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【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ にわかに、超強気の声が台頭しているが…

株式評論家 杉村富生

「にわかに、超強気の声が台頭しているが…」

●本格反騰には外国人の出動が不可欠!

 いや~、これはどうしたことか。ここ数日、株式市場は猛反騰劇を展開中である。 日経平均株価は昨年12月26日に、1万8948円の安値まで売り込まれた。それが現在は2万1100円台を奪回、一気に2100円幅の上昇だ。ショート筋(売り方)は買い戻しを余儀なくされていることだろう。

 もっとも、売り方は行動が速い。2月12日、13日に売りポジションを手仕舞ったと思う。もちろん、これは超目先筋の話だ。外国人は昨年、先物を7兆4635億円売り越したが、今年に入って買い越したのは5952億円(昨年の売り越し額の約8%)にすぎない。そう、売りっぱなしである。

 マーケットでは強気の声が台頭している。「次は2万2000円台乗せを狙う」と。しかし、外部環境が劇的に好転したわけではない。10~12月期の決算発表はほぼ一巡したが、下方修正が意外に多かった印象だ。実際、日経平均株価の1株利益は1747円と、昨秋比80円近く低下している。

 ちなみに、実績ベースの1株利益は1805円だ。1株利益をみると、3.2%減益になる。本格反騰に転じるにはこの数値が増益に転換するとともに、外国人の買い出動が不可欠だろう。ちなみに、外国人は昨年、現物を5兆7403億円売り越した。今年は? 1月は5626億円の売り越しである。彼らはなぜ、慎重なのか?

●2019年のメーンテーマは5Gだッ!

 外国人が日本株に対し、なかなか「リスク・オン」の姿勢に転じない理由は外部環境の不透明感に加え、日本経済の変革の遅れ、魅力的な成長企業の乏しさ、株主軽視の経営などにあろう。アメリカの産業構造はハード→ソフトに大きく変化した。その特徴が上場来安値→史上最高値の上昇率をみると、1188倍のアップル、1561倍のアマゾン・ドット・コム、1223倍のネットフリックスだろう。

 日本株には「夢とロマン」が少ない。ただ、今後は違う。個別物色の対象として5G(次世代通信網→5th Generation)関連には「夢とロマン」がある。おそらく、2023年の普及(設備投資)のピークに向け、出世株が輩出するだろう。このセクターが2019年相場のメーンテーマとなる。

 具体的にはアイレックス <6944> [JQ]、日本アンテナ <6930> [JQ]、アルチザネットワークス <6778> [東証2]、NEC <6701> 、アンリツ <6754> 、ネクストジェン <3842> [JQG]、富士通 <6702> 、サイバーコム <3852> 、ネットワンシステムズ <7518> 、オリジン電気 <6513> 、Jストリーム <4308> [東証M]などに注目できる。

 主軸はアンリツ、NECだろう。ともに、「エッ?」といわれるような上値(アンリツは3000円超、NECは6000~7000円絡み)を想定している。

2019年2月14日 記

株探ニュース

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