【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、米中首脳会談での進展期待で高値引け (6月27日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21156.88
高値 21338.17(15:00)
安値 21123.97(09:20)
大引け 21338.17(前日比 +251.58 、 +1.19% )
売買高 12億0436万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0034億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶりに大幅反発、後場後半に一段高となり高値引け
2.米中首脳会談での協議進展に対する期待で半導体やFA関連に買い戻し
3.為替市場で1ドル=108円台に入る円安も輸出セクター中心に追い風
4.中国・上海株はじめアジア株市場も総じて堅調、市場センチメント改善
5.値上がり銘柄数は全体の8割を占め、売買代金も4日ぶり2兆円台乗せ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは11ドル安と小幅に続落した。米中貿易協議への期待から一時100ドルを超す上昇となったが、買い一巡後は様子見姿勢が強まった。
東京市場では終始買い優勢の展開で、後場後半に一段高に買われた。半導体や機械株など輸出セクター中心に買われ、結局、日経平均株価は高値引けとなった。
27日の東京市場はリスク選好ムードが強まり、主力輸出株中心に大きく水準を切り上げる展開となった。前日の米国株市場は主要株価指数が高安まちまちだったが、取引時間中に外国為替市場でドルが買い戻され1ドル=108円台に入る円安に振れたことが追い風材料となった。米中首脳会談についてはトランプ米大統領の強気な発言やムニューシン財務長官が楽観的な見方を示したことを受け、協議が進展することへの期待が売り方の買い戻しを誘う形となった。中国・上海株をはじめアジア株市場が総じて堅調な動きをみせたことも安心感につながった。東証1部の売買代金も小幅ながら4営業日ぶりに2兆円を上回っている。半導体やFA関連株などが全面的に買われ、値上がり銘柄数も全体の8割を占めた。
個別では、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体関連が買われ、キーエンス<6861>、安川電機<6506>などFA関連も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。日本鋳鉄管<5612>が連日のストップ高、ジャパンディスプレイ<6740>も物色人気。クミアイ化学工業<4996>、DMG森精機<6141>も値を上げた。
半面、武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>など薬品株が冴えず、オービック<4684>も売りに押された。日本アジア投資<8518>、サイボウズ<4776>が大幅安、東京ドーム<9681>も値を下げた。千代田化工建設<6366>も大きく水準を切り下げた。グレイステクノロジー<6541>、フリービット<3843>が安く、レオパレス21<8848>も反落となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ダイキン <6367> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約105円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は第一三共 <4568> 、セコム <9735> 、塩野義 <4507> 、中外薬 <4519> 、日ハム <2282> 。押し下げ効果は約10円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は水産・農林業、医薬品、食料品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)機械、(2)海運業、(3)石油石炭製品、(4)ガラス土石製品、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)不動産業、(3)陸運業、(4)空運業、(5)サービス業。
■個別材料株
△フロンテオ <2158> [東証M]
子会社が「創薬研究支援AIシステム」の提供開始。
△オイシックス <3182> [東証M]
ヤマトHD <9064> と資本・業務提携。
△スシローGH <3563>
株式売出価格が5810円で決定で買い戻し流入。
△パイプドHD <3919>
「滞納通知システムソリューション」の提供開始。
△田岡化 <4113> [東証2]
名古屋大学とグラフェンナノリボンの製造方法で共同研究契約を締結。
△カネカ <4118>
グループ会社の粘着基剤技術がアルツハイマー型認知症治療剤に採用。
△JSR <4185>
米3Dプリンター企業に追加出資。
△クレスコ <4674>
5.5%を上限に自社株TOBを実施。
△アジャイル <6573> [東証M]
パーソナライズド動画ソリューションのクリエを買収。
△TDSE <7046> [東証M]
日本マイクロソフトとの協力体制を強化。
▼フルッタ <2586> [東証M]
東証が上場廃止の猶予期間入りを発表。
▼瑞光 <6279> [東証2]
3-5月期(1Q)経常は86%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)鋳鉄管 <5612> 、(2)Jディスプレ <6740> 、(3)MARUWA <5344> 、(4)クミアイ化 <4996> 、(5)CKD <6407> 、(6)Jマテリアル <6055> 、(7)FUJI <6134> 、(8)LIXILビ <3564> 、(9)DMG森精機 <6141> 、(10)クレスコ <4674> 。
値下がり率上位10傑は(1)アジア投資 <8518> 、(2)サイボウズ <4776> 、(3)M&Aキャピ <6080> 、(4)コムチュア <3844> 、(5)東京ドーム <9681> 、(6)千代建 <6366> 、(7)ハウスドゥ <3457> 、(8)ブラインド <7989> 、(9)スプリックス <7030> 、(10)グレイス <6541> 。
【大引け】
日経平均は前日比251.58円(1.19%)高の2万1338.17円。TOPIXは前日比18.93(1.23%)高の1553.27。出来高は概算で12億0436万株。東証1部の値上がり銘柄数は1711、値下がり銘柄数は375となった。日経ジャスダック平均は3398.34円(21.69円高)。
[2019年6月27日]
株探ニュース