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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ウエルシア、三菱UFJ、トヨタ

トーセイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トーセイ <8923>  1,089円  +68 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 トーセイ<8923>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新している。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(18年12月~19年5月)連結決算が、売上高344億5200万円(前年同期比5.9%増)、営業利益79億6400万円(同15.6%増))、純利益52億3900万円(同17.7%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。不動産流動化事業で、大規模バリューアップを実施し、リーシングにより全空室から満室稼働にした大型収益ビル(区分所有)を第2四半期に高い利益率で販売したことが業績を牽引。また、不動産開発事業で、「THEパームス調布マノアーガーデン」137戸など新築分譲マンション138戸(前年同期85戸)を販売したことも貢献した。なお、19年11月期通期業績予想は、売上高715億1000万円(前期比16.2%増)、営業利益120億5200万円(同10.8%増)、純利益77億800万円(同12.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ウエルシア <3141>  4,810円  +270 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 ウエルシアホールディングス <3141> が急伸。5日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比30.6%増の88.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ドラッグストアの出店拡大や化粧品専門店MASAYAの買収効果、調剤併設店舗の増加などで、10.7%の大幅増収を達成したことが寄与。

■三菱UFJ <8306>  529.6円  +3.2 円 (+0.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が堅調。前週末に発表された6月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前の市場コンセンサスを大きく上回り、過度な米利下げへの期待感が剥落、米10年債利回りは5日終値ベースで2.037%と再び2%台を上回った。これを受けて、米国事業を展開する日本の大手金融機関にとっても運用環境の改善が期待され、株価面で買い戻す動きにつながった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,899円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が全体相場軟調ななかで頑強ぶりを発揮している。注目された6月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸び率が事前の市場予測を大きく上回り、米早期利下げに対する過度な期待が剥落した。7月のFOMCでの利下げが濃厚視されているものの、下げ幅が0.5%に及ぶとの思惑は霧消しており、足もと米長期金利も再び2%台を回復している。これを背景に日米金利差縮小に対する思惑も後退し、足もと外国為替市場では1ドル=108円台半ばまで円安に振れていることで、自動車セクターには追い風材料となっている。

■セリア <2782>  2,510円  -65 円 (-2.5%)  11:30現在
 セリア<2782>が反落している。前週末5日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.4%減となり、3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。客数が同0.6%減とマイナスに転じたことに加えて、客単価も同1.8%減と下落が続いた。なお、全社売上高は同4.3%増だった。

■サムライJP <4764>  166円  +50 円 (+43.1%) ストップ高   11:30現在
 SAMURAI&J PARTNERS<4764>がストップ高。同社は情報システム構築を主力展開するが、企業向け投融資などで業容拡大を図っている。5日取引終了後に日本国内の大手アミューズメント企業と資金調達支援を目的としたアドバイザリー契約を締結したことを発表。これにより、7月から9月に約1億5000万円を売上計上する見込みとなった。これを材料視する形で短期資金が流入している。

■フェニックスバイオ <6190>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 フェニックスバイオ<6190>がストップ高。株価は900円近辺で煮詰まりをみせていたが一気に人気化、気配値のまま4ケタ大台復帰を果たした。同社は広島大発のバイオベンチャーで、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられたヒト肝細胞キメラマウスを使った受託試験サービスを展開し、その技術力を材料視する動きがある。最近では固相化トランスフェクション関連商品を手掛けるバイオベンチャーのサイトパスファインダー(東京都千代田区)との業務提携でマーケットの視線を集めた経緯がある。4月8日には1260円の年初来高値をつけているが、株価は足が軽く、早くもその水準も意識される局面に入った。

■大泉製作所 <6618>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 大泉製作所<6618>がストップ高。車載用などを主力に温度センサーを製造販売しており、高い技術力に定評がある。今後、国内で次世代通信規格「5G」のインフラ整備が進んでいくことになるが、同社は5Gネットワークで使われる光通信半導体レーザーモジュール向けエレメントで中期的に高水準の需要を取り込んでいく可能性が高い。株価は2014年8月から9月にかけてごく短期間で株価を9倍化させた実績があり、ここ底値離脱の動きに乗る形で投資資金の流入が加速している。

