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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:LINE、三越伊勢丹、郵船

LINE <日足> 「株探」多機能チャートより
■多木化学 <4025>  8,330円  +960 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 26日、多木化学 <4025> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■LINE <3938>  3,665円  +265 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 LINE<3938>が大幅高で3日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)と提携し、2019年から訪日中国人客にスマートフォン(スマホ)決済サービスを提供する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、12月中旬から、決済サービス「LINEペイ」を導入していない中小店舗に「微信支付(ウィーチャットペイ)」も使える専用端末を貸し出すとしており、中小の小売りや外食店などの囲い込みを図るもようだ。

■ナガワ <9663>  5,860円  +200 円 (+3.5%)  11:30現在
 ナガワ <9663> が大幅高。26日大引け後、19年3月期の期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正したことが買い材料視された。堅調な業績や財務状況を踏まえ、株主への利益還元を増やす。増配は2期連続となる。

■三越伊勢丹 <3099>  1,322円  +31 円 (+2.4%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「都心に保有するオフィスビルを約300億円で売却する方針を固めた。その一方で、旗艦店である伊勢丹新宿本店(東京・新宿)の周辺でビルを購入し、将来の再開発も検討する」と報じられており、固定資産売却益などによる業績への寄与を期待した買いが入っている。記事によると、JR新宿駅南口に近い「サウスゲート新宿」を売却する一方、伊勢丹新宿本店の近隣の商業ビルを購入したという。業績低迷を受けて、不動産の入れ替えを進め、強い地域に経営資源を集中するのが狙いとしている。なお、報道を受けて会社側では「当社が発表したものではない。きょう開催予定の取締役会で固定資産譲渡について付議する予定だ」とコメントしている。

■日本郵船 <9101>  1,917円  +41 円 (+2.2%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高に買われている。業種別騰落率で33業種中、値上がりトップとなっている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は一時1000の大台攻防まで水準を切り下げていたが、ここにきて出直り歩調に転じ、前週末23日時点で3日続伸し1093まで戻してきた。米中貿易摩擦を背景とした中国景気の減速懸念も足もとは週末の米中首脳会談を控えやや後退、バルチック指数の動きはそうした投資家心理の改善を後押ししている。海運株は同指数との株価連動性が高く、目先リバウンド狙いの買いを促している。

■ベイカレント <6532>  2,638円  +51 円 (+2.0%)  11:30現在
 26日、東証がベイカレント・コンサルティング <6532> [東証M]を12月3日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■テクノプロH <6028>  5,090円  +90 円 (+1.8%)  11:30現在
 テクノプロ・ホールディングス<6028>は反発している。26日の取引終了後、子会社テクノプロが、車載組込関連の請負業務を主な業務とするソフトワークス(名古屋市中区)全株式を取得して子会社化し、さらに12月31日付で吸収合併すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回のソフトワークスの買収は、テクノプロの技術者をソフトワークスに供給することで、車載組込分野の事業拡大を図るほか、ソフトワークスの持つ高い技術力やノウハウを生かしたテクノプロの技術力の向上、技術者育成を推進するのが狙い。また、テクノプロの東海地区における受託開発拠点の拡大も進めるとしている。なお、取得金額は非開示で、19年6月期業績への影響は軽微としている。

■古河機械金属 <5715>  1,427円  +25 円 (+1.8%)  11:30現在
 26日、古河機械金属 <5715> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.48%にあたる100万株(金額で14億0200万円)を上限に、27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■三菱UFJ <8306>  627.9円  +7.7 円 (+1.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>がいずれも8日ぶり反発、ここ調整の続いていた大手金融株に買いが優勢だ。前日に米10年債利回りは終値ベースで10日ぶりに上昇に転じ、米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガンなどをはじめ金融セクターが買われ全体指数上昇に貢献した。東京市場でもメガバンクや生保株は連日の下値模索で値ごろ感が生じていたこともあり、この流れを引き継ぐ形となっている。

■クスリアオキ <3549>  8,270円  +80 円 (+1.0%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス<3549>が3日続伸となっている。同社は26日取引終了後に、11月度(10月21日~11月20日)の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比4.4%増となり、10月度の伸び率(同2.6%増)から拡大したことが好感されているようだ。既存店の客単価が同0.2%増と底堅く推移したことや、客数が同4.2%増と伸長したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同14.5%増となっている。

■マキタ <6586>  4,435円  +40 円 (+0.9%)  11:30現在
 マキタ<6586>が反発している。大和証券が26日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を3625円から5500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、電動工具事業で全社売上収益の45%を占めるリチウムイオン電池のコードレス式が引き続き業績を牽引し、上期実績でも全社増収率5%に対して同製品は12%と2ケタ成長したことや、園芸工具ではバッテリー式拡充が売上収益・収益性の双方に貢献していることなどを評価。今期売上高5000億円、営業利益860億円、来期は5300億円・960億円を見込み、積極的な物流投資や研究開発により利益率改善ペースは緩やかだが、園芸工具の圧倒的立ち位置の確保に向けて必要な前向き投資と受け止めているという。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,418円  +21 円 (+0.9%)  11:30現在
 ミスミグループ本社<9962>が続伸している。26日の取引終了後に発表した10月度の月別売上高実績が前年同月比13.0%増となり、3カ月ぶりに2ケタ増となったことが好感されている。流通事業であるVONA事業が同20.3%増となったことが牽引。また、FA事業、金型部品事業も伸長した。

■野村ホールディングス <8604>  514.3円  +2.7 円 (+0.5%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>が3日続伸。26日の取引終了後、発行済み株式数の4.11%にあたる1億5000万株の自社株を12月17日付で消却すると発表しており、需給が締まるとの見方から買いが入っているようだ。

■森永製菓 <2201>  5,040円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 森永製菓<2201>は反発、26週移動平均線から上放れ5000円台を固める動きに入った。同社は26日、チョコモナカジャンボなどアイスクリーム主力7品目について値上げを発表、原料コストや人件費の上昇に対応したもので19年3月1日から価格改定を実施する。これによる収益メリットに期待した買いを呼び込んでいる。

■長谷川香料 <4958>  1,640円  -38 円 (-2.3%)  11:30現在
 長谷川香料<4958>は朝高後に値を消す展開となっている。日証金が26日付で、貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から、買い一巡後は売り優勢となり値を消す展開となっているようだ。

■フジタコーポレーション <3370>  861円  +150 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 フジタコーポレーション<3370>が連日のストップ高。北海道議会が26日開催の特別委員会で、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の誘致を巡り、「苫小牧市を優先候補地とすることが妥当」と明記した「基本的な考え方」の素案を示したことを受けて、苫小牧に本社を置く同社に思惑的な買いが入っているようだ。同社は、北海道を地盤とする飲食・物販のフランチャイジーで、ミスタードーナツ、モスバーガー、ドトールコーヒーショップ、はなまるうどんなどを展開。また、オリジナルブランドとして「かつてん」などを展開している。IR誘致で観光客が増加すれば、同社への恩恵も期待できそうだ。

■アクトコール <6064>  748円  +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アクトコール <6064> [東証M]が3日連続のストップ高で買い気配に張りついている。21日大引け後、光通信 <9435> と資本業務提携に関する基本合意書を締結したと発表しており、これを好感する買いが続いている。業務面では、光通信の取引先への駆けつけサービス販売により、住生活関連サービスの提供加速などの事業シナジーを見込む。一方、資本面では光通信が同社株192万0800株(議決権ベースで25.0%)を取得し、筆頭株主となる。また、光通信は代表取締役を含む5人の取締役を指名するなど同社の経営に関与する予定だ。同社は今期最終赤字に転落する見通しであり、光通信との提携による業績回復が期待されている。

●ストップ高銘柄
 ジェーソン <3080>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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