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【市況】今週の【早わかり株式市況】小幅続落、米株・原油急落も底堅さを発揮

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は小幅続落、底堅さを発揮
 2.米株・原油市況の急落でリスク回避強まる
 3.日経平均が一時大幅安も下値は限られた
 4.為替が円安に振れ、上昇を後押し
 5.日銀のETF買い観測で週末に買い戻し

■週間 市場概況
 今週の株式市場は、米株急落を受けて日経平均株価は大きく下げる場面もあったものの、下値は限られ底堅さを発揮。週末に前週末水準近くまで買い戻されたが、小幅ながら2週続落となった。

 今週の日経平均株価は、前週比33円(0.16%)安の2万1646円とほぼ横這いながら2週続落して取引を終えた。週間の値幅は609円と、前週の839円から縮小した

■来週のポイント
 来週は世界景気の減速懸念がくすぶる中、週末に米中首脳会談を控えているだけに上値は重く、下値も限られる展開になりそうだ。

 重要イベントとしては、国内では30日朝に発表される10月鉱工業生産が注目される。海外では11月30日-12月1日に開催されるG20首脳会議で予定される米中首脳会談が最大の注目イベントだ。そのほか、27日に発表される中国10月工業企業利益や28日発表の米国10月新築住宅販売件数、30日発表の中国11月製造業PMIにも注視が必要だろう。

■日々の動き(11月19日~11月22日)

【↑】  11月19日(月)―― 3日ぶり反発、米中貿易摩擦懸念一服でリスク選好の買い
 日経平均 21821.16( +140.82)  売買高12億8646万株 売買代金 2兆1367億円

【↓】  11月20日(火)―― 反落、米株安や円高でリスクオフの売り優勢
 日経平均 21583.12( -238.04)  売買高14億3070万株 売買代金 2兆3369億円

【↓】  11月21日(水)―― 続落、米株安や原油安でリスク回避の売り継続
 日経平均 21507.54(  -75.58)  売買高13億9258万株 売買代金 2兆4105億円

【↑】  11月22日(木)―― 3日ぶり反発、売買代金低調も内需株中心に買い優勢
 日経平均 21646.55( +139.01)  売買高12億0162万株 売買代金 2兆0810億円

■セクター・トレンド
 (1)原油価格急落で国際石開帝石 <1605> など鉱業、出光興産 <5019> など石油株が売られ業種別下落率1位、2位
 (2)三菱UFJ <8306> など銀行、SBI <8473> など証券といった金融株は大幅続落
 (3)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、郵船 <9101> など海運といった景気敏感株もさえない
 (4)輸出株は低調でまちまち
   トヨタ <7203> など自動車株の一角は買い戻されるも
   日立 <6501> など電機、オリンパス <7733> など精密機器は軟調
 (5)キリンHD <2503> など食品、JR東海 <9022> など陸運、東電HD <9501> など電力・ガスといったディフェンシブ株は堅調


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