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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、売り圧力が乏しいなか上値指向続く (5月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21187.17
高値  21297.70(09:56)
安値  21177.27(09:01)
大引け 21260.14(前日比 +77.56 、 +0.37% )

売買高  17億1962万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆9130億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、市場のセンチメント改善で全体指数は上値指向続く
 2.前日の米国株休場で手掛かり材料難のなかも、欧州株高で買い安心感台頭
 3.円高への警戒感は残るが、取引時間中は中国や香港株など堅調で追い風に
 4.電機や精密などの主力株が買われるも、値上がりと値下がり銘柄数は拮抗
 5.引け際MSCI入れ替えに絡む商いが加わり、売買代金は3兆円弱に拡大

■東京市場概況

 前日の米国市場は、メモリアル・デーの祝日で休場。

 東京市場では、買い優勢に傾き日経平均株価は寄り後に一段高となり、その後は2万1200円台でもみ合う展開が続いた。

 28日の東京市場は、前日の米株市場が休場で手掛かり材料難のなかも売り圧力の乏しいなか、上値を指向する形となった。英国のメイ首相辞任表明で欧州株市場が不安定となる可能性があったが、前日は独、仏いずれも堅調でマーケットのセンチメントが改善した。外国為替市場では1ドル=109円台半ばの推移で依然として円高警戒感がくすぶるが、中国・上海株や香港株が堅調だったことが安心感につながった。業種的には電機や精密、自動車セクターに買い戻しの動きが目立った。前場後半からは極端に値動きが小さくなり、2万1200円台後半の狭いレンジで売り買いを交錯させる展開に終始した。値上がり、値下がり銘柄数はともに1000トビ台で拮抗した状態。なお、引け際にMSCIの入れ替えに伴う商いで約1兆3000億円前後も売買代金が急増、東証1部全体で2兆9000億円台まで膨らんだ。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が売買代金トップで大きく上値を伸ばしたほか、任天堂<7974>、ZOZO<3092>は商いを伴い上昇。トヨタ自動車<7203>、スズキ<7269>など自動車株も買いが目立つ。トーセ<4728>、大研医器<7775>が一時ストップ高に買われ、ヤマシンフィルタ<6240>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>なども物色人気。じげん<3679>、タカラバイオ<4974>も買いを集めた。
 半面、キーエンス<6861>が軟調、第一三共<4568>も値を下げた。レオパレス21<8848>がストップ安で売り物を残し、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も急落。廣済堂<7868>も大幅安となった。日本ガス<8174>、ブレインパッド<3655>も安い。ファーストコーポレーション<1430>、タマホーム<1419>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は第一三共 <4568> 、花王 <4452> 、アステラス <4503> 、アサヒ <2502> 、日産化 <4021> 。押し下げ効果は約18円。

 東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)電気機器、(3)輸送用機器、(4)保険業、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)空運業、(3)鉱業、(4)電気・ガス業、(5)陸運業。

■個別材料株

△ETS・HD <1789> [JQ]
 無線ブロードバンドアウトソーシングのナビックと業務提携契約を締結。
△TKP <3479> [東証M]
 日本リージャス株式取得のため、資金調達を発表。
△フエルト <3512>
 1.55%を上限に自社株買いを実施。
△ディディエス <3782> [東証M]
 クラウド認証サービスが「Dropbox Business」と連携。
△IGポート <3791> [JQ]
 グループ会社がショートアニメの制作を決定。
△フジミインコ <5384>
 京大発ベンチャーに追加出資。
△ホープ <6195> [東証M]
 今期経常を一転黒字に上方修正。
△ダイヤHD <6699> [東証2]
 田淵電機の完全子会社化を発表。
△大研医器 <7775>
 「中堅上場企業のなかで総還元額トップ」との報道。
△スクエニHD <9684>
 スマホ向け「ドラクエ」新作発表会を6月3日開催。

▼1stコーポ <1430>
 日証金が27日付から貸借取引で注意喚起銘柄に。
▼フリークHD <6094> [東証M]
 今期経常を一転35%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)トーセ <4728> 、(3)日本通信 <9424> 、(4)大研医器 <7775> 、(5)ヤマシン―F <6240> 、(6)アイスタイル <3660> 、(7)スクエニHD <9684> 、(8)関西スーパ <9919> 、(9)あすか薬 <4514> 、(10)オロ <3983> 。
 値下がり率上位10傑は(1)レオパレス <8848> 、(2)ランド <8918> 、(3)ガンホー <3765> 、(4)広済堂 <7868> 、(5)兼松エレク <8096> 、(6)住江織 <3501> 、(7)富士PS <1848> 、(8)キムラタン <8107> 、(9)明治海 <9115> 、(10)大日塗 <4611> 。

【大引け】

 日経平均は前日比77.56円(0.37%)高の2万1260.14円。TOPIXは前日比3.99(0.26%)高の1550.99。出来高は概算で17億1962万株。東証1部の値上がり銘柄数は1012、値下がり銘柄数は1040となった。日経ジャスダック平均は3377.31円(4.11円高)。

[2019年5月28日]

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