【市況】【↓】日経平均 大引け| 急反落、米中摩擦の激化懸念や円高で全面安 (8月26日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20325.44
高値 20329.01(09:03)
安値 20173.76(09:03)
大引け 20261.04(前日比 -449.87 、 -2.17% )
売買高 11億4028万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9844億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は449円安と急反落し、約7ヵ月半ぶりの安値圏に沈む
2.米株市場では米中摩擦の激化懸念で波乱安、その流れが東京市場を直撃
3.外国為替市場で一時1ドル104円台に入る円高も売りを助長する形に
4.日銀のETF買いや年金資金の政策買いで後場下げ渋るも戻り足は鈍い
5.値下がり銘柄数が一時2000超えの全面安、売買代金は2兆円下回る
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは623ドル安と3日ぶりに大幅反落した。トランプ米大統領が中国報復関税に対抗との発言で米中貿易摩擦激化を警戒する売りが膨らんだ。
週明けの東京市場では、前週末の米株市場が波乱安の展開となったことを受け、日経平均株価が急反落。朝方に2万0100円台まで売り込まれた。後場寄りに下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。
26日の東京市場は、リスクオフ一色の展開となった。米中摩擦問題で両国の対立が一段と先鋭化するなか、世界景気減速に対する懸念が高まり、前週末の米国株市場ではNYダウが600ドルを超える下げとなった。外国為替市場で1ドル=104円台までドル安・円高が進んだこともあって、寄り直後に日経平均は500円を超える下げで2万0200円台を割り込んだ。一時値下がり銘柄数が2000を超える文字通りの全面安商状となった。その後は、空売りの買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが入り、後場寄りは日銀のETF買いや年金資金の買いなど政策的な買い支え効果を映し、2万0300円台まで戻す場面もあった。結局大引けは2万0200円台で着地、約7ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいる。なお、東証1部の売買代金は2兆円に届かなかった。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が軟調、売買代金2位のファーストリテイリング<9983>は2700円あまりの大幅安となった。任天堂<7974>が安く、東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>も売られた。安川電機<6506>の下げも目立つ。ダブル・スコープ<6619>が大幅安、メガチップス<6875>、CKD<6407>も急落。太陽誘電<6976>が商いを伴い大きく値を下げ、ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>も安い。
半面、値上がりではenish<3667>に短期資金が集中しストップ高に買われる人気となった。ザッパラス<3770>、USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が値を飛ばし、トレジャー・ファクトリー<3093>、フルキャストホールディングス<4848>なども買い優勢だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、コムシスHD <1721> 、スズキ <7269> 、日清粉G <2002> 、大和ハウス <1925> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約5円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約208円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)不動産業、(2)建設業、(3)空運業、(4)食料品、(5)輸送用機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)ガラス土石製品、(2)倉庫運輸関連、(3)その他製品、(4)金属製品、(5)海運業。
■個別材料株
△ハウスコム <3275> [東証2]
東証1部に指定。
△データセク <3905> [東証M]
日本テクトシステムズと業務提携へ。
△ナレッジS <3999> [東証M]
富士通マーケと「Shelter」「ROBOTID」の販売代理店契約締結。
△アテクト <4241> [JQ]
9月度のスペーサーテープ生産数量が過去最高となる見通し。
△ウチダエスコ <4699> [JQ]
前期経常を34%上方修正。
△フルキャスト <4848>
みずほ証券が買い推奨に格上げ。
△荏原実業 <6328>
光通信が5.46%保有で需給思惑働く。
△第一商品 <8746> [JQ]
米金先物相場上昇で思惑的な買い入る。
△USENHD <9418>
今期最終を2倍上方修正・最高益予想を上乗せ。
△太洋物産 <9941> [JQ]
日米貿易交渉の基本合意で取引拡大の思惑。
▼キタック <4707> [JQ]
5-7月期営業赤字が拡大。
▼板硝子 <5202>
SMBC日興証券が投資評価を引き下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)ザッパラス <3770> 、(3)インソース <6200> 、(4)ショーケース <3909> 、(5)Jミート <3539> 、(6)USENHD <9418> 、(7)EMシステム <4820> 、(8)トレファク <3093> 、(9)アイフィス <7833> 、(10)フルキャスト <4848> 。
値下がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619> 、(2)東テク <9960> 、(3)メガチップス <6875> 、(4)藤倉化 <4620> 、(5)山一電機 <6941> 、(6)CKD <6407> 、(7)扶桑化学 <4368> 、(8)太陽誘電 <6976> 、(9)Jディスプレ <6740> 、(10)エンプラス <6961> 。
【大引け】
日経平均は前日比449.87円(2.17%)安の2万0261.04円。TOPIXは前日比24.22(1.61%)安の1478.03。出来高は概算で11億4028万株。東証1部の値上がり銘柄数は138、値下がり銘柄数は1979となった。日経ジャスダック平均は3308.95円(22.97円安)。
[2019年8月26日]
株探ニュース