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【市況】売り一巡後の中小型株の底堅さを見極め/オープニングコメント

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

 20日の日本株市場は米ハイテク株安を嫌気し、不安定な相場展開になりそうだ。19日の米国市場は主要指数が軒並み下げており、特にナスダックは3%を超える下落となった。米アップルは10月下旬にサプライヤーへのiPhone部品発注を当初計画から、最大3分の1程度削減したとの報道を受けて3%を超える下落となり、他のハイテク株への売りに波及。また、エヌビディアは決算が引き続き嫌気され12%の下落となっていることも嫌気されよう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円安の21590円。円相場は1ドル112円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップダウンでのスタートとなり、日経平均は心理的な支持線として意識されている21500円処での攻防になろう。米国市場は感謝祭を控えて薄商いの中で大きく振らされているが、日本株市場においても商いが細っており、インデックスに絡んだ商い中心に振らされやすい需給状況であろう。

 アップルの他、フェイスブックなどFANG銘柄が崩れており、ハイテクセクター全体への重石になるほか、日産自<7201>の急落が予想される中で、自動車株への物色がより手控えられることになる。そのため、物色はディフェンシブ系にシフトしやすいところである。

 また、昨日はマザーズ指数の上昇率が3%を超えるなど、中小型株物色が活発だった。時価総額上位のサンバイオ<4592>が5営業日続伸で最高値を更新した影響が大きいものの、マザーズ指数の底堅さは個人のセンチメントを明るくさせよう。朝方は米株安の影響から売りが先行することになろうが、週末にかけて商いが細る中で、中小型株物色の流れがより活発化しよう。
《AK》

 提供:フィスコ

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