソフトバンクグループ<9984>の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」第2号の運用開始が近づくなか、同ファンドが人工知能(AI)関連企業への投資に重心を置いていることもあって、株式市場でもAI関連株に物色の矛先が向き始めている。そのなか、ホンダ系自部品会社である同社は“現場で使えるAI”を作ることを主眼に置いて、同分野に注力。イスラエル企業とAI技術分野で連携するほか、昨年12月にはAIの社会実装ビジネスを展開するABEJA(東京都港区)と協業してディープラーニング領域を深耕する方針にあり、改めて注目されている。

■日野自動車 <7205>  866円  +33 円 (+4.0%)  本日終値
 日野自動車<7205>が後場一段高。同社は4日、IoTとクラウドを統合した物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」を提供しているHacobu(東京都港区)と資本・業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。同社は、9月中に第三者割当増資を引き受けるかたちで、Hacobuに1億8700万円を出資する予定。両社は企業間物流の最適化などを目指して相互に協力するとしている。また、同日には世界初のハイブリッドシステムを搭載した新型大型ハイブリッドトラック「日野プロファイア ハイブリッド」の第1号車を西濃運輸山口支店に納入したことも明らかにしている。

■イーグル工業 <6486>  973円  +34 円 (+3.6%)  本日終値
 イーグル工業<6486>が反発。4日の取引終了後、次世代の油圧ハイブリッドシステムとして、アキュムレータ(蓄圧器)を用いたエネルギー回生システムを開発したと発表したことが好感された。同社によると、油圧シャベルのブームラインのほか、アームやバケットラインにも適用し、電動ハイブリッドとの併用も可能という。また、ホイールローダやブルドーザなど油圧ショベル以外の建設機械やトラクタなどの農業機械、更に、フォークリフトのような荷役運搬機械などさまざまな油圧システムを採用している装置や設備に幅広く適用することができるとしている。

■アクシアル <8255>  3,925円  +130 円 (+3.4%)  本日終値
 新潟を地盤にスーパーマーケットを展開するアクシアル リテイリング<8255>が堅調。午前には一時5%近く上昇する場面があった。同社はきょう午前10時頃に、8月度の月次業績を公表。既存店売上高は前年同月比0.23%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客単価が同0.94%増と、2カ月ぶりにプラス転換したことが寄与。客数は同0.70%減だったが、前月の4.11%減から改善した。なお、全店ベースの売上高は同1.08%増で、2カ月ぶりに前年実績を上回った。

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