【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エムスリー、野村総研、ネットワン
エムスリー <日足> 「株探」多機能チャートより
スター・マイカ・ホールディングス<2975>が高い。同社はきょう午前11時頃に、19年11月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の29億5600万円から38億5500万円(前期比0.4%増)に上方修正した。売上高予想は334億円から334億2700万円(同10.4%増)に、経常利益は23億900万円から31億2900万円(同3.6%減)、最終利益は15億8400万円から21億3700万円(同0.8%減)にそれぞれ引き上げた。リノベマンション事業における消費税額から控除する仕入控除税額の計算方法を変更することに伴い、販売費及び一般管理費の減少を見込んでいる。また、18年1月に公表した5カ年経営計画の数値も見直し、22年11月期の目標値を売上高500億円で据え置く一方、営業利益は70億円から85億円に増額した。
■エムスリー <2413> 2,129円 +156 円 (+7.9%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
エムスリー <2413> が続急騰。同社は25日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比13.2%増の89.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。前期に実施した積極的な先行投資の効果などで、主力の製薬会社向けマーケティング支援サービスの受注が急増したことが寄与。また、中国などアジア地域が急拡大した海外事業、医師・薬剤師の転職者数が増加したキャリアソリューション事業も大幅増益に貢献した。
■ナガセ <9733> 5,880円 +410 円 (+7.5%) 本日終値
25日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。
ナガセ <9733> [JQ] が7月25日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4.8億円の赤字(前年同期は19.4億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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■メタウォーター <9551> 3,760円 +245 円 (+7.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
メタウォーター<9551>が大幅高で上場来高値を更新。同社は25日取引終了後に発表した20年3月期第1四半期(4~6月)連結決算は、営業損益が15億6300万円の赤字(前年同期は23億1600万円の赤字)に縮小。同期間の受注高が288億1500万円(前年同期比13.6%増)となったことも好感されたようだ。売上高は148億4800万円(同28.2%増)で着地。主力のプラントエンジニアリング事業で、EPC(設計・調達・建設)及び海外ともに順調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高1250億円(前期比6.5%増)、営業利益80億円(同5.2%増)とする従来計画を据え置いている。
■野村総合研究所 <4307> 1,876円 +102 円 (+5.8%) 本日終値
野村総合研究所 <4307> が続急伸し、年初来高値を更新した。25日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比33.4%増の211億円に拡大して着地したことが買い材料視された。企業のIT投資意欲が高まるなか、保険業や銀行業向けを中心にシステム開発・製品販売の受注が伸びたことが寄与。良好な受注環境などを背景に収益性が向上したことも大幅増益に貢献した。
■ジーエヌアイグループ <2160> 4,660円 +225 円 (+5.1%) 本日終値
ジーエヌアイグループ<2160>が年初来高値を更新したほか、中外製薬<4519>、栄研化学<4549>などが値を上げるなど、バイオ・医薬品株が堅調。医薬品セクターは業種別値上がり率で2位となっている。前日急伸した半導体株が軟調な値動きとなるなか、この日はディフェンシブ株のバイオ・医薬品関連の一角が物色されるなど資金シフトの動きがみられる。
■中外製薬 <4519> 7,530円 +330 円 (+4.6%) 本日終値
中外製薬<4519>が3日ぶりに反発。25日取引終了後、19年12月期第2四半期(1~6月期)の連結決算(IFRS)を発表。売上収益が前年同期比12.3%増の3202億8500万円、営業利益が同42.8%増の950億5200万円と大幅増収増益となったことを好感された。国内がん領域における新製品や主力品など好調に推移したほか、アレセンサのロシュ向け輸出やヘムライブラに関するロイヤルティー及びプロフィットシェア収入の増加が業績拡大に寄与している。なお、19年12月期業績見通しは据え置かれた。
■ネットワンシステムズ <7518> 2,973円 +99 円 (+3.4%) 本日終値
ネットワン <7518> が続伸。25日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比44.6%増の22.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。セキュリティ対策やクラウド基盤のシステム構築が公共向け、企業向けともに伸びたことが寄与。利益率の高いサービス比率が上昇したことも大幅増益に貢献した。
■ベイカレント <6532> 5,150円 +150 円 (+3.0%) 本日終値
ベイカレント・コンサルティング<6532>は全体地合い悪をものともせず6連騰、連日の最高値更新と気を吐いている。高い専門性を武器に経営戦略の策定や組織改革を支援、AI・IoT分野に精通したコンサルティング会社として、企業の高いニーズを捉えている。19年3~5月期営業利益は増収効果を反映し前年同期比倍増の16億4100万円と急拡大、通期計画の51億円も一段の増額余地が意識されている。同社は2月決算企業ということもあって、この時期、決算発表が絡まないことから買い安心感があることも投資資金流入のポイントとなっている。
■マネックスグループ <8698> 345円 +4 円 (+1.2%) 本日終値
マネックスグループ<8698>が高い。同社は前場引け後に自社株買いの実施を発表したことが好感された。1000万株(発行済み株式数の3.76%)、40億円を上限としており、取得期間は7月26日から8月16日まで。同時に発表された第1四半期(4~6月)の連結純利益は前年同期比29%減の8億4900万円だった。
株探ニュース