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【材料】<動意株・22日>(大引け)=日本製紙、自律制御シ研、キーエンスなど

日本紙 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本製紙<3863>=5日続伸。大和証券が21日付で、投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を2000円から2500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、洋紙事業のテコ入れを始めとして中長期的な課題はまだ残っているとしつつも、新聞用紙の減損処理の発表などをはじめとして従来に比べて経営判断が早くなっている印象があり、収益性に対する意識が変化しつつある点に注目したいと評価。業績については、19年3月期営業利益は205億円から180億円へ下方修正したが、20年3月期は同305億円から350億円へ上方修正し大幅な営業増益を予想している。

 自律制御システム研究所<6232>=大幅続伸。レオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が21日の取引終了後に財務省に提出した変更報告書によると、レオスの同社株式保有割合が5.18%から7.64%に増加しており、需給思惑が働いているようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は2月15日としている。また、同社は21日、陸上自衛隊東部方面隊と、災害発生時におけるドローンを活用した応援に関する協定を締結したと発表しており、これも好材料視されているようだ。

 キーエンス<6861>=全般軟調地合いに抗し逆行高。株価は好決算発表を受けて2月4日にマドを開けて上昇、13週・26週移動平均線を一気に飛び越える形となった。また同時に、昨年11月初旬と12月初旬につけた戻り高値水準の6万3000円台を上に抜けたことから中勢トレンド転換を明示している。FA用センサーのトップメーカーで、センサーはIoT市場の拡大と合わせ需要が急増、18年4~12月期は本業のもうけを示す営業利益が前年同期比14%増と2ケタ伸長を果たした。信用買い残は枯れ切った状態で、機関投資家の実需買いが株高に反映されやすい。

 サインポスト<3996>=ストップ高。同社は21日の取引終了後、JR東日本<9020>グループのベンチャーキャピタルであるJR東日本スタートアップ(JRES)と、AI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を利用した無人決済店舗の事業化に向けて、折半出資で合弁会社を設立することで基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。両社は2017年に開催された「JR東日本スタートアッププログラム」(JR東日本が主催)以降、スーパーワンダーレジを利用した無人決済店舗の実用化に向けてJR大宮駅やJR赤羽駅で実証実験を行ってきた。

 ラサ工業<4022>=急反騰。きょう付けの化学工業日報が同社について「高純度黒リンの量産技術を確立した。高い安全性を持ち、二次電池の容量を5~7倍にする次世代負極材やグラフェンに次ぐ二次元半導体原料として事業化を目指す」と報じており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、独自技術により世界で初めて1バッチ100グラム以上の生産量を実現したことに加えて、工業化に向けたスケールアップのメドもつけたとしており、早期の事業化による業績への貢献が期待されている。

 SFPホールディングス<3198>=急反騰。同社は21日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、2月28日付で東証2部から東証1部市場へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買いが入っている。同社は、海鮮系居酒屋の「磯丸水産」や手羽先唐揚など鶏料理の「鳥良」などを主力業態とする外食チェーン。19年2月期連結業績予想は、売上高375億円(前期比1.8%増)、経常利益31億5000万円(同17.7%減)を見込んでいる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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