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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アドベンチャ、コマツ、国際チャート

アドベンチャ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドベンチャー <6030>  9,350円  +50 円 (+0.5%)  本日終値
 アドベンチャー<6030>が4日続伸。前週末16日の取引終了後、海外ブランド衣料雑貨・服飾雑貨の輸出入および販売を行うギャラリーレア(大阪市中央区)の株式を取得して子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。ギャラリーレアの店舗で高級ブランド品や時計、宝飾品の売買を行う可能性のある潜在的な顧客への集客に関して、アドベンチャーがオンライン予約サービスで得た広告や集客のノウハウを応用することで、双方にとって相乗効果を生み出すことが可能だと判断したという。11月30日付でギャラリーレアの議決権所有割合80.95%に相当する2万5500株を11億5100万円で取得する予定。なお、19年6月期業績への影響は現在精査中としている。

■コマツ <6301>  2,942.5円  +15.5 円 (+0.5%)  本日終値
 コマツ<6301>は売り買い交錯、前週末終値近辺で方向感の定まらない動き。前週末の米国株市場では米中貿易摩擦問題への懸念が目先後退したことなどでNYダウは続伸したが、市場では「キャタピラーなどの中国関連株に特に買いが流入している印象もなく、引き続き米中間の通商摩擦は相場全体に不透明感を与えている」(国内大手証券)という見方が出ていた。中国売上比率の高い同社株も時価は強弱感が対立している。今月末のアルゼンチンでのG20と合わせて行われる予定の米中首脳会談を前に、この結果を見極めたいとの思惑から機関投資家も買いポジションを高めにくいという事情があるようだ。

■イオンファンタジー <4343>  3,140円  -280 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 イオンファンタジー<4343>は大幅安で3日続落。前週末16日の取引終了後に発表した10月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比12.5%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年の10月はほとんどの週末が雨天であった影響もあり既存店売上高は同7.6%増と好調だったが、今年はその反動に加えて、毎週末の好天がアウトドア人気を後押しし、屋内施設への集客が減少した。なお、曜日調整後の既存店売上高も同7.6%減と5カ月連続で前年を下回った。

■三菱UFJ <8306>  639.4円  -12.4 円 (-1.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調な値動き。きょうは前週末の米株高を背景に全般はリスク選好ムードにあるが、銀行セクターには目先売り圧力が強い。米長期金利はここにきて低下基調にある。前週末時点で米10年債利回りは3.06%台と5営業日連続で水準を切り下げており、3.1%台も下回ってきた。これを受け米国事業での運用利ザヤが縮小するとの思惑が、三菱UFJを筆頭とする大手金融機関にはマイナスに働いている。

■国際チャート <3956>  608円  +92 円 (+17.8%)  本日終値
 国際チャート<3956>が大幅高で4連騰、2007年3月以来11年8カ月ぶり高値圏に突入している。電力業界向け計測用記録紙のほか、スーパーや通販向けラベル事業などが好調で収益拡大に反映されている。1年前に同社を買収したナカバヤシグループとの協業体制が奏功している。直近はICタグ関連の一角として人気化素地に火がついた。株価は10月30日から約3週間でほぼ90%高という異彩の上昇パフォーマンスを演じている。

■ナビタス <6276>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 ナビタス<6276>がストップ高。熱転写装置やパッド印刷機など特殊印刷機を製造し、国内トップクラスの商品競争力を持つ。また、同社独自のアルゴリズムを使った画像検査装置「ナビタスチェッカー」に引き合いが旺盛、会社側では「国内だけでなくグローバル展開もにらむ」としており、中期的な収益寄与が期待される状況にある。足もとの業績も回復色を強め、19年3月期営業利益は1億5000万円と前期比8割近い増益を見込んでいる。

■アール・エス・シー <4664>  1,061円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 アール・エス・シー<4664>がストップ高。警備や清掃など建物の総合管理サービスを手掛けるほか、人材派遣事業も展開する。警備人員の需要旺盛ななか、今年1月に警備業界トップのセコム<9735>と業務提携しており、現在は定期的な会合を行っている状況で今後の業容拡大効果が期待されている。19年3月期は営業利益段階で前期比43%増益を見込んでいる。急騰習性も着目され、今年3月には1962円の高値まで一気に駆け上がった経緯があり、短期資金の物色対象となりやすい。

■多摩川ホールディングス <6838>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 多摩川ホールディングス<6838>が急反騰。きょう付けの日刊工業新聞が、傘下の多摩川電子が、「電磁環境適合性(EMC)試験やアンテナ計測向けに、ケーブルに光ファイバーを採用した光伝送システムを開発した」と報じており、これを好感した買いが入った。記事によると、自動車の電子化に伴い、高精度なEMC試験が重要になっているが、電気モーターやインバーター装置などからは高電圧・大電流のスイッチングノイズが発生し、従来の金属製ケーブルではノイズを防げなかったという。今回、青山学院大学理工学部の橋本修研究室、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)と共同で開発したシステムは、金属製ケーブルに比べてシールド性能が10倍以上向上したほか、周波数100キロヘルツ帯での電磁波の測定可能範囲を0~30デシベルから0~60デシベルに拡大したという。また、年内に発売し、初年度100台の販売を目指すとしており、業績への貢献が期待されている。

■ミタチ産業 <3321>  825円  +102 円 (+14.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ミタチ産業 <3321> が急伸。16日大引け後、19年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の5.3億円→7.1億円に34.0%上方修正したことが買い材料視された。自動車関連向けに半導体や電子部品などの販売、受託製造が想定より伸びることが寄与。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の11.1億円→12.9億円に16.2%上方修正し、減益率が21.2%減→8.4%減に縮小する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが7.1倍→6.3倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄
 KYCOM <9685>  623円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 やまねメディカル <2144>  501円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 宮越ホールディングス <6620>  1,118円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 WASHハウス <6537>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 アミタホールディングス <2195>  3,320円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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