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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):さむらいJP、ファイズ、多木化学など

野村総研 <日足> 「株探」多機能チャートより

NRI<4307>:4985円(+130円)
反発。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も5600円から6200円に引き上げている。第2四半期決算以降株価は低空飛行を続けているが、現在は良好な買い場とみているもよう。下期以降の業績は好調継続の公算が大きいほか、中長期での需要押し上げ要因もあること、株主還元強化の継続性などを評価ポイントとしているもよう。


エン・ジャパン<4849>:4190円(+125円)
大幅反発。大和証券では投資判断「1」を継続で、目標株価を6550円から6630円に引き上げている。主力のエン転職のみならず、HR-Tech分野におけるサービス拡充や収益化見通しの高まりで、今後の高成長持続可能性は高いと評価。中途採用市場の拡大によるミドル層の人材紹介など、幅広くサービスニーズは高まっていると指摘。積極的なプロモーションによる下期以降のトップライン再加速にも期待と。


東鉄工<1835>:3335円(+165円)
大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも3600円から4000円に引き上げている。10月には東京都の下水道工事に係る大型案件について、JVでの受注を獲得しているほか、下期にはJR東日本の首都圏鉄道網にかかる安全対策工事の発注も本格化する見通し。2019年3月末の繰越高のさらなる増加が予想されることから、2020.3期以降の業績予想を引き上げているようだ。


多木化学<4025>:8330円(+960円)
急騰で上昇率トップ。12月末を基準日として、1対2の株式分割を実施すると発表、流動性の向上に対する期待が高まっているもよう。バカマツタケへの期待感で10月に急騰しているようにテーマ性は高いものの、高株価がネックとなって流動性の低下も早まり、その後は調整している。株式分割によって投資家層の幅も広がり、株価上昇につながるとの期待は高いようだ。


LINE<3938>:3665円(+265円)
急伸。中国ネットサービス大手のテンセントと提携、2019年から訪日中国人客にスマホ決済サービスを提供すると報じられている。小売りや外食の店舗に専用端末を置けば「ウィーチャットペイ」が使えるようになる。訪日客を呼び込みたい中小店舗の囲い込みが狙いとなる。テンセントのユーザー数は8億人とされており、アリババなども上回る。「LINEペイ」の導入も進んでいくとの見方が優勢に。


ファイズ<9325>:1268円(+190円)
大幅に3日続伸。東証の承認を受け、12月18日から上場市場が第1部へ変更されると発表している。市場変更を記念し、これまで未定としていた19年3月期の期末配当を1株当たり6.00円(前期実績は無配)とする。また、市場変更の形式基準を充足するため、株式の分布状況の改善及び株式の流動性向上を目的として54万株の立会外分売を実施する。分売予定期間は12月11-13日。


セルシード<7776>:847円(+40円)
大幅に反発。再生医療受託サービスに関する第1号案件を東京女子医科大学から受注したと発表している。受注内容は、同大の先端生命医学研究所が日本医療研究開発機構より採択された再生医療実用化研究事業における同種歯根膜由来間葉系幹細胞シートの製造関連業務。同大はセルシードが受託製造する細胞シートを用いて医師主導の治験を実施する。再生医療受託サービスの開始が今後の利益拡大につながると見方から買いが入っている。


さむらいJP<4764>:252円(+44円)
大幅に3日続伸。主力製品の異種DBレプリケーションソフトウェア「FC Replicator2」ライセンスの追加受注及びシステム基本設計並びに環境構築を受注したと発表している。受注先はネクスティエレクトロニクス(東京都港区)で、受注金額は18年1月期売上高(3.82億円)の約2.6%に該当するとしている。ネクスティエレクトロニクスは自動車向けのエレクトロニクス製品などを手掛ける半導体商社。

《ST》

 提供:フィスコ

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