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【市況】明日の株式相場見通し=底堅さ引き継ぎ強含み推移に、米中閣僚級貿易協議を注視

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、きょうの市場が実質新年度入りするなかで、3月期末の配当権利落ち分(約170円=市場筋推計)の即日埋めはならなかったものの、後場に入って下落幅を徐々に縮めた底堅さを引き継いで、日経平均は強含み推移となりそうだ。ただ、あすから米中閣僚級貿易協議(北京)が29日までの予定でスタートすることから、交渉の動向が株価に影響する可能性がある。

 市場関係者からは「一部市場参加者からは、今後の株価上昇への支援材料として期待された3月期末の配当権利落ち分の即日埋めはならなかったものの、後場に入って中国・上海や香港など主要なアジア株式市場の堅調さを背景に日経平均は下げ幅を縮小した。外国為替市場で、緩やかながら円安・ドル高が進行したとも下支えとなったようだ。ただ、トヨタ自動車<7203>などの自動車株や主力銀行株には安いものが目立った」との見方が出ていた。

 27日の東京株式市場は、配当権利落ちの影響もあって日経平均は反落した。前日大幅高の反動が出た形だが、下値では押し目買いが入り底堅さを発揮した。日経平均株価終値は、前日比49円66銭安の2万1378円73銭と反落した。

 日程面では、餃子居酒屋「ダンダダン酒場」の直営及びFC運営事業を手掛けるNATTY SWANKY<7674>、在宅ホスピス事業の日本ホスピスホールディングス<7061>、あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービスの提供及び訪問介護サービスを提供するフレアス<7062>の3社が東証マザーズ市場に新規上場する。

 このほかでは、2月の建設機械出荷額に注目。海外では、米中閣僚級貿易協議(29日まで)、米10~12月期のGDP確定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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