【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米中摩擦長期化への警戒感が再燃 (7月17日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21474.63
高値 21488.27(14:53)
安値 21380.55(10:09)
大引け 21469.18(前日比 -66.07 、 -0.31% )
売買高 10億2395万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8421億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、米株市場の上昇一服でリスクを取る動き見られず
2.トランプ発言を受け、米中摩擦長期化への警戒感が再燃し市場心理悪化
3.アジア株が総じて軟調に推移し、ヘッジファンドなどの先物売りも重荷
4.内需の情報通信やディフェンシブセクター弱く、機械株などが買い優勢
5.超閑散商いが継続し、全体売買代金は11営業日連続で2兆円を下回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは23ドル安と5日ぶりに反落した。米中貿易協議の進展遅れを懸念した売りが先行も、早期利下げ観測を支えに下値は限定的だった。
東京市場では、終始売り優勢の展開で日経平均株価は一時150円以上下落したが、前場後半を境に下げ幅を縮小した。ただ、売買代金はきょうも2兆円に届かなかった。
17日の東京市場は、前日の米国株市場が上昇一服となったことで引き続き買い手控えムードの強い展開だった。トランプ米大統領が中国と交渉で合意するまでには時間を要するという趣旨の発言をしたことで、貿易摩擦長期化への懸念が売りを誘った。取引時間中は為替が円安含みに推移したことは下支え材料となったが、アジア株が総じて軟調だったことで市場心理を冷やした面もある。海外ヘッジファンドを中心とした先物売りが重荷となったほか、内需の小売や情報通信などディフェンシブセクターが弱く、全体相場の足かせとなった。一方、中国景気減速に対する警戒感がくすぶるなかも、中国関連に位置付けられる機械セクターなどに買い戻しが入り、全体相場を下支えした。閑散商いが続いており、東証1部の売買代金は11営業日連続で2兆円を割り込んだ。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>も軟調。村田製作所<6981>が冴えず、日立製作所<6501>も値を下げた。武田薬品工業<4502>、資生堂<4911>も売られた。メディアドゥホールディングス<3678>、エスケイジャパン<7608>が急落、森永乳業<2264>も大幅安となった。
半面、キーエンス<6861>が2000円超の上昇、SMC<6273>も買いが優勢だった。アスクル<2678>が値を飛ばし、第一三共<4568>、バンダイナムコホールディングス<7832>も上昇した。バロックジャパンリミテッド<3548>がストップ高、Gunosy<6047>、インソース<6200>も大幅高。ディップ<2379>、ラウンドワン<4680>、アカツキ<3932>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、第一三共 <4568> 、KDDI <9433> 、日産化 <4021> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、TDK <6762> 、ファナック <6954> 。押し下げ効果は約68円。
東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)鉱業、(3)機械、(4)倉庫運輸関連、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)証券商品先物、(3)情報・通信業、(4)空運業、(5)小売業。
■個別材料株
△クルーズ <2138> [JQ]
「SHOPLIST」に「bodygram」を導入。
△アスクル <2678>
「ヤフーに対し資本・業務提携の解消を申し入れ」との報道。
△マツキヨHD <3088>
ベトナム企業とドラッグストアの事業展開で基本合意。
△バロック <3548>
3-5月期(1Q)経常は実質56%増益、自社株買いも発表。
△ソフトウェア <3733> [JQ]
6月度月次売上高が前年同月比で3.2倍。
△サイステップ <3810> [東証2]
前期経常が一転黒字で上振れ着地・今期は4.8倍増益へ。
△シャノン <3976> [東証M]
JPメディアダイレクトとサービス連携。
△イオンファン <4343>
6月既存店売上が前年同月比で13.2%増。
△システムサポ <4396> [東証M]
8月5日に東証1部または2部に市場変更。
△Nuts <7612> [JQ]
アジュバント社と予防医療に関する共同事業契約を締結。
▼アクロディア <3823> [東証2]
9-5月期(3Q累計)経常が赤字転落で着地・3-5月期も赤字転落。
▼サムライJP <4764> [JQG]
東証が信用規制。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)バロック <3548> 、(2)アスクル <2678> 、(3)イオンファン <4343> 、(4)北の達人 <2930> 、(5)Gunosy <6047> 、(6)インソース <6200> 、(7)DDHD <3073> 、(8)パイプドHD <3919> 、(9)イーブック <3658> 、(10)ディップ <2379> 。
値下がり率上位10傑は(1)メディアドゥ <3678> 、(2)SKジャパン <7608> 、(3)ワイヤレスG <9419> 、(4)森永乳 <2264> 、(5)WSCOPE <6619> 、(6)イチカワ <3513> 、(7)ローツェ <6323> 、(8)アクセル <6730> 、(9)クボテック <7709> 、(10)ユニゾHD <3258> 。
【大引け】
日経平均は前日比66.07円(0.31%)安の2万1469.18円。TOPIXは前日比1.33(0.08%)安の1567.41。出来高は概算で10億2395万株。東証1部の値上がり銘柄数は672、値下がり銘柄数は1399となった。日経ジャスダック平均は3445.06円(5.95円高)。
[2019年7月17日]
株探ニュース