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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オプティム、郵船、スター精

オプティム <日足> 「株探」多機能チャートより
■オプティム <3694>  3,520円  +45 円 (+1.3%)  本日終値
 オプティム<3694>が大幅反発。27日の取引終了後、佐賀大学と共同で医療画像診断支援AI統合プラットフォーム「AMIAS」を用いた医療画像診断支援AIの臨床研究を推進する取り組みを立ち上げたとしており、これを好材料視した買いが入った。この取り組みは、AIやIoTといった最新のテクノロジーを活用した未来型医療の研究を行う「メディカル・イノベーション・プロジェクト」の一つとして立ち上げたもの。国内外のAIプログラムメーカー向けに、次世代医療の促進を目指すことを目的としており、AIプログラムメーカーはAMIASと連携することで、臨床研究を進めるためのシステム接続の調整などをスムーズに行うことができ、加えて佐賀大学医学部附属病院における臨床研究も実施することができるとしている。

■日本郵船 <9101>  1,729円  +13 円 (+0.8%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が軒並み上値を指向している。中国の物流需要の影響を大きく受ける海運セクターにとって、あすに予定される米中首脳会談で両国の交渉が進展することへの期待が買い戻しを誘っている。また、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が26日時点で9連騰、1300台を回復するなど戻り歩調を強めていることも海運セクターの株価を刺激している。

■スター精密 <7718>  1,390円  +8 円 (+0.6%)  本日終値
 スター精密<7718>が底堅い動き。27日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結業績予想について、売上高を328億円から309億円へ、営業利益を43億円から30億円へ、純利益を31億円から22億円へ下方修正したが、株価は5月下旬以降底値圏で推移していただけに、アク抜け感から底堅い動きとなっている。工作機械事業で、主に欧州市場向けの販売が伸び悩んでいることが要因としている。なお、前期は決算期変更に伴う変則決算のため前年度期との比較はない。

■日本通信 <9424>  191円  +1 円 (+0.5%)  本日終値
 27日、東証が28日売買分から日本通信 <9424> に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料視された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■ハローズ <2742>  2,211円  -115 円 (-4.9%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ハローズ<2742>が反落。27日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高323億5300万円(前年同期比6.1%増)、営業利益10億9400万円(同7.8%減)、純利益7億2500万円(同8.3%減)と営業減益となったことが嫌気された。3月に東尾道店、4月に丸亀店をそれぞれ新しいタイプの標準店舗へ改装したことなどが寄与し売上高は増収を確保したが、販管費の伸びを吸収するまでには至らなかった。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1335億円(前期比4.9%増)、営業利益51億5000万円(同4.8%増)、純利益33億9000万円(同7.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■アスクル <2678>  2,303円  -105 円 (-4.4%)  本日終値
 アスクル<2678>が4日続落。27日の取引終了後、集計中の19年5月期連結業績予想について、売上高が3900億円から3870億円(前の期比7.4%増)へ、営業利益が60億円から45億円(同7.3%増)へ、純利益が35億円から4億円(同91.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。個人向け通販サイト「LOHACO」が、今年1月に配送料が無料となる注文の基準価格を引き上げたことに伴い売上高が計画未達となったことが響いた。また、LOHACO専用物流センター「AVC日高」に関する固定資産について、約31億円の減損損失を計上することも最終利益を押し下げた。なお、同時に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次業績は、単体売上高が前年同月比4.8%増となり、小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を上回った。LOHACOは同3.1%減だったものの、主力のBtoB事業が同6.1%増となったことが貢献した。

■ビックカメラ <3048>  1,058円  -36 円 (-3.3%)  本日終値
 ビックカメラ<3048>が大幅反落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年9月~2019年5月期は、連結営業利益が前年同期比14%減の185億円弱となったもようだ」と報じられており、同期間としては2年ぶりの減益となることが嫌気された。記事によると、インバウンド客向けを中心に、粗利率の高い美容家電の販売が振るわなかったという。なお、決算発表は7月11日を予定している。

■ヘリオス <4593>  1,794円  -44 円 (-2.4%)  本日終値
 ヘリオス<4593>は3日続落。27日の取引終了後、米アサシス社(オハイオ州)と締結していた幹細胞製品「マルチステム」の中国での開発・販売オプション権に関して、独占交渉期間を延長しないと発表しており、これを嫌気した売りが出た。「マルチステム」はアサシス社が創製した急性期脳梗塞を適応とする幹細胞製品。独占交渉期間は19年6月末までで、6カ月間の延長を検討していたが、中国の再生・細胞医薬品の開発環境に関して調査し、市場性やリスクなどを考慮して、延長しないことを決定したという。

■かんぽ生命保険 <7181>  1,997円  -37 円 (-1.8%)  本日終値
 かんぽ生命保険<7181>が続落。同社は27日、保険の保障見直しの際に顧客に不利となる事例があったと発表。これを受け、株価は軟調に推移している。特に、14年4月~19年3月の申込期間中に、契約乗り換えに際し、引き受け謝絶となる事例で1万5800件、契約乗り換え後、告知義務違反により契約が解除となり保険金が支払い謝絶となる事例などで3100件の合計約1.9万件に対して、契約が不利になった事例があったと発表。また、特約切り替えなどで提案できた可能性がある事例も17年10月以降で約5000件あったことを明らかにした。

■日本取引所グループ <8697>  1,712円  -13 円 (-0.8%)  本日終値
 日本取引所グループ<8697>が反落。午前10時40分ごろ、東京商品取引所に対するTOBの開始を延期すると発表しており、これを嫌気した売りが出た。経営統合に関する基本合意により、TOB開始は6月末を予定していたが、TOB価格で合意に至っていないことが理由という。ただ、合意書で予定していた買い付け終了日(19年9月)や決済日(同年10月)については変更しない方針だ。

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