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【市況】6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ21ドル安、一般教書演説に失望

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ21ドル安、一般教書演説に失望

米国株式相場は下落。ダウ平均は21.22ドル安の25390.30、ナスダックは26.80ポイント安の7375.28で取引を終了した。トランプ大統領による一般教書演説は概ね想定通りで目新しさに乏しく、売りが先行。しかし、ムニューシン米財務長官らが来週に米中通商協議を再開することが伝わり、対中貿易摩擦問題の解決を期待する見方から下値は限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方でメディアや小売が下落した。

ゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(EA)やテイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア(TTWO)は、決算内容が嫌気され大幅下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、再び「モデル3」の値下げを発表し軟調推移。一方で、写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、売上高及びアクティブユーザー数が予想を上振れ大幅上昇。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、決算内容が好感され買われた。

マーケット終了後に、ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)が発表した10-12月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米貿易赤字縮小でドル買い強まる

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円66銭から110円04銭まで上昇し、109円97銭で引けた。11月の米貿易赤字は予想以上に縮小したため、米国の経済成長に楽観的見方が広がった。この日行われた10年国債入札の低調な結果を受けて、米債利回りが上昇したことから、ドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1395ドルから1.1361ドルまで下落し、1.1362ドルで引けた。欧州最大のドイツ経済が成長の減速を示し、欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売りが再燃。ユーロ・円は、125円11銭から124円82銭まで下落した。日欧金利差の縮小観測でユーロ売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2979ドルまで上昇後、1.2929ドルまで反落。英国中央銀行の金融政策決定会合を控え、調整色が強かった。ドル・スイスは、0.9998フランから1.0027フランまで上昇した。


■NY原油:反発で54.01ドル、原油在庫の増加幅は予想を下回る

NY原油先物3月限は反発(NYMEX原油3月限終値:54.01 ↑0.35)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比+0.35ドルの54.01ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時54.30ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)発表の週間在庫統計で、原油在庫の増加幅は市場予想を下回ったことが好感されたようだ。時間外取引で一時52.86ドルまで売られたが、取引終盤にかけて54.30ドルまで上昇した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.73ドル -0.05ドル(-0.17%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.38ドル -0.07ドル(-0.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)196.62ドル -1.39ドル(-0.70%)
インテル(INTC) 49.90ドル +0.21ドル(+0.41%)
アップル(AAPL) 174.24ドル +0.06ドル(+0.03%)
アルファベット(GOOG) 1115.23ドル -30.76ドル(-2.68%)
フェイスブック(FB) 170.49ドル -0.67ドル(-0.39%)
キャタピラー(CAT) 130.54ドル -1.46ドル(-1.11%)
アルコア(AA) 28.55ドル -0.52ドル(-1.79%)
ウォルマート(WMT) 95.64ドル +0.04ドル(+0.04%)
スプリント(S) 5.84ドル -0.03ドル(-0.51%)

《SF》

 提供:フィスコ

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