【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東京ドーム、カカクコム、UUUM
東京ドーム <日足> 「株探」多機能チャートより
東京ドーム<9681>が続伸。18日の取引終了後、現在開発中の熱海後楽園ホテルを中心とする複合型リゾート「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」を3月28日に開業すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同施設は、宿泊施設に加えて、熱海最大級の日帰り温泉施設や海辺のロケーションで伊豆の食材やオリジナルクラフトビールが楽しめるレストラン、伊豆周辺の“美味しい食”と出会える食のマーケットなどを展開し、日帰りでも楽しめるようにしたもの。初年度売上高45億円を見込んでいる。
■カカクコム <2371> 2,129円 +22 円 (+1.0%) 本日終値
カカクコム<2371>が続伸。この日、レストラン検索・予約サイト「食べログ」のレストランのネット予約サービスを通じた予約人数が、2月17日付で累計で6000万人を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。会社側によると、外食シーンにおけるネット予約利用は拡大が続いており、飲食店の集客ツールとしてもネット予約の重要性が高まっているという。利用者数の増加を背景にネット予約サービス導入の拡大が期待されているようだ。
■エステー <4951> 1,908円 +15 円 (+0.8%) 本日終値
エステー<4951>が3日続伸。18日の取引終了後、11年から進めてきたトドマツから抽出した空気浄化作用に優れる機能性樹木抽出成分の「クリアフォレスト」を活用し、消臭技術と掛け合わせた詰め替え(リフィル)ビジネスの事業展開を開始すると発表しており、これが好材料視された。その第1弾として、ホテルや旅館の客室専用消臭ミスト「Air Forest(エアフォレスト)」をホテル・旅館業界の代理店ルートを通じて2月25日に発売する。新製品は液体の「つめかえ用10L」のみを販売し、“非売品”となる「ボトル本体」や、客室に設置する際の「スタンドPOP」「クローゼット用ハンガー(POPつき)」は、宿泊施設に必要数を提供するという。なお、「ボトル本体」裏面の注意事項の記載は、訪日外国人に対応し日本語のほか英語、中国語(簡体)、韓国語の4カ国語表記とするという。
■太陽誘電 <6976> 2,398円 +14 円 (+0.6%) 本日終値
太陽誘電<6976>は反発。岩井コスモ証券は18日付で、同社の目標株価を4000円から3500円へ見直し、投資判断の「A」を継続した。同社は積層セラミックコンデンサ(MLCC)の小型高容量タイプに強みを持ち、世界シェアは10%台前半で村田製作所<6981>、韓国のSEMKOに次ぐ3位。MLCCは足元スマートフォン向け需要が調整しているが、車載向けや基地局向けの需要が旺盛で、18年振りに値上げに成功した。値上げにより今後も収益モメンタムが維持される、とみている。中長期的には、第5世代高速移動通信(5G)や自動車の電装化などで需要拡大が見込まれる、との見方を示している。19年3月期営業利益については、会社計画の300億円に対して315億円(前期比56%増)、20年3月期は今期予想比25%増の395億円になると予想している。
■UUUM <3990> 5,560円 -360 円 (-6.1%) 本日終値
UUUM<3990>は大幅反落。18日の取引終了後、20年春をメドに本社を「東京ミッドタウン」へ移転すると発表しており、移転費用などによる業績への影響を警戒した売りが出たようだ。本社移転は、事業拡大に伴う人員増加に対応するとともに、本社機能の強化を図るのが狙いという。移転先はミッドタウン・タワー28階・29階で、詳細な日程は決定次第公表するとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 10,035円 -340 円 (-3.3%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は軟調。今年に入り株価は反騰基調を強めていただけに、上値では利益確定売りも出ている様子だ。ただ、野村証券は同社株の「バイ」を継続するとともに、目標株価を1万2570円から1万3450円に引き上げている。注目点は投資ファンド事業だが、10~12月期も米半導体会社エヌビディアの株価下落のヘッジに成功し安定した成果を出していることを評価。将来損益予想が容易ではない投資ファンドの事業規模が拡大しているものの、安定した投資実績や良好な決算を受けた中国アリババ株の上昇を踏まえて、同社のコングロマリット・ディスカウント比率を25%から20%に引き下げている。
■レントラックス <6045> 765円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
日本テレホン<9425>がストップ高に買われたほか、マーケットエンタープライズ<3135>が3日続伸するなど中古スマホ関連の一角がにぎわいを見せている。きょう付けの日経産業新聞で、「NTTドコモは自社で販売したスマートフォン(スマホ)を他の通信会社で使えなくする『SIMロック』について、20日から中古品の解除に対応すると発表した」と報じており、中古スマホの流通拡大による業績への寄与を期待した買いが入っている。NTTドコモ<9437>の15日の発表によると、知人・友人などから譲り受けた携帯電話機や、中古端末販売店などで購入した中古の携帯電話機などについても、SIMロックの解除に対応するとしている。ドコモではこれまで新品のロック解除には対応していたが、中古品にも広げる。これにより、ドコモのロックがかかった中古スマホを買っても、ドコモの回線を使用しない他社の格安通信サービスも契約できるようになる。
■レントラックス <6045> 765円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在
レントラックス<6045>が大幅続伸。ネット広告事業を手掛け、成果報酬型サービスで新規開拓を進めている。足もとの業績は好調で、18日取引終了後に発表した1月の売上高は前年同月比で42%増の9億3500万円と高水準の伸びを示しており、これを材料視する形で短期資金の攻勢が観測される。株価は前週末に25日移動平均線を下回っていたが、目先は再び大きく上に抜けてきた。
●ストップ高銘柄
日本テレホン <9425> 527円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
レントラックス <6045> 765円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース