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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:国際石開帝石、Fスターズ、アルヒ

Fスターズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  991.7円  +34.9 円 (+3.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など資源エネルギー株が軒並み高。国際帝石は一時、前日に比べ5%強上昇している。20日の米原油先物相場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は前日比2.89ドル高の1バレル56.65ドルと急伸。イランが米国の無人偵察機を撃墜したことを受け、中東情勢が緊迫化するとの懸念が浮上し原油先物市場に買い資金が流入した。これを受け日本の石油関連株にも見直し機運が膨らんでいる。

■住友理工 <5191>  837円  +22 円 (+2.7%)  11:30現在
 住友理工<5191>が反発している。東海東京調査センターが20日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げたことが好材料視されているようだ。なお、目標株価は970円から960円へ若干引き下げている。同センターによると、期待外れだった19年3月期業績及び20年3月期ガイダンスを受けて株価は調整したが、株価バリュエーションに割安感が強くなったと指摘。足もとで自動車や一般産業向けの売り上げにまだ勢いは感じられないものの、海外拠点の減損処理や米国工場の生産性改善の進捗などを通じて、コスト負担が軽減されていくことで、利益面では回復に向かうと見込んでいる。

■フィックスターズ <3687>  2,057円  +34 円 (+1.7%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>の上げ足が止まらない。値刻みは小幅ながら日々一貫した買いが流入、6月に入ってからの15営業日で前日比マイナスだった日はわずか2営業日のみと異彩の上昇波を構築している。連日の年初来高値更新だが、きょうは57円高の2080円まで上値を伸ばし、昨年3月13日の上場来高値にツラ合わせ(分割後修正株価で比較)した。顧客企業のシステムを高速化するビジネスを展開、金融業界や自動車業界を中心にリピートオーダー率がほぼ100%の実績を有する。アニール方式で量子コンピューターを商用化したカナダのDウェーブ社と提携関係にあることもポイント。安倍政権では「量子技術イノベーション戦略」を年内にも策定する方針が伝わっており、改めて同社株が脚光を浴びる可能性がある。

■アルヒ <7198>  1,964円  +32 円 (+1.7%)  11:30現在
 アルヒ<7198>が4連騰、今月4日以来となる2000円大台乗せを目前に捉えている。同社は住宅ローン専門の金融機関で住宅検索サービスなども手掛けている。20日取引終了後、HEROZ<4382>と提携し、住宅ローンが投資用不動産に不正に利用される疑いのある申し込みを検知するシステムを構築すると発表。年内に運用開始する予定で、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■フジシール <7864>  3,320円  +50 円 (+1.5%)  11:30現在
 20日、フジシールインターナショナル <7864> が150万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月21日から20年6月19日まで。

■フジクラ <5803>  388円  +4 円 (+1.0%)  11:30現在
 フジクラ<5803>が3日続伸している。20日の取引終了後、英国の最大手通信事業者ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ(BT)社に、空気圧送型細径高密度光ファイバリボンケーブルの本格採用が決定したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回採用された、空気圧送型細径高密度光ファイバリボンケーブルは、BT社と空気圧送機メーカーのCBSプロダクツ社と連携して開発。従来型の空気圧送光ケーブルに比べて総施工時間を大幅に短縮することが可能で、かつ既存管路へのファイバ収容心数を大幅に増加可能であることから、BT社の経済的な光ファイバ網の構築に大きく貢献するとしている。

■小野薬品工業 <4528>  1,922円  -40.5 円 (-2.1%)  11:30現在
 小野薬品工業<4528>が続落している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を2900円から2300円へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。同証券では、18年11月の薬価改定(37.5%の引き下げ)の影響や、非小細胞肺がん2次治療のオプジーボ投与可能患者数の見通しを厳しく見直し、国内オプジーボのピーク時売り上げ予想を1320億円から1170億円に下方修正した。また、非小細胞肺がん1次治療におけるキイトルーダ+化学療法が18年12月に承認されたことで、2次治療でのオプジーボ投与患者数の減少が見込まれるとしている。

