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【特集】決算発表終盤に訪れた勝機、見逃された高進捗率・低PER銘柄はこれだ!<株探トップ特集>

企業の19年3月期第3四半期累計の決算発表が終盤を迎えている。相場に買い気が戻るなか、好決算銘柄への物色意欲が再燃する可能性があり、ここは見逃されている割安な高進捗率銘柄へのマークを強めたい。

―18年4~12月期決算好調で、経常利益の進捗率が高い通期増額含みの要注目銘柄を選出―

 3連休明け12日の東京株式市場は、外国為替市場で1ドル=110円台半ばへと円安・ドル高が進行したことに加え、米株価指数先物が時間外取引で堅調に推移したことなどを追い風に、日経平均株価は終値で前週末比531円04銭高の2万864円21銭と大幅反発した。相場に買い気が戻り、10~12月期の決算発表が終盤を迎えるなか、19年3月期第3四半期累計の経常利益が高進捗率で推移している好業績・割安銘柄に焦点を絞った。


●Jオイルミルズ、高付加価値商品の販売増加が寄与

 J-オイルミルズ <2613> は6日、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の連結決算を発表した。売上高は1441億3100万円(前年同期比2.4%増)、経常利益は58億2100万円(同71.0%増)、最終利益は45億3600万円(同72.4%増)となった。経常利益は、通期予想の58億円(同12.9%増)を既に超過達成している。油脂の値上げ浸透に加え、オリーブオイルなど高付加価値商品の販売拡大が寄与している。また、マーガリン部門では、家庭用の「ラーマ」を対象とした消費者プレゼントキャンペーンや、増量セールなどの拡販施策を実施したことにより、売上高は堅調に推移している。

●セ硝子、医薬品関連製品の販売が拡大

 セントラル硝子 <4044> は1日、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の連結決算を発表した。経常利益は89億7400万円(前年同期比60.2%増)となり、通期計画の90億円に対する進捗率は99.7%に達している。医薬品関連製品の販売が好調に推移したほか、半導体製造用途の特殊ガス関連製品やリチウムイオン電池用電解液製品の出荷が増加している。また、利益面では業務の効率化および合理化施策を進めたことも寄与した。

●オリジン電気、「5G」関連で商機が膨らむ可能性

 オリジン電気 <6513> は8日、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の連結決算を発表した。売上高は298億5200万円(前年同期比22.1%増)、経常利益は26億9100万円(同89.6%増)、最終利益は17億2100万円(同3.5倍)だった。同社は電源機器メーカーで、スマートフォン向け無線基地局用電源などを手掛けていることから、次世代通信規格の「5G」関連で商機が膨らむ可能性が高い。また、電気自動車(EV)などの普及で急速な市場拡大が見込まれているパワー半導体関連や充放電兼用のリチウムイオン電池電源システムの成長が見込まれている。

●ロジスネクス、国内フォークリフト販売台数が伸長

 三菱ロジスネクスト <7105> が6日に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)連結決算は、売上高3302億4400万円(前年同期比5.1%増)、経常利益94億1600万円(同2.2倍)、純利益50億4700万円(同10.2倍)と大幅増益を達成した。国内でフォークリフト販売台数が伸長したほか、アジア、米州、欧州、中国の全域でもフォークリフトが販売を伸ばしたことが業績向上を牽引した。一方で、資材費高騰などの影響があったものの、国内販売価格の改善なども寄与し利益を押し上げた。

●JMS、国内向け新型血液透析装置が順調拡大

 使い捨て医療器具大手のジェイ・エム・エス <7702> は7日、19年3月期通期の連結業績予想について、経常利益を12億円から15億円(前期比82.9%増)へ、純利益を8億円から11億円(同74.3%増)へそれぞれ上方修正を発表した。ただ、売上高は概ね計画通りに進捗していることから、従来予想の580億円(同2.6%増)を据え置いた。日本国内での新型血液透析装置「GC-X01」や摂食嚥下関連用品の販売拡大や、北米向けの成分献血用回路の販売も増加している。

