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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ルーデン、細火工、ファーマF

ファーマF <日足> 「株探」多機能チャートより
■ルーデン <1400>  690円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 ルーデン・ホールディングス<1400>がストップ高。同社は不動産事業に展開するが、不動産決済などに使う仮想通貨分野にも積極的に踏み込んでいる。前週末19日に、これまで延期していた電子トークン「ルーデンコイン」にかかわるホワイトペーパー(技術動向の分析や導入に関する解説をまとめた文書)を発表、これが材料視されている。なお、ルーデンコインによる資金調達については、海外の投資家を対象としたもので日本の居住者は参加できない。

■細谷火工 <4274>  777円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 細谷火工<4274>がストップ高まで買われたほか、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>、東京計器<7721>など防衛関連が軒並み高となっている。トランプ米大統領が現地時間20日、米国が旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する意向を表明したことを受けて、地政学リスクが高まるとの思惑が働いているようだ。

■ファーマフーズ <2929>  789円  +89 円 (+12.7%) 一時ストップ高   本日終値
 ファーマフーズ<2929>が後場急伸。午後1時ごろ、田辺三菱製薬<4508>と自己免疫疾患治療を目指した抗体医薬に関して、共同研究契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。ファーマFは、独自のニワトリ由来の抗体作製技術「ALAgene technology(アラジン テクノロジー)」を用いて、従来の技術では抗体作製が困難だった自己免疫疾患の創薬ターゲット分子に対する新規抗体の創出に成功しているが、同研究では、自己免疫疾患を対象とした新たな抗体医薬品の創製を目的として、開発候補抗体の取得を目指すという。今回の契約に基づき、田辺三菱はファーマFに対して契約一時金および研究マイルストンとして最大2億5000万円を支払う。また、研究から開発段階にステージが進展した場合は、別途独占的ライセンス契約を締結し、田辺三菱は開発候補抗体の製造、開発、販売を全世界で独占的に実施する権利を、一方のファーマFは開発段階に応じたマイルストンと販売額に応じた一定のロイヤルティーをそれぞれ得ることになるという。

■コーア商HD <9273>  5,370円  +570 円 (+11.9%)  本日終値
 コーア商事ホールディングス<9273>が7連騰。前週末19日の取引終了後、11月5日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しておりこれを好感した買いが入った。投資単位の水準を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層のさらなる拡大を図るのが目的としている。また、株式分割に伴い、従来70円を予定していた19年6月期の期末一括配当を24円にするとあわせて発表。分割前換算では72円と実質増額となることも好材料視されたようだ。

■北恵 <9872>  1,000円  +92 円 (+10.1%)  本日終値
 北恵<9872>が急伸し、1995年11月以来、約22年11カ月ぶりの高値水準となっている。前週末19日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、10月26日付で東証2部から東証1部へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われた。同社は関西圏を地盤とし、新築住宅向けの建材や住宅資材・設備機器を扱う専門商社。18年11月期連結業績予想は、売上高575億円(前期比3.2%増)、経常利益9億円(同1.3%増)を見込んでいる。

■アイ・エス・ビー <9702>  2,704円  +241 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 アイ・エス・ビー<9702>が急伸。携帯電話向けなどで優位性を持つ通信関連ソフト開発会社でセキュリティーシステムも強い。世界的に実用化前倒しの動きが出ている次世代通信規格「5G」では、国内でも政府の後押しのもと関連投資が進んでいる。そのなか、同社は5G関連の基地局に絡む案件が拡大基調にあり中期成長期待も大きい。業績は営業利益段階でほぼ倍増の伸びをみせた前期に続き、18年12月期も34%増益見通しと収益成長が加速局面にある。

■安川情報システム <2354>  471円  +35 円 (+8.0%)  本日終値
 安川情報システム<2354>が急伸。組み込みソフトの開発やシステムソリューション事業を手掛け、現場でプログラム可能なFPGAやGPU(画像処理半導体)分野などでビジネスチャンスを取り込んでいる。来月発売予定にあるAI画像判定システム「MMEye(エムエムアイ)」に期待が大きい。同システムは人工知能(AI)が曖昧さを含む人間による判定結果をマシーンラーニングして、自動で判別モデルを作成、人間並みの判別を実現するクラウドサービスで旺盛な需要を背景に収益寄与が期待される。

■スタティアH <3393>  697円  +45 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 スターティアホールディングス<3393>が4連騰。中小・中堅企業を主要顧客に情報関連機器の販売やメンテナンスを手掛けるほか、ソフト開発などのデジタルマーケティング事業や複合機器などのITインフラサービスも行う。直近、次世代クラウド型IP電話の新サービスを開始したほか、提携戦略に伴うAIを活用した人材採用支援事業にも期待がかかる。

■ショーケース <3909>  1,100円  +68 円 (+6.6%)  本日終値
 ショーケース・ティービー<3909>が上値追い継続。スマートフォン向けにウェブサイトを最適化するクラウドサービスを展開しており、自社開発のクラウドサービス「ナビキャスト」が金融業界向けなど中心に旺盛な需要を取り込んでいる。NTTデータ<9613>の業界トップシェアのRPAソフト「WinActor(ウィンアクター)」と連携した業務効率化や業務改善を行うサービスの提供も行っており、市場の注目度が高まっている。18年12月期営業利益は前期比2.6倍の5億円予想と急拡大を予想している。

■高千穂交易 <2676>  1,075円  +58 円 (+5.7%)  本日終値
 高千穂交易 <2676> が大幅高。19日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.6億円→3.5億円に34.6%上方修正。増益率が3.2%増→38.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内で利益率の高いシステム部門の販売が好調だったことが寄与。販管費の削減が進んだことも上振れに貢献した。なお、大型発電プラントにおける高度防火システムの新規受注を獲得したものの、上期に売上計上することができず、売上高は計画未達となった。

●ストップ高銘柄
 多木化学 <4025>  9,090円  +1,500 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 プロレド・パートナーズ <7034>  10,700円  -3,000 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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