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【市況】東京株式(大引け)=140円高、米中貿易摩擦への懸念一服で買い戻し

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 19日の東京株式市場は終始買い優勢、朝方に日経平均は2万1800円台半ばまで上昇し、その後は伸び悩んだものの買い板は厚く、後場後半にかけて締まった。

 大引けの日経平均株価は前週末比140円82銭高の2万1821円16銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は12億8646万株、売買代金概算は2兆1367億8000万円。値上がり銘柄数は1289、対して値下がり銘柄数は756、変わらずは67銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の米国株市場で米中貿易摩擦懸念の一服を背景にNYダウが続伸したことで、リスク選好ムードとなった。前週に日経平均は約570円も水準を切り下げていたこともあり、目先値ごろ感からの買い戻しが入りやすかった。外国為替市場では米長期金利の低下を映してドル安・円高傾向に振れたが、電機セクター中心に輸出株も堅調だった。取引時間中は中国・上海株や香港株なども頑強な動きをみせたことも投資家心理の改善に貢献した。業種別では情報通信や精密株が買いを集めたほか、半導体セクターへの買い戻しが顕著だった。一方、金融株が軟調で特に地銀株に値を崩すものが目立った。また、週初ということもあって全体売買代金は盛り上がりを欠き、2兆1000億円台にとどまっている。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が買われたほか、売買代金で僅差の2位となったソフトバンクグループ<9984>も大幅高。ソニー<6758>、武田薬品工業<4502>なども上昇した。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連も高い。宮越ホールディングス<6620>がストップ高、ミタチ産業<3321>、キャリアインデックス<6538>、エムアップ<3661>も値を飛ばした。島精機製作所<6222>が急伸、アイビーシー<3920>、レーザーテック<6920>も物色人気。

 半面、ファーストリテイリング<9983>が下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。また、静岡銀行<8355>、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>など地銀株に大きく値を下げるものが目立った。コロワイド<7616>が急落したほか、コスモエネルギーホールディングス<5021>、全国保証<7164>なども売られた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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