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【特集】“フレッシュな爆発力”発揮へ 「東証1部指定」で新年度開花の中小型株精選 <株探トップ特集>

いよいよ実質新年度相場が始まる。3月に入ってから新たに東証1部指定となったフレッシュで成長力にあふれた銘柄に着目。ファンド筋による新たな買い需要発現なども想定され、上げ足を強める可能性がある。

―日経平均急反発で仕切り直し、4月相場で花を咲かせるニューフェイス銘柄を追え―

 26日の東京株式市場は、前日の急落に対する反動からの自律的な買いをはじめ、3月期末配当の権利付き最終日に伴う権利取りの動き、更に配当再投資に絡んだ株価指数先物への買いも相まって、日経平均株価は終値で前日比451円28銭高の2万1428円39銭と急反発した。そこで今回は、個別株物色の対象として期待される3月に入って新たに東証1部指定となったばかりのフレッシュで成長力に溢れた飛躍期待銘柄に注目した。


●システム情報、大手企業向けのシステム構築・更改案件が増加

 独立系SI企業のシステム情報 <3677> [東証2]は20日、東証1部指定となった。また、19年9月期の連結業績予想については、売上高を107億円から118億円(前期比16.7%増)へ、経常利益を10億5000万円から12億5000万円(同26.3%増)へ上方修正し、従来未定としていた今期の配当予想について、期末一括で26円を実施するとしている。大手企業によるシステム構築・更改案件の増加や、官公庁関連大型案件の継続などで売り上げが順調に拡大したことに加え、独自のシステム開発標準に基づくプロジェクト管理の更なる徹底で採算が確保されたことや、販管費の抑制に努めたことなどが寄与する見通し。なお配当は、前期実績に対しては8円の増配になる予定。更に、19年9月末時点の株主から株主優待制度を拡充することも発表した。

●RPAホールディングス、自社ブランド「BizRobo!」への引き合い活発

 RPAホールディングス <6572> [東証M]は27日に東証1部指定となる。同社はホワイトカラーのデスクワークをソフトウェア型のロボットが代行するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の大手企業。慢性的な人手不足に悩み、働き方改革を進める日本企業にとって、RPA導入の効果は大きい。同社の自社ブランド「BizRobo!」への引き合いは強く、19年2月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の9億200万円の見通しだ。RPAの導入企業はまだ少なく開拓余地は大きい。このため20年2月期以降も業績は急拡大しそうだ。

●ソウルドアウト、Webマーケティング支援サービスのスケールメリットを追求

 地方や中堅・中小企業に特化したWebマーケ支援のソウルドアウト <6553> [東証M]は22日に東証1部指定となった。同社は1月31日、19年12月期の連結業績予想を発表した。売上高は220億円(前期比30.9%増)、経常利益は11億5000万円(同20.7%増)、最終利益は7億9500万円(同25.0%増)を見込んでいる。同社グループは引き続き「中小・ベンチャー企業が咲き誇る国へ。」というミッションステートメントを掲げ、メディアリレーション強化を図りつつWebマーケティング支援サービスのスケールメリットを追求することで、地方、中堅・中小企業向けにネットビジネス支援事業を強化していくとしている。

●エイトレッド、ワークフローソフトウェアやクラウドサービス市場向けの需要拡大

 エイトレッド <3969> は15日、東証1部指定となった。同社は1月24日、19年3月期の単独業績予想について、売上高を12億6000万円から13億4000万円(前期比21.0%増)へ、経常利益を3億6000万円から4億2000万円(同29.6%増)へ、純利益を2億3900万円から2億7600万円(同24.3%増)へ上方修正した。ワークフローソフトウェア市場やクラウドサービス市場の需要拡大を背景に、中・大規模企業向けのワークフローパッケージ「AgileWorks」の販売が想定を上回っていることや、クラウドサービスも堅調に推移する見通しであることが要因としている。

●プロトコーポレーション、プライベートブランド商品・サービスの開発及び提供を強化

 自動車関連情報サービス提供のプロトコーポレーション <4298> [JQ]は25日、東証1部指定となった。同社は1月31日、19年3月期第3四半期累計(18年4月-12月)の連結決算を発表した。売上高は478億2000万円(前年同期比2.2%増)、経常利益は42億2800万円(同30.4%増)だった。通期業績予想では、売上高627億2800万円(前期比1.0%増)、経常利益46億4400万円(同24.3%増)を据え置いている。主要顧客の自動車販売業界では、軽自動車販売が堅調に推移し、新車販売台数、中古車登録台数ともにほぼ前年並みの水準となっている。こうした状況のなか、同社グループでは、引き続き積極的な事業投資により、ユーザー視点に立ったプライベートブランド商品・サービスの開発及び提供を強化するとともに、生産性の向上を図り、自動車関連情報分野におけるナンバーワンポジションの確立に取り組む。


◆3月の東証1部指定銘柄◆
                      経常
銘柄 <コード>           指定日  増益率  株価  PER
アイティメディア <2148>     3月29日  非開示  444  18.4
信和 <3447>           3月20日 ▼15.5  1064  10.7
システム情報 <3677>       3月20日  26.3  1743  24.0
エンカレッジ <3682>        3月4日  26.8  1094  20.9
エイトレッド <3969>       3月15日  29.6  1199  32.3
プロトコーポレーション <4298>  3月25日  24.3  1948  13.1
インテリW <4847>        3月27日  57.1   731  31.0
ソネットMN <6185>       3月11日  30.4  1017  27.8
イワキポンプ <6237>       3月15日   2.3   948  10.6
ソウルドアウト <6553>      3月22日  20.7  3935  51.0
RPAホールディングス <6572>  3月27日   2.0倍 3295  166.0
クワザワ <8104>         3月20日   0.8   464  10.6
スパークス・グループ <8739>   3月22日  非開示  246  非開示
※株価は26日終値、単位:%、円、倍

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