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【特集】「全固体電池」関連がランキング7位、実用化接近で再脚光<注目テーマ>

パナソニック <日足> 「株探」多機能チャートより
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 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が7位となっている。

 自動車の環境規制の高まりを背景に、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きが加速しているが、その動力源であるリチウムイオン電池の需給逼迫が取り沙汰されている。そうしたなか大きく注目されているのが「全固体電池」だ。リチウムイオン電池の次の世代を担う2次電池では関連最右翼と目されており、各社の開発競争が先鋭化している。2020年代前半には自動車向け搭載が漸次開始される見通しで、実用化に向けた動きを改めて株式市場でも織り込みに行く展開が予想される。

 全固体電池とは現行のリチウム電池の電解液の部分を固体材料に変えることで、すべての部材が固体で構成された2次電池。電解液は可燃性であり発火リスクがあるが、この問題を解消できるということや、構造がシンプルで積層化が容易なためコンパクト化もしやすいという利点がある。更に電気の貯蔵能力も格段に高まり、EV航続距離の大幅な延長を実現するとともに、長寿命化やフル充電時間の短縮といった課題もクリアする優れモノだ。

 全固体電池では硫化物系の固体電解質を用いたものが主流で、現行のリチウムイオン電池を凌ぐエネルギー密度や、出力密度を達成できるレベルまで開発が進捗している。また、取り扱いが容易でより安全性が高いとされる酸化物固体電解質からなる全固体電池に対する潜在的ニーズも強く、現時点で車載用は硫化物系と比較して開発が遅れているが、同分野の技術開拓にも今後の期待が大きい。

 車載用リチウムイオン電池分野では、パナソニック<6752>の技術力が高く、自動車業界の盟主であるトヨタ自動車<7203>との連携で全固体電池開発にも注力する構えにあり、一頭地を抜く存在といえる。パナソニックとトヨタの動向は今後の車載向け全固体電池の実用化本番に向けマーケットの視線が一段と熱を帯びそうだ。

 一方、全固体電池で一足先に本格量産に向けた可能性が高まっているのが、車載用ではなく電解質にセラミック材料を用いた小型電池で、日本の電子部品メーカー大手が傾注している。特に同分野で先駆するTDK<6762>はチップ型の「セラチャージ」を開発しており、年央には本格量産の方向にあることが伝えられている。このほか村田製作所<6981>なども同分野で高い技術力を有しており、ここからの一挙一動が注目される。

 関連銘柄として他に、FDK<6955>、日立造船<7004>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>、オハラ<5218>、ホソカワミクロン<6277>、三桜工業<6584>、石井表記<6336>、新東工業<6339>などをマークしたい。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2019年03月26日 12時48分

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