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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、コマツ、テンポイノベ

村田製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■村田製作所 <6981>  17,520円  +155 円 (+0.9%)  本日終値
 村田製作所<6981>など全般主力電機株が軟調な動きをみせるなか強さを発揮。ここ米国株式市場でアップルが上値追いを再開、前日に上場来高値に買われている。日本でも、内閣府が2日に発表した9月の消費者態度指数が4カ月ぶりに上昇したが、これは新型iPhoneの発売が押し上げ効果をもたらしたものとみられている。アップルの有力サプライヤーである村田製などにも買いが波及した。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,214円  +16 円 (+0.7%)  本日終値
 ユニゾホールディングス<3258>はしっかり。2日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終利益を95億円から101億円(前期比19.0%増)へ上方修正したことが好感された。新規投資計画の見直しや、キャピタルリサイクリングに伴い固定資産売却益を計上したことなどが要因としている。なお、売上高は608億円から565億円(同7.7%増)へ、営業利益は200億円から180億円(同2.4%増)へ下方修正している。

■コマツ <6301>  3,390円  +6 円 (+0.2%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が全体相場軟調ななかで上値指向をみせた。前日の米国株市場では大型株が相場を牽引してNYダウが最高値を更新したが、建機最大手のキャタピラーが買われ、全体指数上昇に貢献している。中国・上海株市場は今週は国慶節に伴う休場で取引時間中の東京市場への影響は及びにくい。中国政府による景気刺激策への期待感も漂うなか、中国関連株の象徴であるコマツや日立建機は5日移動平均線を絡め大勢2段上げを見込んだ押し目買いが優勢となった。

■スシローGH <3563>  6,100円  -350 円 (-5.4%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 スシローグローバルホールディングス<3563>が3日続落。2日の取引終了後に発表した9月度の月次情報で、既存店売上高は前年同月比1.8%増と11カ月連続で前年実績を上回ったが、既存店客数が同0.8%減と今年2月以来のマイナスとなっており、これを嫌気した売りが出たようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  6,964円  -211 円 (-2.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。9月中旬以降は戻り足をみせていたが、目先利食いが優勢となった。外国為替市場で1ドル=113円60銭台とドル安・円高方向に振れており、輸出採算改善期待が足もとやや後退している。また、前日発表された米新車販売で、9月はトヨタやホンダなど日本勢が販売台数を減らしており、これも株価にネガティブ材料となっている。

■テンポイノベーション <3484>  1,546円  +300 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 テンポイノベーション <3484> [東証M]がストップ高。同社は飲食店向け店舗賃貸事業を手掛ける。2日大引け後、19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.3億円→5.7億円に32.0%上方修正。増益率が8.5%増→43.1%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。不動産業者との関係強化が奏功し、好採算の物件確保が進んだことに加え、飲食店のスピーディーなテナント入居で賃貸収入や手数料収入が想定より伸びることが寄与。同日、東証が同社株を25日付で東証1部または2部に市場変更すると発表しており、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いなども向かった。一方、既存株主による67万9900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限10万1900株の第三者割当増資を実施することを明らかにしたがこちらへの反応は限定的だった。売出価格は10月15日から17日までのいずれかの日に決定する。

■イボキン <5699>  2,740円  +268 円 (+10.8%)  本日終値
 イボキン<5699>は急反騰、8月6日の高値2620円を上抜き2カ月ぶりに上場後の高値を更新した。同社は今年8月2日にジャスダックに上場したニューフェイス銘柄。工場などの解体・産廃処理を手掛けるが、M&Aによる業容拡大で解体事業の展開力が全国区に広がっており、18年12月期は2ケタ増収を見込む。また、売上高の過半を占める金属事業は鉄鋼メーカーの増産体制を背景にスクラップの取扱高が増勢、収益に寄与している。時価総額は50億円前後と小型で浮動株比率が極端に低い。信用買い残も低水準で品薄銘柄の典型として上値期待が強まっている。

■クロップス <9428>  792円  +76 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 クロップス<9428>が続急伸。子会社のテンポイノベーション<3484>が2日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、10月25日付で東証1部または2部に市場変更することになったと発表しており、これに伴う含み益拡大などに対する期待感から買われたようだ。

■野崎印刷紙業 <7919>  460円  +35 円 (+8.2%)  本日終値
 野崎印刷紙業<7919>大幅高、高水準の買いを集め需給相場の色彩を強めてきた。8月下旬から9月下旬にかけて漸次下値を切り上げてきたが、9月20日に商い急増のなか40円を超える急伸で市場の耳目を驚かせ、「そこからは確変モードで大口の資金流入が断続的に観測されるようになった」(国内投資顧問)。時価は約19年ぶりの高値水準に浮上。19年前の1999年には6月から7月にかけわずか2カ月で200円台後半の株価を600円台前半まで一気に駆け上がった経緯がある。今回もスタート地点は200円台後半で、上昇波はやや緩やかながら、小型株特有の足の軽さをみせつけている。同社は印刷物や包装資材などの紙製品の製造を手掛ける新元号に絡む特需が期待されるほか、ICタグへの展開に注力しセルフレジ関連の有力株としての位置づけがある。また、アマゾンのウェブサービスを通じて業務用値札などの販売にも傾注しており、販売ルート拡充による収益向上への期待が膨らんでいる。株価上昇とともに、信用売り残も厚みを増しており、直近は信用倍率1.45倍と取り組み妙味も漂う。

■アイル <3854>  1,131円  +78 円 (+7.4%)  本日終値
 アイル<3854>が後場急伸。午後1時ごろ、楽天<4755>、アマゾンジャパン(東京都目黒区)およびLINE<3938>子会社のLINE Payと協力し、一般向けの「Pay体験イベント」を10月5~6日、東京・二子玉川ライズの「BACKYARD FES.2018(バックヤードフェス)」内で開催すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同イベント内の商品は現金決済のほか、「楽天ペイ」「Amazon Pay」「LINE Pay」のどのサービスでも決済可能。また、これらのスマートフォンによるQRコード決済(スマホ決済)により全品10%引き価格で購入できるという。なお、複数のスマホ決済サービスが体験できるイベントは業界初となる。

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