●コメリ、約130店舗の改装実施や新規開店が寄与

 コメリ <8218> が1月29日に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)連結決算は、売上高2733億5500万円(前年同期比2.4%増)、経常利益175億4400万円(同13.2%増)、純利益116億4200万円(同11.8%増)と2ケタ経常増益を達成した。約130店舗の改装を実施した結果、既存店売上高が前年並みとなったことに加えて、PW(パワー)業態8店舗、HC(ホームセンター)業態4店舗、HG(ハートアンドグリーン)業態3店舗を開店したことが寄与した。また、新たな開発商品の導入やEDLP(エブリデーロープライス)政策を推進したことで、工具や建築資材などの販売が堅調に推移したほか、更なるローコストオペレーションの推進に取り組んだことも利益を押し上げた。

●三井倉HD、国内外のフォワーディング業務が好調に推移

 三井倉庫ホールディングス <9302> は5日、19年3月期通期の連結業績予想について、売上高を2350億円から2400億円(前期比2.9%増)へ、経常利益を85億円から100億円(同53.4%増)へ上方修正した。中期経営計画でのコスト削減や粗利益改善施策など、抜本的事業収益力の強化に関連する各種施策が順調に進捗していることが寄与した。また、国内外のフォワーディング業務の好調な推移や、自動車関連部品にかかる航空貨物のプロジェクト輸送の発生、家電量販店向け輸配送業務の取扱増加などで、物流事業の業績が予想を上回り推移していることも寄与している。

●キムラユニティー、トヨタ向けの格納器具や包装作業の受注増加

 キムラユニティー <9368> は1月25日、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)連結決算を発表し、売上高388億2600万円(前年同期比8.2%増)、経常利益19億3600万円(同49.8%増)、純利益11億6800万円(同73.6%増)と大幅増益となった。主力の物流サービスでトヨタ自動車 <7203> 向けに格納器具や包装作業の受注が増えたことが寄与している。北米子会社の業績が回復したことも大幅増益に貢献した。物流サービス事業や情報サービス事業で主要顧客からの受注が増加したことに加え、同事業の新規拠点の開設や北米子会社の業績回復なども寄与した。

◆主な経常利益高進捗率・好業績・低PER銘柄◆
                 経常 
銘柄 <コード>      3Q進捗率 増益率  株価  PER
日東富士 <2003>      91.0  19.8  6150   9.4
昭和産業 <2004>      93.5  17.6  2979  14.9
Jオイルミルズ <2613>   100.4  12.9  4005  15.3
ピックルス <2925>     90.4  14.6  1943  14.8
セ硝子 <4044>       99.7  42.2  2510  16.4
石原ケミカル <4462>    99.1  23.3  1766  13.6
ノリタケ <5331>      88.4  24.4  5200   8.3
フジミインコ <5384>    85.4  18.4  2270  13.3
ペガサス <6262>      91.3  16.3   639   8.5
オリジン電気 <6513>    89.7  57.2  1968   6.5
芝浦 <6590>        85.0  27.6  3330   6.7
アドバンテスト <6857>   87.1   2.6倍 2551   9.1
太陽誘電 <6976>      89.3  46.0  2380  14.5
ロジスネクス <7105>    85.6  30.6  1312  16.2
JMS <7702>       94.6  82.9   667  14.8
コメリ <8218>       93.3  10.0  2750  11.9
トナミHD <9070>     85.9  19.5  6350  12.0
三井倉HD <9302>     95.7  53.4  1989  10.1
ヤマタネ <9305>      84.3  15.9  1654   5.9
キムラユニティ- <9368>  92.2  21.9  1110  10.7
イノテック <9880>     90.3  82.1   991   9.7
※株価は12日終値、単位:%、円、倍

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