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【特集】「セルフレジ」関連がランクイン、完全キャッシュレス化も進展<注目テーマ>

TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1 人工知能
2 RPA
3 5G
4 TOPIXコア30
5 生体認証
6 全固体電池
7 サイバーセキュリティ
8 自動運転車
9 がん免疫療法
10 QRコード

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で「セルフレジ」が15位にランクしている。

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>傘下の食品スーパー、カスミは1日、つくば市の筑波大学キャンパス内に「カスミ筑波大学店」をオープンした。この新店舗ではセルフレジを導入し、同社で初めてとなる支払いにまったく現金を使わない完全キャッシュレス化(クレジットカード、電子マネー決済)を実現している。

 セルフレジは“無人レジ”ともいわれ、顧客が自分自身でレジに購入する商品のバーコードを読み取らせて支払いまでを済ませるものをはじめ、店員がバーコードの読み取りまでを行い客は支払いのみを行うもの、客が商品の入ったかごをレジに置くだけで精算され支払いを行うものなどさまざまな種類があるが、流通業界で人手不足が深刻化していることや決済サービスIT化の流れを受けて、今後益々普及が加速するものとみられる。最近は、RFID(無線自動識別)タグを活用して商品を特定の場所に置く(入れる)だけで、支払い金額が提示されるシステムも普及しており、株式市場でも改めてテーマ物色の対象として浮上する公算が大きい。

 日本国内では、ファーストリテイリング<9983>が運営するカジュアル衣料店舗チェーンの「ジーユー」など一部アパレルで積極的に導入されているほか、国内ドラッグストアも導入に前向きな姿勢を示している。さらに、圧倒的な店舗数を保有するコンビニエンスストアなどでも普及の可能性が有力視されるだけに、今後は市場拡大が加速するものとみられる。

 関連銘柄としては、イオングループ向けなど流通向けを主力とするシステム開発会社で、無人店舗向けソリューションでは「ANY-CUBE」シリーズなど次世代POS(販売時点情報管理)システムを展開するヴィンクス<3784>、外食向けASP(アプリケーションサービスプロバイダ)サービスを展開し、POS、注文装置などのシステム機器も手掛けるアルファクス・フード・システム<3814>、物流センター向けで、大量のRFID機能付きICタグを瞬時に読み取る装置を開発している東芝テック<6588>などが挙げられる。

 さらに、クレジットカード会社のJCB(ジェーシービー)は、サインポスト<3996>が開発した人工知能搭載レジ「Wonder Register(ワンダーレジ)」を用いた店舗支援の実証実験を9月下旬から、JCB高田馬場オフィス内で実施している。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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