【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、朝安も中国株上昇で切り返す (10月22日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22374.21
高値 22672.25(13:01)
安値 22271.59(09:37)
大引け 22614.82(前日比 +82.74 、 +0.37% )
売買高 11億3506万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1009億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、売り一巡後にプラス圏へ切り返す展開
2.朝方リスクオフムードも中国株の上昇を横目にリバウンド局面に移行
3.プラス転換は後場寄り、日銀ETF買い観測と米株先物上昇も追い風
4.食品、水産などの内需株が堅調、半導体関連の一角も高い
5.売買代金は2兆1000億円台にとどまり、約1ヵ月半ぶりの低水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは64ドル高と3日ぶりに反発した。好決算を発表したP&Gやアメックスが上昇し指数を押し上げた。
週明けの東京市場では、朝方に日経平均株価が安く始まったものの、その後は戻り足となった。中国株をはじめアジア株上昇を背景に後場はプラス圏で推移した。
22日の東京市場は、前週末の米国株市場ではNYダウが高く引けたものの不安定な動きでナスダック指数は3日続落となり、朝方はリスクオフムードが強かった。しかし、9時半ごろを境に日経平均は下げ渋る動きをみせ、中国・上海株市場が前週末に続き買い優勢の流れとなったのを横目に、徐々に切り返す動きを強めた。後場寄りには日銀によるETF買いの観測も追い風にプラス圏に浮上、その後も米株価指数先物の強調展開を背景に、東京市場でも先物を絡めた買い戻しが優勢となり、日経平均はプラス圏で売り物をこなし切った。業種別には食料品や水産などのディフェンシブセクターが堅調、半導体関連株にも強い動きをみせるものが多かった。東証1部の売買代金は2兆1000億円にとどまり、9月10日以来の低い水準だった。
個別では、資生堂<4911>が高く、ファーストリテイリング<9983>も堅調。東京エレクトロン<8035>、安川電機<6506>なども買いが優勢だった。多木化学<4025>がストップ高に買われたほか、石川製作所<6208>も急伸。アイ・エス・ビー<9702>が大幅高に買われ、ショーケース・ティービー<3909>、メディアドゥホールディングス<3678>なども物色人気となった。ピジョン<7956>も上昇した。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ソニー<6758>、武田薬品工業<4502>も軟調。川崎重工業<7012>が急落したほか、アーレスティ<5852>、KYB<7242>も大幅安となった。コロプラ<3668>が大きく値を下げ、ネオス<3627>、モバイルファクトリー<3912>なども売られた。出光興産<5019>、ラウンドワン<4680>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、資生堂 <4911> 、キッコマン <2801> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約55円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、エーザイ <4523> 、アステラス <4503> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約32円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)食料品、(3)水産・農林業、(4)その他金融業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)医薬品、(3)精密機器、(4)ガラス土石製品、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△高千穂交易 <2676>
上期経常を35%上方修正。
△ファーマF <2929> [東証2]
田辺三菱 <4508> と共同研究契約を締結。
△ジューテック <3157>
上期経常を36%上方修正。
△パルマ <3461> [東証M]
前期経常最高益予想を35%上乗せ、配当も1円増額。
△農業総研 <3541> [東証M]
日本郵政キャピタルと資本提携。
△日東エフシー <4033>
前期経常を35%上方修正。
△アジュバン <4929>
第2四半期は大幅減益も71%と好進捗率。
△ベクトル <6058>
三菱UFJMS証券が高評価継続。
△岩井コスモ <8707>
非開示だった上期経常は37%増益へ。
△北恵 <9872> [東証2]
東証1部に指定。
▼エプコ <2311> [JQ]
18年12月期業績予想を下方修正。
▼日鋳造 <5609> [東証2]
7-9月期営業利益は53%減。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)多木化 <4025> 、(2)石川製 <6208> 、(3)gumi <3903> 、(4)星和電 <6748> 、(5)アイエスビー <9702> 、(6)エコス <7520> 、(7)IDOM <7599> 、(8)シンクロ <3963> 、(9)スタティアH <3393> 、(10)ホッカンHD <5902> 。
値下がり率上位10傑は(1)川重 <7012> 、(2)アーレスティ <5852> 、(3)KYB <7242> 、(4)コロプラ <3668> 、(5)日車両 <7102> 、(6)ナガワ <9663> 、(7)SI <3826> 、(8)グレイス <6541> 、(9)インターアク <7725> 、(10)ネオス <3627> 。
【大引け】
日経平均は前日比82.74円(0.37%)高の2万2614.82円。TOPIXは前日比2.46(0.15%)高の1695.31。出来高は概算で11億3506万株。東証1部の値上がり銘柄数は1216、値下がり銘柄数は792となった。日経ジャスダック平均は3766.31円(17.96円高)。
[2018年10月22日]
株探ニュース