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【市況】明日の株式相場見通し=臨時EU首脳会議を前に手控え、方向感欠く値動きに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(10日)の東京株式市場は、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る臨時EU首脳会議の開催を目前にして、その結果を見極めたいとの心理から、売り買いともに手控え姿勢が強まりそうだ。

 市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、日経平均が前日終値を挟んで上下に揺れ動く推移となった。東証1部の値下がり銘柄数は1318と、値上がり銘柄数705を大幅に上回ったものの、半導体関連など主力ハイテク株に高いものが目立ったことから日経平均は前日比小幅高で引けた。半面、小売りセクターなどの内需株は軟調推移となった。東証1部の売買代金は、1兆9426億円で3日連続の2兆円台割れと薄商いが続いている」との見方が出ている。

 9日の東京株式市場は、売り買い交錯で日経平均は方向感の伴わない狭いレンジでの往来となったが、大引けにかけて締まり前日終値を上回った。日経平均株価終値は、前日比40円94銭高の2万1802円59銭と小幅反発した。

 日程面では、総務省が次世代高速通信規格(5G)に使う電波の第1弾を大手携帯事業者に割り当て、黒田日銀総裁が信託大会で講演、3月の国内企業物価指数、2月の機械受注統計調査に注目。海外では、臨時EU首脳会議、欧州中央銀行(ECB)理事会、米3月の財政収支、3月19・20日開催のFOMC議事録が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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