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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):カプコン、ヤマトHD、伊藤忠

伊藤忠 <日足> 「株探」多機能チャートより
■カプコン <9697>  2,807円  +18 円 (+0.7%)  本日終値
 カプコン<9697>が堅調。同社と東宝<9602>はこの日の午前中、カプコンの人気ゲームシリーズ「モンスターハンター」の世界観をもとにしたハリウッド映画の製作を決定したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「モンスターハンター」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲーム。2004年に第1作を発売して以降、シリーズ累計販売本数5000万本(18年8月20日時点)を誇る大ヒットシリーズに成長している。今回、製作を決定した映画では、異なる世界出身の2人の主人公が、協力してモンスターと対峙する物語が描かれるとしており、制作は「バイオハザード」シリーズなどで知られるコンスタンティン・フィルムが担当し、監督・脚本は「バイオハザード」シリーズのポールW.S.アンダーソン氏が務めるという。また、日本での配給は東宝が担当する。

■ヤマトホールディングス <9064>  3,436円  +18 円 (+0.5%)  本日終値
 ヤマトホールディングス<9064>が反発。野村証券は4日、同社株の投資判断「バイ」を継続するとともに、目標株価は3700円から4000円に引き上げた。4日発表された9月の宅急便の取扱個数実績や、一部費用の後ろ倒しを反映し業績予想を上方修正。運輸セクターのトップピックとして引き続き推奨している。9月の宅急便の取扱個数は前年同月比6.7%減と前年に比べて営業日数が2日少なかったにもかかわらず、前年から1営業日数が多かった8月(4.2%減)に比べ大きく悪化しなかった。また、夜間配送員の採用は8月時点で約1800人と報告され、会社計画に比べ費用の増加は後ずれした模様、としている。

■伊藤忠商事 <8001>  2,272.5円  +11 円 (+0.5%)  本日終値
 伊藤忠商事<8001>は高値圏で推移。同社はきょう、ウイングアーク1st(東京都港区)と資本・業務提携を締結し、データ活用支援事業に参入すると発表した。ウイングアークは長年、データ活用のためのソフトウェアとサービスの提供を通じて企業の業務改革を支援している企業。伊藤忠が持つ生活消費関連事業のノウハウと、ウイングアークのデータ活用技術を組み合わせ、各業種別ソリューションを開発し、グループや取引先に提供するとしている。

■リンガーハット <8200>  2,457円  +3 円 (+0.1%)  本日終値
 リンガーハット<8200>がしっかり。午後2時ごろに発表した9月度の月次情報で、純既存店売上高が前年同月比3.3%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。リンガーハット、浜かつともに客単価が上昇したことが寄与した。なお、全店売上高は同7.3%増だった。

■歯愛メディカル <3540>  6,300円  -680 円 (-9.7%)  本日終値
 4日、歯愛メディカル <3540> [JQ]が同社の清水清人社長による240万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限24万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で264万株と発行済み株式数の約26%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は10月15日から17日までのいずれかの日に決定される。同時に業績修正を発表。18年12月期の連結経常利益を従来予想の25.2億円→20.5億円に18.9%下方修正し、従来の17.0%増益予想から一転して5.1%減益見通しとなったことも売りに拍車をかけた。同業者との販売価格競争や原材料価格の上昇で採算が悪化することが響く。

■ナガイレーベン <7447>  2,570円  -168 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 ナガイレーベン<7447>が大幅反落。4日の取引終了後に発表した19年8月期業績予想で、売上高176億円(前期比2.7%増)、営業利益52億4200万円(同0.4%減)、純利益36億5000万円(同0.7%減)と小幅ながら営業減益を見込むことが嫌気された。ヘルスケアウェアの高付加価値戦略の強化や患者ウェアの堅調継続で増収を見込む。ただ、国内縫製工場の新設による不動産取得税や、役員退職慰労金制度廃止に伴う打ち切り支給による特別費用など一過性費用の発生が利益を圧迫する。なお、18年8月期決算は売上高171億4400万円(前の期比0.7%増)、営業利益52億6400万円(同0.4%増)、純利益36億7500万円(同0.1%増)だった。円高時の先物予約減少に伴い、原価為替レートの円安進行による海外生産費用の増加や、国内の人手不足による人件費高騰が利益を圧迫し、従来予想の営業利益53億7300万円を下振れて着地した。

■堀場製作所 <6856>  5,790円  -300 円 (-4.9%)  本日終値
 堀場製作所<6856>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が4日付で投資判断「オーバーウエート」を継続しつつ、目標株価を1万500円から9400円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券によると、半導体の成長局面が継続するという見方に変更はないものの、半導体の見通しを引き下げたことで、18年12月期の営業利益予想を347億円から307億円へ、19年12月期を同372億円から334億円へ、20年12月期を同391億円から355億円へ引き下げている。

■不二越 <6474>  5,290円  -230 円 (-4.2%)  本日終値
 不二越<6474>が4日続落。同社は4日取引終了後に、18年11月期第3四半期累計(17年12月~18年8月)の連結決算を発表。営業利益は122億800万円(前年同期比3.2%増)となり、通期計画180億円に対する進捗率は67.8%となった。売上高は1878億3500万円(同8.0%増)で着地した。機械工具事業は自動車・産業機械分野で切削工具やロボットの需要を取り込んだ半面、原材料価格の高騰や販管費の増加が影響し増収減益。部品事業は自動車生産が堅調に推移したことや、産業機械・建設機械分野の需要拡大を追い風に増収増益となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■大平洋金属 <5541>  4,150円  -115 円 (-2.7%)  本日終値
 大平洋金属<5541>が反落。米キャピタル・グループ傘下のキャピタル・インターナショナルがこの日の午前中、財務省に変更報告書を提出し、キャピタルと共同保有者の大平金株式保有比率が9.34%から8.31%に減少したことが判明しており、これが嫌気されたようだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,426円  -24.5 円 (-1.7%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が反落したほかJXTGホールディングス<5020>なども軟調。全体相場が目先リスクオフに傾いていることに加え、ここ上昇基調にあった原油市況も足もとはその反動が出ており、前日のWTI原油先物価格は2ドル超の下げで1バレル=74ドル33セントまで水準を切り下げている。資源開発や石油セクターは原油高に連動してここ上昇歩調を強めていたが、きょうは利益確定の動きが優勢となった。ただ、原油市況の先高観を映して下値では押し目買いの動きが観測、株価の下げ幅は限定的だ。

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