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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続急伸、米株高に追随し2万1500円台回復 (3月12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21361.61
高値  21568.48(13:00)
安値  21348.81(09:01)
大引け 21503.69(前日比 +378.60 、+1.79% )

売買高  12億3152万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3266億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均はリスク選好ムードが強まり続急伸、2万1500円台回復
 2.ハイテク株主導で大きく切り返した米株市場に追随、一時440円強の上昇
 3.英国の「合意なきEU離脱」回避観測と米中通商協議の進展期待が株高助長
 4.海外ヘッジファンド筋の先物を絡めた買い戻しなども全体指数を押し上げる
 5.東証1部全体の9割近い銘柄が上昇、売買代金も2兆3000億円台に拡大

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは200ドル高と6日ぶりに反発した。米1月小売売上高が堅調だったほか、パウエルFRB議長が利上げに関して「急ぐ必要はない」と発言したことも好感された。

 東京市場では、朝方から広範囲に買いが流入し、日経平均株価は続急伸、一時440円強の上昇をみせる場面もあった。

 12日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株指数が大きく切り返したことを受け、一気にリスク選好ムードが強まった。米株市場ではハイテク株中心に買い戻しが活発化し、ナスダック総合指数は2%強の上昇、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.4%高と大きく水準を切り上げ、この流れが東京市場にも及んだ。欧州では英国のEU離脱を巡る紛糾も「合意なき離脱」が回避されそうとの見方や米中通商協議の合意が近いとの思惑も浮上し、海外ヘッジファンド筋による先物を絡めた買い戻しが全体相場を押し上げる格好となった。日経平均はフシ目の2万1500円台を再び回復。東証1部全体の9割近い銘柄が上昇し、売買代金も2兆3000億円台とメジャーSQ算出日を除いて2月末以来の水準に膨らんだ。

 個別では、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>などが大きく買われ、オムロン<6645>も物色人気。ソニー<6758>も上昇した。SMC<6273>の上げ足も目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調。ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>が値を飛ばしたほか、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も人気を集めた。サイバーエージェント<4751>、gumi<3903>も高い。
 半面、ZOZO<3092>が軟調。スズキ<7269>も売りに押された。石川製作所<6208>が急落、豊和工業<6203>も大幅安となった。双信電機<6938>も利食われた。メンバーズ<2130>が下値を探ったほか、ウィルグループ<6089>、ニチイ学館<9792>、ダブル・スコープ<6619>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約116円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はスズキ <7269> 、キリンHD <2503> 、千代建 <6366> 、JT <2914> 、長谷工 <1808> 。押し下げ効果は約3円。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)電気機器、(3)不動産業、(4)その他製品、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)空運業、(4)陸運業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△ファーマF <2929> [東証2]
 今期経常最高益予想を30%上乗せ。
△ポールHD <3657>
 前期経常上振れ着地、今期は4期連続最高益・1円増配へ。
△メルカリ <4385> [東証M]
 バーコード出品機能がコスメカテゴリーに対応。
△ラクオリア <4579> [JQG]
 有望薬相次ぎ今12月期黒字化見通し。
△弁護士COM <6027> [東証M]
 「クラウドサイン」の導入企業数が4万社を突破。
△ツガミ <6101>
 2月の工作機械受注3割減も織り込み済みで買い戻し活発。
△オムロン <6645>
 日経平均採用を引き続き材料視。
△トランザス <6696> [東証M]
 「Magic Spotスティック」を特許出願。
△菱洋エレク <8068>
 今期経常は9%増益、20円増配へ。
△大和 <8601> 、野村 <8604>
 地合いの急好転でサプライズ的な買い。

▼ライトアップ <6580> [東証M]
 東証が信用規制を実施。
▼萩原工業 <7856>
 11-1月期(1Q)経常は20%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レナウン <3606> 、(2)ポールHD <3657> 、(3)シンシア <7782> 、(4)日本管理C <3276> 、(5)ガンホー <3765> 、(6)テクノスJ <3666> 、(7)バリューHR <6078> 、(8)ミライアル <4238> 、(9)キムラタン <8107> 、(10)菱洋エレク <8068> 。
 値下がり率上位10傑は(1)石川製 <6208> 、(2)豊和工 <6203> 、(3)萩原工業 <7856> 、(4)アゴーラHG <9704> 、(5)泉州電 <9824> 、(6)ドリームI <4310> 、(7)ライクKN <6065> 、(8)メンバーズ <2130> 、(9)ビジ太田昭 <9658> 、(10)Bガレージ <3180> 。

【大引け】

 日経平均は前日比378.60円(1.79%)高の2万1503.69円。TOPIXは前日比24.04(1.52%)高の1605.48。出来高は概算で12億3152万株。東証1部の値上がり銘柄数は1893、値下がり銘柄数は185となった。日経ジャスダック平均は3423.50円(20.96円高)。

[2019年3月12日]

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