■ユニフォームネクスト <3566>  2,016円  +205 円 (+11.3%)  11:30現在
 5日に発表した「6月売上高は27.2%増」が買い材料。
 6月売上高は前年同月比27.2%増と2ケタ増収が続いた。

■ソフトマックス <3671>  1,320円  +111 円 (+9.2%)  11:30現在
 ソフトマックス<3671>が続急騰、6月28日につけた株式分割後の高値1296円を一気に上抜いた。病院向けでウェブ型の電子カルテや会計システムなどを提供、高い競争力で会社側の想定以上の伸びを確保している。電子カルテ市場の拡大が続いているが、2017年時点で普及率はおよそ40%。今後は高齢化社会の進展に合わせ、ITによる業務効率化やデータの活用が必須となり、電子カルテを含めた医療情報システムの普及が加速する公算大で、同社の成長性に着目した買いが勢いを増している。19年12月期営業利益は前期比6割増益を見込む。20年12月期以降も高成長トレンドが続くとの見方が強まっている。

■日本社宅サービス <8945>  1,137円  +87 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 日本社宅サービス<8945>が連日の年初来高値。約14年ぶりの高値圏を走っている。社宅契約事務の代行で業界トップの実力を生かして社宅管理の件数が増勢一途にある。また、売り上げのもう一つの柱である施設総合管理部門はM&Aによる業容拡大効果が反映されている。働き方改革や外国人の就労拡大で社宅のアウトソーシング需要は今後一段と拡大することが見込まれ、同社の収益環境には構造的な追い風が吹く。6月27日付で東証2部から1部に市場変更となり、株式需給面でTOPIX連動型ファンドの買いが見込まれることもポイント。光通信<9435>が実質筆頭株主であることで株式需給面からの思惑も株高を後押ししている。

■MICS化学 <7899>  340円  +24 円 (+7.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 MICS化学<7899>が一時ストップ高の396円に買われ年初来高値を更新している。きょう付けの日刊工業新聞で「多機能の包装資材用多層チューブフィルムで食品以外の分野を深耕する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、多層チューブフィルムはナイロンやポリエチレンなど複数の樹脂を組み合わせ、強度、透明性、熱・冷熱・酸化への耐久性などで必要な機能を複数盛り込むことができるのが特徴。これまでは海産物など食品向けが主力だったが、輸送途中での穴開けや破れを防げるため、機械や自動車、電子・電機の部品輸送や個別包装などで需要が増えており、海外拠点での使用も含めて売り込むとしている。

■ITbook <1447>  361円  +23 円 (+6.8%)  11:30現在
 ITbookホールディングス<1447>は商い急増のなか大幅高で7日続伸、全般悪地合いのなか15%高の389円まで値を飛ばす場面があった。同社は経営統合に伴い地盤調査改良技術にシステム開発分野の実力が加わる形となった。土木とITの融合で業界他社にはない強みを持つ点がポイント。官公庁案件に強く、安倍政権が推し進める国土強靱化で商機を捉えるとの見方が強まっている。20年3月期営業利益は前期比6倍の3億8900万円を見込んでおり、300円台の株価は値ごろ感がある。

■キャリアリンク <6070>  585円  +35 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 キャリアリンク <6070> が急伸し、年初来高値を更新した。5日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比3.9倍の1.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。テレマーケティング事業者や金融機関向け事務系派遣、食品加工業者向け製造派遣の受注が好調だったほか、前期から受注を開始したキャッシュレス決済関連受託業務が拡大したことが寄与。利益率の高い新規案件の受注獲得に加え、採用費や賃借料を削減したことも大幅増益の要因となった。2日に上方修正した上期計画2.3億円に対する進捗率は73.6%に達しており、さらなる上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 サムライJP <4764>  166円  +50 円 (+43.1%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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