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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オイシックス、大林組、王子HD

オイシックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,864円  +114 円 (+6.5%)  本日終値
 オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証M]が急伸。13日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益が前年同期比3.3倍の22.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。時短ニーズが高まるなか、ミールキットを中心に定期宅配の会員数が大幅に増加したことが寄与。昨年2月に買収したらでぃっしゅぼーやの業績上積みなども増益に大きく貢献した。通期計画の22億円をすでに超過しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■フリュー <6238>  1,104円  +59 円 (+5.7%)  本日終値
 フリュー <6238> が続急伸。13日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→32.7億円に30.8%上方修正。増益率が1.1%増→32.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。プリントシール機のプレイ回数やプリントシール画像取得・閲覧サービスの有料会員数が伸びる。キャラクタ・マーチャンダイジング事業の受注好調に加え、ゲーム開発会社の連結化も上振れの要因となる。

■鴻池運輸 <9025>  1,776円  +91 円 (+5.4%)  本日終値
 13日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は7%増益・通期計画を超過」が好感された。
 鴻池運輸 <9025> が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.0%増の104億円に伸び、通期計画の103億円に対する進捗率が101.4%とすでに上回り、さらに5年平均の83.3%も超えた。
  ⇒⇒鴻池運輸の詳しい業績推移表を見る

■ノーリツ <5943>  1,660円  +85 円 (+5.4%)  本日終値
 13日に発表した「2.3%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.3%にあたる110万株(金額で14億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月14日から12月31日まで。

■フルキャスト <4848>  2,213円  +99 円 (+4.7%)  本日終値
 フルキャストホールディングス<4848>が上値指向を強めている。労働市場は人手不足の状況が続いており、アルバイト紹介を主軸とする人材紹介サービスが好調、前週8日に発表した18年12月期の営業利益は前の期比33%増と大幅な伸びを示し、19年12月期も前期比16%増の68億3000万円と2ケタ伸長を見込んでいる。登録者数も順調に伸びており、収益成長の基盤もしっかりしている。また、増配や自社株買いなど株主還元にも積極的な点も評価材料。13年12月期に14円配を実施して以降、毎期増配を続けており、19年12月期は前期実績比6円増配の38円を計画。また8日には、発行済み株式数の1.17%にあたる45万株、約8億円を上限に自社株買いも発表しており、これらを好感した継続的な買いを引き寄せている。

■ラクス <3923>  2,182円  +91 円 (+4.4%)  本日終値
 ラクス <3923> [東証M]が3連騰。13日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比41.9%増の12.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。積極的な成長投資が奏功し、クラウド経費精算システム「楽楽精算」の導入社数が拡大したことが寄与。企業のIT投資増加や人手不足を背景に技術者派遣の稼働人員数が増加したことも増益に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の13.7億円→14.7億円に7.0%上方修正し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の4.15円→4.4円に増額修正したことも支援材料となった。

■日清紡ホールディングス <3105>  976円  +40 円 (+4.3%)  本日終値
 日清紡ホールディングス<3105>が後場大口の買いを集めて大きく上放れ1000円大台を目前に捉えてきた。同社は紡績業界大手だが、非繊維部門に注力しブレーキ部門などが収益を牽引している。きょう前場取引終了後に発表した19年12月期の連結売上高は5400億円(前期比29.7%増)と3割近い増益を計画し、営業損益は80億円の黒字(前期25億500万円の赤字)、最終損益は74億円の黒字(前期71億8200万円の赤字)と大幅な改善を見込んでいる。また、発行済み株式数の2.92%に相当する500万株、50億円を上限とする自社株買いも発表、既存株主の株式価値向上及び株式需給改善を材料視する買いを呼び込んだ。

■大林組 <1802>  1,042円  +42 円 (+4.2%)  本日終値
 大林組<1802>が一時5%強の上昇をみせた。きょう前場取引終了後、19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の連結決算を発表。売上高は1兆4825億1300万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は1065億5000万円(同7.8%増)、最終利益は791億7500万円(同4.5%増)と増収増益だった。好採算案件の完成工事が高水準で、海外子会社も収益に貢献している。今後は政府が推進する国土強靱化計画が商機拡大につながるほか、首都圏を中心とした再開発需要も収益を後押しするとみられる。きょうは清水建設<1803>や鹿島<1812>など他の大手ゼネコン株も高く、業種別騰落率でも建設セクターは値上がり上位に食い込んでいる。

■王子ホールディングス <3861>  662円  +20 円 (+3.1%)  本日終値
 王子ホールディングス<3861>が大幅高となったほか、日本製紙<3863>、中越パルプ工業<3877>など紙パ株が総じて堅調。全体相場は上昇一服の様相を示しているものの、出遅れ銘柄を中心にリターンリバーサル狙いの買いが厚い。そのなか、低PBR銘柄の宝庫である紙パセクターは、水準訂正を狙った資金が断続的に買いを入れている。日本紙のPBRは解散価値を40%下回る0.6倍前後、中越パルプは0.3倍台と割安感が際立つ。印刷用紙や段ボールの値上げなど相次ぐ販売価格引き上げの動きも今の株式市場ではポジティブに捉えられている。

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