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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユーザベース、ラウンドワン、森永

ユーザベース <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユーザベース <3966>  2,611円  +51 円 (+2.0%)  本日終値
 ユーザベース<3966>が反発。この日の寄り前に、子会社ニューズピックスが提供する「NewsPicks」が、オリジナル記事や動画が見放題になる「プレミアムプラン」(月額1500円)を、法人契約できるようにしたと発表しており、利用者層の拡大に期待した買いが入った。NewsPicksプレミアムプランは、同社の編集部がつくるオリジナル記事や動画を無制限に楽しめる人気コンテンツ。18年12月には有料会員数9万5000人を突破し、法人契約の要望が多くあったことから、今回、法人向けプランを提供することになったという。また、これに伴い請求書払いにも対応するとしている。

■ツクイ <2398>  770円  +9 円 (+1.2%)  本日終値
 ツクイ<2398>が反発。5日の取引終了後に発表した2月度の介護サービス利用状況で、サービス利用者数が前年同月比3.2%増の6万1621人となり、増加傾向が続いていることが買い安心感につながったようだ。訪問介護サービスや訪問入浴サービスの利用者は苦戦したが、通所介護サービス利用者が同5.7%増となったことが貢献した。また、顧客単価も同1.1%増の7万4149円となっており、収益への寄与が期待されている。

■ラウンドワン <4680>  1,449円  +11 円 (+0.8%)  本日終値
 ラウンドワン <4680> が反発。5日大引け後、100株以上を保有する株主を対象に年2回実施している株主優待制度を19年3月末から拡充すると発表しており、これを好感する買いが向かった。新制度では、クラブカード引換券を入会券に変更し、500円割引券の枚数を増やす。100株以上500株未満保有で「クラブ会員入会券」と割引券5枚(現行は4枚)、500株以上1000株未満保有で「シルバー会員入会券」と割引券10枚(現行は8枚)を贈呈。また、新設する1000株以上2000株未満保有株主には「ゴールド会員入会券」と割引券15枚、2000株以上保有株主には「プラチナ会員入会券」と割引券20枚を贈呈する。健康ボウリング教室・レッスン優待券は現行通り100株以上保有株主すべてに1枚贈呈する。

■森永製菓 <2201>  4,965円  +35 円 (+0.7%)  本日終値
 5日、森永製菓 <2201> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.27%にあたる170万株(金額で83億8100万円)を上限に、3月6日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■サカイ引越センター <9039>  7,010円  +40 円 (+0.6%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>が後場終盤になってプラスに転じ、上場来高値を更新した。午後2時ごろ、従来35円を予定していた19年3月期の期末配当を5円増額して40円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、年間配当は55円(従来予想50円)となり、前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。

■江崎グリコ <2206>  5,630円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>が3日ぶりに反発。5日の取引終了後、消費者庁より特別用途食品の表示許可を受け、国内初となる国産の乳児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」を発売したと発表しており、これを好感した買いが入った。乳児用液体ミルクは、お湯や水に溶かす必要がないため、計量やお湯の温度調節が必要な粉ミルクよりも手間がかからないのが特徴。また、常温で保存できるので、お湯が手に入りにくい災害時にも乳児に飲ませることができるほか、外出時や調乳に不慣れな人によるミルク作りの時にも、素早くと飲ませることができる。同社では5日から自社通販サイトで販売を開始しており、11日からは全国で順次販売開始するとしている。また、明治ホールディングス<2269>傘下の明治も、乳児用液体ミルクの販売にかかわる許可を消費者庁から5日付で取得したと発表しており、国産乳児用液体ミルクの流通に拍車がかかりそうだ。

■くらコーポレーション <2695>  5,280円  -540 円 (-9.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 くらコーポレーション<2695>が大幅続落。5日の取引終了後に発表した第1四半期(18年11月~19年1月)連結決算が、売上高335億400万円(前年同期比2.0%増)、営業利益12億1000万円(同30.7%減)、純利益8億3000万円(同29.0%減)と大幅減益となったことが嫌気された。国内5店舗、米国1店舗、台湾2店舗の計8店舗を出店したことで売上高は増収を確保したが、既存店売上高が前年同期を下回ったことに加えて、販管費率が悪化したことが響いた。なお、19年10月期通期業績予想は、売上高1378億1300万円(前期比4.0%増)、営業利益71億3300万円(同3.8%増)、純利益51億9000万円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■セブン&アイ <3382>  4,574円  -142 円 (-3.0%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が3日続落と下値模索の動きをみせているほか、イオン<8267>、サンドラッグ<9989>など小売関連株に安いものが目立つ。市場では「小売セクターは人件費の上昇が収益の重荷となっている構図が浮き彫りとなっている。また、それを相殺するために春から商品値上げに動く企業が増えそうだが、これが消費者の購買意欲に影響を与え悪循環に陥る可能性もある。個別株ベースでは商品値上げは株価にポジティブ材料として作用しやすいが、全体観として相次ぐ値上げは小売セクターの株価を重くする要因として注意が必要だ」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■住友理工 <5191>  977円  -21 円 (-2.1%)  本日終値
 住友理工<5191>が7日続落。SMBC日興証券が5日、投資評価「3」を継続し、目標株価を1100円から1000円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では19年3月期の営業利益予想を145億円から100億円へ、20年3月期を同165億円から130億円へ業績見通しを下方修正しており、これに伴い目標株価を引き下げた。会社側が19年3月期業績予想を下方修正したことを反映したもので、中国・欧州の自動車用品減速、南米立ち上げ費用増、国内・中国の一般産業用品苦戦(プリンタ部品、鉄道部品、高圧ホース)などが背景としている。

■LIXILビバ <3564>  1,438円  -24 円 (-1.6%)  本日終値
 LIXILビバ<3564>が続落。5日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高速報で、ホームセンター事業の既存店売上高が前年同月比2.6%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同2.6%増と上昇したものの、客数が同5.0%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同1.4%増だった。

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