■ミクシィ <2121>  2,156円  -41 円 (-1.9%)  11:30現在
 ミクシィ<2121>は小幅ながら3日ぶりに反落している。同社は20日、エンタメ事業ブランド「XFLAG」から今年中のリリースを予定していたアクションゲーム「モバイルボール」(対象機種:ニンテンドー3DS、スマートフォン)のリリースを中止すると発表した。中止の理由は、想定するクオリティに達することができなかったため。なお、これによる業績への影響は軽微だとしている。

■タツミ <7268>  472円  +70 円 (+17.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 タツミ<7268>は前日にストップ高したのに続き、この日も一時ストップ高の482円に買われている。20日の日本経済新聞朝刊で、「金属部品に樹脂部品も組み合わせた電動ブレーキ部品の量産化を目指す。同じミツバグループで樹脂成形が得意なモミモ(群馬県桐生市)と連携して、金属加工から樹脂成形まで一貫して手がける」と報じられたことを引き続き好材料視した買いが入っている。19日に開催された会社近況報告会で発表されており、21年度の量産化を見込んでいるという。

■アイ・ピー・エス <4390>  1,363円  +187 円 (+15.9%)  11:30現在
 アイ・ピー・エス<4390>が3連騰。この日の寄り前に、子会社InfiniVANが、フィリピンにおける5Gに用いる周波数の割り当てについて、20日に当局から割り当てを行う旨の通知を受領したと発表しており、これを好感した買いが入っている。InfiniVANでは、商業地域でのブロードバンドサービスへの展開や、地方のCATV事業者向けネットワーク卸サービス(家庭用ブロードバンドサービス)への展開、マニラ首都圏地域での自社バックボーン回線を使ったリテール向け(家庭用ブロードバンドサービス)への展開などを計画しており、今後は割り当てを受けた周波数を用いて5Gの実証実験を行うとしている。

■コスモ・バイオ <3386>  1,007円  +103 円 (+11.4%)  11:30現在
 コスモ・バイオ<3386>が大幅反発している。20日の取引終了後、鶏卵の卵白中に、目的とする有用なタンパク質を大量に生産させる技術(鶏卵バイオリアクターを用いたタンパク質製造技術)を用いて、タンパク質の受託製造事業を開始すると発表したことが好感されている。同事業は、「鶏卵の卵白中に、目的とする有用なタンパク質を大量に生産させるように『ゲノム編集』した特殊なニワトリ」を用いて、ユーザーが必要とするタンパク質を大量製造・精製して納品する受託製造事業。従来のタンパク質製造技術と比べ、大量かつ安定してタンパク質を製造することができ、さらに低コストで製造ができるため、提供価格にも他技術と比べて優位性があるという。また、これまでタンパク質を大量に製造することが困難だったために実用化に至らなかった新規技術の応用開発などにも需要が期待できるとしている。事業開始は7月を予定。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。

■日本社宅サービス <8945>  941円  +96 円 (+11.4%)  11:30現在
 20日、東証が日本社宅サービス <8945> [東証2]を27日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ニーズウェル <3992>  848円  +57 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ニーズウェル<3992>が大幅高で上値追いを加速させている。金融向けを主力にシステム開発を手掛け、人工知能(AI)や5Gインフラ整備の進捗に伴い、サイバーセキュリティー分野に注力姿勢をみせている。直近ではAIビジネスの本格的な取り組み開始と新組織「AIグループ」を新設することを発表し、改めてマーケットの注目を集めた。業績は13年9月期以来増収増益基調を継続。19年9月期はトップラインが2ケタ伸長を見込み、営業利益も前期比9%増の5億1800万円と好調が続く。今月17日に東証1部に市場変更され、TOPIX連動型ファンドなどの組み入れ需要など株式需給面でも追い風が意識されている。

■サイオス <3744>  482円  +28 円 (+6.2%)  11:30現在
 サイオス<3744>が大きく値を飛ばし3連騰。同社はリナックスを活用したシステムインテグレーションに強みを持ち、人工知能(AI)分野に積極的に経営資源を注いでいる。20日取引終了後、サブスクリプションビジネスを支援するプラットフォーム「SIOS bilink」を提供開始することを発表、これを手掛かり材料に短期資金を呼び込む形となっている。

●ストップ高銘柄
 ワイエスフード <3358>  298円  +80 円 (+36.7%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 シンクレイヤ <1724>  1,120円  -300 円 (-21.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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