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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アダストリア、大東建、ローソン

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アダストリア <2685>  1,699円  +147 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 アダストリア<2685>は急伸。2日の取引終了後に発表した9月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が2日多かった一方、地震や大型台風に伴う休業・営業時間変更などが響き客数は同0.5%減となったが、客単価が同3.7%増となり売上高を押し上げた。アイテム別ではジャケットなどのアウター類、長袖シャツやカーディガンなどの秋物商品が順調に売れ行きを伸ばし、ブランド別ではグローバルワーク、ニコアンド、レプシィム、ページボーイなどが好調だった。

■シェアテク <3989>  2,180円  +177 円 (+8.8%)  本日終値
 シェアリングテクノロジー<3989>が急反発。同社は工務店と中小事業者をつなぐ生活支援ネット仲介事業を主力に展開している。2日取引終了後、同社が手掛ける海外留学サービス「スマ留」の9月申込件数が前年同月比7.6倍の265件と発表、これを評価する形で大口の買いを呼び込んだ。株価は1日に分割後高値2224円を付けた後、一服しているが再び新値街道への復帰をうかがう。

■ラクスル <4384>  3,520円  +230 円 (+7.0%)  本日終値
 印刷通販サイトを運営するラクスル <4384> [東証M]が大幅反発。英資産運用会社ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーが3日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となっているもよう。報告書によれば、ベイリー・ギフォードの同社株式保有比率は5.10%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給面での思惑が働き、買いが先行しているようだ。

■大東建託 <1878>  14,940円  +650 円 (+4.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 大東建託<1878>が大幅反発。2日の取引終了後に発表した9月度の月次業績速報で、建設事業の受注高が前年同月比13.1%増の786億8600万円となり、6カ月ぶりに前年実績を上回ったっことが好感された。同社株は、TATERU<1435>の融資資料改ざん問題などを背景に、銀行のアパートローン融資基準の厳格化などの見方から、直近で軟調に推移していたことから、9月の受注好調で買い戻しが入ったようだ。

■ローソン <2651>  7,020円  +240 円 (+3.5%)  本日終値
 ローソン <2651> が大幅続伸。3日付の日本経済新聞朝刊で「ローソンの2018年3~8月期連結業績は、営業利益が前年同期比1割減の345億円程度になったようだ」と報じられたことが買い材料視された。報道によると「新型レジなどのデジタル投資や『ローソン銀行』の開業費用がかさむため、22%減の305億円を見込んでいた。費用の抑制や採算のいい商品の販売増加などで利益が40億円ほど上振れしたようだ」という。第1四半期(3-5月)の営業利益は前年同期比22%減の126億円だっただけに、足もとの業績回復を好感する買いが向かった。

■加藤製作所 <6390>  3,600円  +110 円 (+3.2%)  本日終値
 加藤製作所<6390>は大幅高。同社が8月10日に発表した19年3月期第1四半期(4~6月)の決算は、売上高193億3400万円(前年同期比5.9%減)、経常利益15億8300万円(同35.8%増)と減収ながら大幅増益となった。インフラ関連投資の活発な中国向けに油圧ショベルの販売が大幅な拡大をみせていることが寄与している。さらに同社は8月30日、建設用クレーンや油圧ショベルなどの販売を手掛ける子会社をオランダに設立したと発表した。子会社の設立は、欧州での営業・技術サポートを強化し、オランダを含め欧州全域へ販路を拡大することを主な目的としている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,775円  +140 円 (+3.0%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は3日ぶり反発。2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比7.2%増と8カ月連続前年実績を上回ったことが好感された。9月は月中旬からの気温低下により、メンズではシャツ、カット、パンツ、ウィメンズではシャツ、カーディガン、パンツ、スカート、ワンピースなどの秋物需要が動いた。また、著名ブランドのダウンジャケットなども好調だった。なお、前年に比べて休日が2日多かったことで、プラス3.1%程度の影響があったと推測されるとしている。

■電通 <4324>  5,640円  +150 円 (+2.7%)  本日終値
 電通<4324>が4連騰、25日移動平均線を足場に急浮上し連日の年初来高値更新となった。デジタル時代に合わせた広告事業の展開で業績飛躍を目指すなか、M&A戦略にも力を入れている。2日取引終了後、アジア・オセアニアでライブイベントなどにより体験マーケティングを手掛ける香港・ブランデッド社の株式過半を取得することで合意したと発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを引き寄せた。

■キユーピー <2809>  2,700円  +55 円 (+2.1%)  本日終値
 キユーピー <2809> が続伸。2日大引け後に発表した18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結経常利益が前年同期比8.3%増の273億円に伸びて着地したことが買い材料視された。中食市場向けにカット野菜や惣菜の販売が好調だったことが寄与。米国乾燥卵相場の回復による単価上昇に加え、高付加価値品が伸長したことも増益に貢献した。併せて、発行済み株式数の2.93%にあたる440万株(金額で101億7700万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことも好感された。買い付け価格は2313円、期間は10月3日から31日まで。

■エービーシー・マート <2670>  6,310円  +80 円 (+1.3%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>は反発。2日の取引終了後に発表した9月度概況で、既存店売上高が前年同月比8.7%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて日曜と祝日が1日ずつ多い曜日並びだった一方、自然災害に悩まされたが、月後半からの気温の低下とテレビCMによる宣伝が奏功し、秋物の新作商品を中心に好調に推移した。

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