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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ハイデ日高、トヨタ、日水

ハイデ日高 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハイデイ日高 <7611>  2,064円  -28 円 (-1.3%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が3日続落。5日の取引終了後に発表した2月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.7%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同2.5%増となったものの、客数が同6.0%減と大きく落ち込んだことが響いた。なお、19年2月期通期の既存店売上高は前期比0.7%増だった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,594円  -14 円 (-0.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は6日続落と下値模索の動きが続いた。ここ外国為替市場では1ドル=112円台に入るなど、世界的なリスクオン環境を反映してドル買い・円売りに傾いているが、輸出採算改善期待が高まる一方で、米国との通商協議に対する警戒感が再燃している。3月下旬の米中首脳会談後は、米国と日本の貿易協議が開始される見通しにあり、棚上げとなっている自動車関税引き上げを巡るやり取りに再び神経を使う相場となる。

■日本水産 <1332>  775円  -1 円 (-0.1%)  本日終値
 日本水産<1332>が全体下げ相場のなか前日終値近辺で売り物をこなし頑強な値動きとなった。株価は26週移動平均線との上方カイ離を大きく広げ、長期波動でも2007年以来12年ぶりの高値水準で強調展開を続けている。同社は5日、4月1日出荷分からサバ缶詰を7~10%値上げすることを発表。サバ缶詰は消費者の人気を博しており値上げをしても需要は落ち込まないとみられ、同社の収益押し上げ要因として株価にもポジティブに働いている。

■文教堂GHD <9978>  230円  +50 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値
 文教堂グループホールディングス<9978>がストップ高。複数のメディアで、ノーベル財団が、今秋からノーベル文学賞の発表を再開すると発表したことが報じられており、“ノーベル文学賞関連”ともいえる同社に関心が集まっているようだ。ノーベル文学賞は、選考団体の関係者による性的暴行などの不祥事で、18年の発表は見送られていたが、今年は10月初旬に19年と18年の2年分の受賞者を発表するという。毎年のように候補者として名の上がる村上春樹氏をはじめ、受賞作の売り上げアップにつながるとの思惑から買いが入ったようだ。

■山王 <3441>  1,028円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 山王<3441>が連日のストップ高。時価は昨年11月初旬以来となる4ケタ大台回復となった。金メッキ加工を主力とする電子部品の金属表面処理加工を手掛けているが、同社のコア技術である「電解法」を使い、水素エネルギー社会に向けた技術開発にも積極的な取り組みをみせている。週明け4日取引終了後に、開発中の水素透過膜の進捗に関する福島再生可能エネルギー研究所の発表を開示。注力する水素透過膜の開発が順調に進捗していることが確認され、投機資金の攻勢に火をつける形となった。電解法を用いることで薄膜化が可能となり、貴金属パラジウムが必要量で作製できることからコスト面の負担も軽減されるメリットがある。会社側では、現時点で水素透過膜事業が業績面に与える影響は軽微としているものの、今後の計画として2020年に装置開発、2022年には装置販売にこぎつける見通しを掲げている。

■ジェイホールディングス <2721>  571円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 ジェイホールディングス<2721>がストップ高。5日の取引終了後、子会社アセット・ジーニアスが、ブロックチェーン技術を用い分散型評価経済プラットフォームを活用した事業を行うシンガポールのハッピー・インセント(HI)社からシステム開発を追加受注したと発表しており、これが好感されている。アセット・ジーニアスは昨年6月、HI社がブロックチェーン技術を用いた分散型評価経済プラットフォーム事業を行うための基本システムの制作を受注し、既に納品を完了しているが、今回は追加システムの制作を受注したという。受注金額は1億6500万円で、19年4月から5月にかけて納品し、検収後の19年6月に売り上げを計上するとしている。なお、19年12月期業績予想には織り込み済みとしている。

■ウインテスト <6721>  134円  +13 円 (+10.7%)  本日終値
 ウインテスト<6721>が反発。この日正午ごろ、3月20日から22日に中国「上海新国際博覧中心」で開催される「SEMICON CHINA 2019」(セミコンチャイナ2019)に出展すると発表しており、中国ビジネスのチャンス拡大につながるとの期待から買いが入った。セミコンチャイナへの出店は、中国国内における認知度の向上を図るのが狙い。有機ELドライバIC検査装置「WTS-577」やデジタル出力CMOSイメージセンサウエファ・ファイナル検査装置「「WTS-311NX」、ロジックIC検査装置「WTS-377」などを出展するとしている。

■コメ兵 <2780>  1,161円  +85 円 (+7.9%)  本日終値
 コメ兵<2780>が後場急上昇。午後1時ごろに発表した2月度の月次売上高が、36億700万円(前年同月比23.5%増)となり、今期一番の伸び率となったことが好感された。なお、月次売上高が前年実績を上回るのは23カ月連続となる。

■TOREX <6616>  1,248円  +84 円 (+7.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 5日、トレックス・セミコンダクター <6616> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.20%にあたる60万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月6日から8月30日まで。

●ストップ高銘柄
 アジャイル <6573>  1,553円  +300 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 ジーニー <6562>  601円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 霞ヶ関キャピタル <3498>  4,550円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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