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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

細火工 <日足> 「株探」多機能チャートより

■エクストリーム <6033>  3,790円 (+155円、+4.3%)

 エクストリーム <6033> [東証M]が大幅反発。同社は22日、昨年8月から中国をはじめとして世界展開を行っているスマートフォン版「ラングリッサー」の韓国版の配信が決まったと発表。配信時期は19年春を予定。韓国版のマーケティングは、現地の大手ゲーム会社の協力のもと行うとしている。

■KYCOM <9685>  496円 (+19円、+4.0%)

 KYCOMホールディングス <9685> [JQ]が大幅反発。全体相場は東証1・2部、新興市場を問わず利益確定の売り圧力が強まっている。そのなか、同社株は前日に目先筋の利食いで下げたものの75日移動平均線近辺で売り物を枯らし、戻り足に転じている。システム受託開発を手掛け通信や公共分野で強みを発揮する。IoT人工知能(AI)の普及を背景とした旺盛な企業のIT投資需要を取り込み、新規契約件数を伸ばしている。19年3月期営業利益は前期比83%増益を見込むなど高変化率が際立つ。

■細谷火工 <4274>  753円 (+28円、+3.9%)

 細谷火工 <4274> [JQ]が大幅反発。昨年末以来、石川製作所 <6208> がじりじりと下値を切り上げるなど、防衛関連株に静かに物色資金が向かっている。元徴用工らへの賠償問題などを巡り韓国と日本の関係が悪化するなか、昨年12月下旬に海上自衛隊の哨戒機が韓国の駆逐艦からレーダー照射をされるなど、有事リスクへの思惑がくすぶっている。細谷火工は防衛関連株のなかでも値運びの速さで群を抜いており、ここにきて上値の抵抗ラインとなっていた26週移動平均線を上回りつつあることで、にわかに注目度が高まっているようだ。

■チェンジ <3962>  4,275円 (+150円、+3.6%)

 チェンジ <3962> は3日ぶりに大幅反発。同社は21日の取引終了後、 ドローンの業務利用に向けた導入支援サービスの提供を開始したと発表した。同サービスは、これまで複数の企業向けに提供した実績をもとに、製品およびユースケースを限定せずにドローンの業務活用の可能性評価・導入実務の支援をパッケージサービスとして提供するというもの。「業務特性/課題に応じたユースケースの企画・開発」「ユースケースにあわせたドローンの選定・実証実験」「法令などの制約条件を踏まえた運用設計」から構成されている。

■マネフォ <3994>  3,350円 (+115円、+3.6%)

 マネーフォワード <3994> [東証M]が大幅反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが21日受付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったようだ。報告書によれば、レオスのマネフォ株式保有比率は5.00%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑が働き買いが先行したもよう。

■エクセル <7591>  2,121円 (+74円、+3.6%)

 エクセル <7591> が大幅反発。旧村上ファンド関係者が運営するC&Iホールディングスが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によれば、C&Iホールディングスと共同保有者のエクセル株式保有比率は34.49%→35.53%に増加したことが判明した。投資目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、株主還元の強化などを期待する買いが向かったようだ。

■日本サード <2488>  773円 (+26円、+3.5%)

 日本サード・パーティ <2488> [JQ]が切り返し急。同社は外資系主体にIT企業の保守点検を主力業務としており、ここ急速に企業の導入が進むRPA(AIを活用した業務の自動化)分野などでも積極展開を図っている。21日取引終了後、三菱総研DCSと、対話AIエンジンとヒューマノイドロボットを活用したコミュニケーションロボットサービス提供に向け、国内複数の施設において共同実証実験を開始することを発表、これを手掛かり材料に人気を集めた。

■インターアク <7725>  1,972円 (+52円、+2.7%)

 インターアクション <7725> が反発。米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが21日付で財務省に提出した大量保有報告書によると、ブラックロックと共同保有者のインターアクション株式の保有比率は5.15%と、新たに5%を超えたことが判明。これが株価の刺激材料となった。同社は光原装置メーカーで、IoT関連事業におけるCCD及びCMOSイメージセンサー向け検査用光源装置や、瞳モジュールの引き合いが旺盛、19年5月期営業利益は前期比4割強の伸びを見込んでいる。

■リボミック <4591>  430円 (+10円、+2.4%)

 リボミック <4591> [東証M]が反発。同社が21日に発表した「新薬開発で米教授とコンサル契約」が買い材料。「RBM-007」を用いた加齢黄斑変性症治療薬開発に関して、ワシントン大学医学部教授のラジェンドラ・アプテ博士とコンサルティング契約を締結。

■デルタフライ <4598>  3,000円 (+55円、+1.9%)

 Delta-Fly Pharma <4598> [東証M]が4日続伸。同社は21日の取引終了後、開発中の抗がん剤候補化合物DFP-14927について、米国食品医薬品局(FDA)によるIND(臨床試験用の新医薬品)の安全性審査が完了し、米国での第1相臨床試験の実施が許諾されたと発表した。DFP-14927は、開発中の急性骨髄性白血病治療薬DFP-10917(第3相臨床試験中)に、三洋化成工業 <4471> との共同開発契約に基づいたポリエチレングリコールを結合させて機能化した化合物。今回の第1相試験実施許諾を受けて同社では、米国MDアンダーソンがんセンター(テキサス州)において、膵がん及び胃がんを含む消化器がん患者を対象に第1相臨床試験を開始する予定だ。また、この臨床試験とは別に、骨髄異形成症候群を含む血液がん患者への可能性も検討するとしている。

■東京製鉄 <5423>  920円 (+12円、+1.3%)

 東京製鉄 <5423> が反発。会社側は21日、2月契約分の鋼材価格を1月契約と同値に据え置くと公表した。これを受け、株価は底堅い値動きとなっている。18年12月契約で厚鋼板を値上げしたが、その価格を維持する一方で、原料スクラップ市況は下落しており、足もとの利ザヤが拡大する公算が大きい。19年3月期通期業績予想は営業利益段階で130億円を見込んでいるが、市場には上振れ期待が浮上している。

■セントラル硝子 <4044>  2,273円 (+25円、+1.1%)

 セントラル硝子 <4044> は3日続伸。株価は昨年12月25日に1985円で昨年来安値をつけて以降反発に転じ、年明けからは2200円近辺でもみあい推移となっていたが、22日の上昇で上放れを鮮明にしている。同社が昨年10月31日に発表した19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は、前年同期比65.3%増の54億9600万円に拡大し、従来予想の39億円を上回って着地した。通期予想の経常利益90億円(前期比42.2%増)に対する進捗率は61.1%に達しており、業績上振れへの期待感が高まっている。利益柱の化成品事業で、全身吸入麻酔剤原薬「セボフルラン」など医薬品関連製品の販売が大きく伸びたことが寄与している。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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