市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ポールHD、ラクオリア、オムロン

ポールHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポールHD <3657>  1,059円  +106 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> が大幅続伸。11日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益が前の期比31.1%増の30.8億円に拡大し、従来予想の26.2億円を上回って着地。続く20年1月期も前期比2.2%増の31.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内でゲーム、ゲーム以外の業界ともデバッグ・検証ニーズの拡大が継続するうえ、ネットサポート事業では前期に引き続きフィンテックやAI関連の支援サービスが伸び、2ケタ増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を10円→11円に増額し、今期も前期比1円増の12円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,689円  +122 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 菱洋エレクトロ <8068> が続急伸。11日大引け後、19年1月期の連結経常利益は前の期比3.4倍の14.7億円にV字回復して着地。続く20年1月期も前期比8.5%増の16億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は在庫評価損が大幅に減少したことが業績急回復の主因となった。今期は商社機能の再構築や独自の強みの創造、生産性向上などを通じ、2期連続の増収増益を目指す。併せて、純資産配当率(DOE)3%を目標とする基本方針に則し、今期の年間配当は前期比20円増の80円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りは5.11%に上昇しており、株主還元の強化を好感する買いが向かった。

■ラクオリア創薬 <4579>  2,014円  +123 円 (+6.5%)  本日終値
 ラクオリア創薬<4579>が3日ぶり急反発。売買高も増勢で個人投資家を中心とした短期値幅取りを狙った買いが流入している。同社は疼痛疾患分野に強みを持つ創薬ベンチャーで、新規開発化合物の知的財産導出により収益を獲得するビジネスモデル。消化器系の開発ラインアップが充実しているほか、19年12月期は注力中の動物薬が収益寄与する見通し。動物薬のロイヤルティでは犬の変形性関節症を改善する「ガリプラント」などが順調。また、胃食道逆流症治療薬「テゴプラザン」は韓国で販売を開始、ロイヤルティ収入が業績に反映される。19年12月期は損益黒字化を見込んでいる。

■しまむら <8227>  10,160円  +440 円 (+4.5%)  本日終値
 しまむら<8227>が続伸。11日の取引終了後、集計中の19年2月期連結業績について、売上高が5700億円から5460億500万円(前の期比3.4%減)へ、営業利益が394億1000万円から254億5100万円(同40.7%減)へ、純利益が273億4300万円から159億9600万円(同46.2%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、月次の売り上げ動向から下振れは織り込み済みとの見方が強く、悪材料出尽くしと見た買いが入ったようだ。衣料品の販売に大きな影響を及ぼす天候が第3四半期以降も不順となり、10~12月を通して例年より気温が高く推移したことが影響して初冬・冬物の販売が伸び悩んだとしている。

■オムロン <6645>  5,700円  +240 円 (+4.4%)  本日終値
 オムロン<6645>が連日の人気化。8日の取引終了後、日経平均株価の臨時入れ替えが発表され、3月27日に上場廃止となるパイオニア<6773>に代わりオムロンが新規採用されることが明らかになった。これを受け、オムロンに買いが殺到し11日は場中には値がつかずストップ高水準で比例配分となった。この日も引き続き買いが集まり、前日に比べ一時7%超上昇した。オムロンには15日の引けにかけリバランス需要が発生する見通し。SMBC日興証券では、オムロンに対する買いインパクトは25日平均出来高の26.9日分と推定。同社株は、流動性が低いため銘柄入れ替え時のパッシブインパクトが大きいとみられている。

■エスアールジータカミヤ <2445>  666円  +25 円 (+3.9%)  本日終値
 建設用機材のレンタル・販売を主力とするエスアールジータカミヤ<2445>は6日ぶりに反発。同社は4月1日に、社名を「タカミヤ」に変更する。その理由について同社は、「独自の次世代足場“Iqシステム(アイキューシステム)”を開発・提供する過程で、開発や製造部門を社内に有し、現在では当社事業の4割を占めるまで拡大した。今年、設立50周年の節目を迎えることを機に変更する」としている。今期は、旺盛な建設需要と建設現場での安全基準の高まりを背景に、次世代足場“Iqシステム”の需要が本格化しており、四半期ベースでの業績高変化が続いている。来期も首都圏再開発や東京五輪関連工事など引き続き受注環境が良好なうえ、政府が掲げる国土強靭化政策によるインフラ整備ニーズも追い風になる。同社は大阪に本社を構えることから2025年開催の大阪万博関連としても注目を集める。

■弁護士ドットコム <6027>  4,600円  +165 円 (+3.7%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が大幅続伸。11日の取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の導入企業数が4万社を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「クラウドサイン」は、15年10月にサービスを開始して以降、導入企業数を拡大。また、累計契約締結件数は50万件、導入地域は世界34カ国に拡大している。

■日経レバ <1570>  18,220円  +650 円 (+3.7%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が1万8000円台を回復、75日・25日・5日移動平均線を3本まとめて一気に上抜いた。日経平均株価にリンクされたETFで値動きが2倍に設定されていることから、全体相場のボラテイリティが高まると個人投資家の短期売買対象として商いが活発化する傾向がある。東京市場は前日の米株高を受けて朝方から主力株をはじめ広範囲に投資資金が流入し全面高、ショートポジションを積み上げていたヘッジファンドの買い戻しも誘発し、日経平均は400円を超える上昇をみせた。NF日経レバはこれに連動する動きで上げ足を加速させる格好となっている。

■スギホールディングス <7649>  4,940円  +160 円 (+3.4%)  本日終値
 スギホールディングス<7649>は続伸。11日の取引終了後に発表した2月度の月次続報で、既存店売上高が前年同月比1.0%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価は同0.5%減と微減となったものの、客数が同1.5%増と増加したことが寄与した。なお、19年2月期通期の既存店売上高は前期比2.2%増だった。

■野村ホールディングス <8604>  423.4円  +13.3 円 (+3.2%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が軒並み高。今週の株式市場は、世界景気の減速懸念で下げた前週の地合いを引き継ぎ軟調な値動きを予想する声が強かった。しかし実際は週明けに下げ止まり、きょうは一気に怒涛の買い戻しが入る意表を突く相場展開となっている。証券株は、ここ閑散相場で投資資金の離散が観測されるなか、逆風が意識されていたが、地合いの急好転でサプライズ的な買いを引き寄せている。株価の上昇に伴う投信などの運用成績の向上や、離散した投資資金の市場回帰で手数料減少懸念が足もと後退していることなどが買いの根拠となっている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均