【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、日清粉G、オムロン
SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
ソフトバンクグループ<9984>は売買代金トップで株価も小幅ながら6日続伸と頑強な値運びをみせている。同社は26日、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の2号ファンドを立ち上げると発表、これが全般相場軟調ななかも株価を刺激している。運用予定額12兆円弱という巨大ファンドで、米アップルやマイクロソフトのほか国内メガバンクも出資することから、同ファンドに対するマーケットの注目度も高まりそうだ。人工知能(AI)関連企業への投資に注力する方針で、AI関連銘柄には強い追い風となる。
■日清製粉グループ本社 <2002> 2,177円 -262 円 (-10.7%) 本日終値 東証1部 下落率2位
25日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は19%減益で着地」が嫌気された。
日清製粉グループ本社 <2002> が7月25日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比19.2%減の73.1億円に減り、4-9月期(上期)計画の147億円に対する進捗率は49.8%となり、5年平均の52.4%とほぼ同水準だった。
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■日産車体 <7222> 919円 -92 円 (-9.1%) 本日終値 東証1部 下落率3位
25日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
日産車体 <7222> が7月25日大引け後(16:10)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は9.5億円の赤字(前年同期は22.9億円の黒字)に転落した。
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■オムロン <6645> 5,340円 -430 円 (-7.5%) 本日終値 東証1部 下落率5位
オムロン<6645>は4日ぶりに反落。25日取引終了後、同社は20年3月期の連結業績予想について、売上高を8300億円から7090億円(前期比3.2%減)へ、営業利益を650億円から575億円(同14.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。車載事業を展開する子会社を日本電産<6594>に譲渡したことに伴い、同事業を非継続事業に分類したことが要因としている。なお、最終利益は425億円(同21.8%減)の従来予想を据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1600億3700万円(前年同期比9.9%減)、営業利益100億3200万円(同41.2%減)、最終利益85億4000万円(同41.8%減)だった。車載事業子会社売却に伴い、車載事業を除いた継続事業ベースの金額及び前年同期比となるが、米中貿易摩擦の影響などにより自動車・半導体業界などで設備投資が減少したことを受けて、制御機器事業電子部品事業が不振だった。
■ディスコ <6146> 20,040円 -1,590 円 (-7.4%) 本日終値 東証1部 下落率6位
25日に決算を発表。「非開示だった上期経常は29%減益、未定だった上期配当は34円減配」が嫌気された。
ディスコ <6146> が7月25日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比28.7%減の80.8億円に減った。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を80円(前年同期は114円)実施する方針とした。下期配当は引き続き未定とした。
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■小糸製作所 <7276> 5,610円 -410 円 (-6.8%) 本日終値 東証1部 下落率8位
25日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%減益で着地」が嫌気された。
小糸製作所 <7276> が7月25日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.2%減の201億円に減り、4-9月期(上期)計画の430億円に対する進捗率は46.8%となり、5年平均の44.6%とほぼ同水準だった。
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■メルコホールディングス <6676> 3,015円 -220 円 (-6.8%) 本日終値 東証1部 下落率9位
25日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%減益で着地」が嫌気された。
メルコホールディングス <6676> が7月25日大引け後(15:20)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.3%減の14.5億円に減った。
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■ロランドDG <6789> 2,421円 -145 円 (-5.7%) 本日終値
ローランド ディー.ジー.<6789>が続落。同社は業務用プリンターの製造販売を手掛ける。25日取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が11億円から16億円(前年同期比10.2%減)へ、純利益が7億円から10億9000万円(同4.6%増)へ上振れて着地したようだと発表。売上高についてプリンターの主力市場であるサイン市場向けプリンターの販売が低調だったことから209億円から199億5000万円(同4.9%減)へ下振れており、利益面は販管費を一部抑えたことで上振れたとしているが、営業利益は市場コンセンサス(17億5000万円前後)に届かず売りを誘発した。
■富士電機 <6504> 3,445円 -190 円 (-5.2%) 本日終値
富士電機<6504>が大幅続落。25日の取引終了後に20年3月期の第2四半期(4~9月)の業績予想を下方修正したことが嫌気された。売上高は4115億円から4055億円(前年同期比3.3%減)へ見直したほか、営業利益は156億円から126億円(同32%減)へ修正した。パワエレシステム・エネルギー事業が伸び悩んだほか電子デバイス事業も計画に届かなかった。なお、20年3月期業績見通しは据え置いている。
■新光電気工業 <6967> 960円 -42 円 (-4.2%) 本日終値
新光電気工業<6967>が続落。同社は半導体パッケージ・リードフレームの大手。25日取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を1492億円から1465億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を77億円から40億円(同17.5%減)へ、純利益を53億円から24億円(同5.0%減)へ下方修正しており、これが嫌気する売りが集中した。第1四半期業績が半導体市況の悪化などを背景に想定を下回ったことに加えて、市況回復の遅れなどを背景に半導体需要の停滞や投資抑制の長期化が想定され、半導体製造装置向けセラミック静電チャックやメモリー向けプラスチックBGA基板などの受注が低水準で推移することが見込まれるためとしている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高340億1500万円(前年同期比10.1%減)、営業損益3億6800万円(前年同期26億1300万円の黒字)、最終損益7億8700万円の赤字(同14億9900万円の黒字)だった。
株探ニュース