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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:旭有機材、ワークマン、東エレク

旭有機材 <日足> 「株探」多機能チャートより
■旭有機材 <4216>  2,853円  +152 円 (+5.6%)  11:30現在
 旭有機材<4216>は大幅続伸。同社は樹脂バルブで断トツのシェアを誇るが、自動車向けや半導体向けが好調。特に「半導体製造装置向け中心に引き合い旺盛で生産が間に合わない状況が続いている」(国内中堅証券情報部)という。会社側では19年3月期営業利益について期初予想の35億円から39億円に上方修正しているが、市場では「再増額で44億円前後まで上振れする可能性が高い」(同)との見方を示しており、株価も好業績を改めて評価する動きをみせている。

■ワークマン <7564>  7,290円  +300 円 (+4.3%)  11:30現在
 ワークマン<7564>が5連騰で連日の上場来高値更新。前週末に460円高と値を飛ばしたが、きょうは目先筋の利益確定売りをこなし7000円大台活躍に舞台を移している。作業服販売チェーン大手で、作業服で培った機能性を生かしたカジュアル衣料に展開、プライベートブランド(PB)商品が好調で収益に寄与している。店舗併設により高機能ウエアの新業態「ワークマンプラス」の積極出店を推進、新たな成長期待につながっており、市場では「ポスト・ユニクロの有力候補」との位置づけも浸透し始めている。

■東京エレクトロン <8035>  16,120円  +510 円 (+3.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が買い優勢の展開で始まった。前週末の米国株市場ではインテルやエヌビディアなどが大きく買われ、フィラデルフィア半導体株指数も続伸となった。これを受けて、東京市場でも半導体製造装置や半導体素材を手掛ける銘柄に物色の矛先が向いている。外国為替市場で1ドル=113円台後半までドル高・円安に振れていることも支援材料となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,446.5円  +29.5 円 (+2.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>など資源開発関連や石油元売り関連企業の株価が強い動きをみせている。ここ原油市況が戻り足を強めており、前週末にWTI原油先物価格は1ドル13セント高と急伸、1バレル=73ドル25セントまで上昇した。これを受け原油高が業績面でメリットをもたらすとの思惑が買いに反映されている。なお、10時20分現在で業種別値上がり率のトップが「鉱業」で2位が「石油」となっている。

■レンゴー <3941>  987円  +18 円 (+1.9%)  11:30現在
 レンゴー<3941>が続伸、前週末28日に74円高と急騰したが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし4ケタ大台目前まで上値を伸ばした。ネット通販市場の拡大に比例して段ボール需要が増大傾向を強めている。そのなか、需給タイト化を反映して製品価格も上昇、前週末には王子ホールディングス<3861>傘下の企業が段ボール原紙と段ボール製品の価格を引き上げることを発表している。段ボールの国内最大手であるレンゴーにとっても収益環境は追い風が強く、値上げ効果などから19年3月期営業利益は前期比76%増の300億円と急成長する見込み。

■MTG <7806>  6,750円  +80 円 (+1.2%)  11:30現在
 MTG<7806>が反発。同社はきょう、BEAUTY&WELLNESSの事業分野拡大に向け、コーポレートベンチャーキャピタル「MTG Ventures」を設立したと発表。今後の展開が期待されているようだ。投資枠は50億円で、主な投資対象はBEAUTY&WELLNESS-TECH、FOOD-TECH及びSPORTS-TECHの分野。同社の強みであるブランド開発力やグローバルな販路を投資先スタートアップ企業に提供することで、投資先の事業拡大のスピードを加速させるとしている。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,733円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在
 ネットワンシステムズ <7518> が続伸スタートで年初来高値を連日更新した。9月28日大引け後、19年3月の連結経常利益を従来予想の110億円→120億円に9.1%上方修正。増益率が30.7%増→42.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。中央省庁の大型案件を含め、セキュリティ対策やクラウド基盤のシステム構築案件が想定より伸びることが寄与。サービス部門の拡大に加え、原価低減や生産性向上も上振れに貢献する。

■ノリタケ <5331>  7,180円  +10 円 (+0.1%)  11:30現在
 ノリタケカンパニーリミテド <5331> が5日ぶりに反発。9月28日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の72億円→87億円に20.8%上方修正。増益率が3.0%増→24.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。セラミック・マテリアル事業とエンジニアリング事業の収益が想定以上に拡大することが上振れの要因となる。前日終値ベースの予想PERが13.2倍→11.4倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ハピネット <7552>  1,828円  -169 円 (-8.5%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ハピネット<7552>は急反落。9月28日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を16億円から19億円(前年同期比7.9%増)へ、純利益を10億円から11億円(同5.4%増)へ上方修正したが、株価は直近で上昇局面にあり、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。売上高は従来予想の1000億円(同17.9%増)を据え置いたものの、映像音楽事業で安室奈美恵の「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」などの音楽商材が好調に推移。また、星光堂の音楽映像パッケージの卸売に関して有する権利義務の一部を承継した子会社の業務改善も寄与した。

■富士急行 <9010>  3,575円  -140 円 (-3.8%)  11:30現在
 富士急行<9010>が続落。9月28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、純利益を27億円から18億4000万円(前年同期比29.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。保有するスルガ銀行<8358>の株価が大幅に下落したことで、投資有価証券評価損を特別損失として計上することが要因という。なお、売上高は295億円(同3.5%増)、営業利益は45億6000万円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■アダストリア <2685>  1,467円  -51 円 (-3.4%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が3日続落。同社は9月28日取引終了後に、19年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業利益が5億2900万円(前年同期比86.0%減)にとどまったことが嫌気されているようだ。売上高は1050億500万円(同2.6%減)で着地。前年第1四半期末に子会社化した米Velvetの売り上げがフルに寄与したことで海外売上高は堅調だったが、国内売上高が全体的に苦戦したことが影響した。また、利益面では、在庫消化のための値引き販売が増加したことや、広告宣伝費やEC関連の販促費用の増加、配送単価の上昇などが重荷となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■クックパッド <2193>  452円  -4 円 (-0.9%)  11:30現在
 クックパッド<2193>が続落。9月28日の取引終了後、18年12月期の期末配当から剰余金の配当は行わない方針に変更すると発表しており、これが売り材料視されている。同社では、17年からの10年をさらなる大きな成長のための事業基盤づくりに再度注力する「投資フェーズ」としており、事業拡大に向けた投資を優先するとしている。

■テラ <2191>  349円  +72 円 (+26.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 テラ<2191>は一時ストップ高。9月28日の取引終了後、予定している過年度の有価証券報告書の訂正報告書について、監査を行う公認会計士が決定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。これにより、今後は過年度の有価証券報告書の訂正に関する検討および必要な訂正作業を進めるとしており、過年度の訂正有価証券報告書の提出時期については、遅くとも第2四半期報告書の提出期限である10月15日までには提出する予定としている。

■フュートレック <2468>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 28日に発表した「グローリーがTOBを実施」が買い材料。
 グローリー <6457> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、資本業務提携を締結する。TOBは計2回実施する予定で、第1回の買い付け価格は1株569円で筆頭株主の藤木英幸氏から取得する。第2回は一般株主から1株当たり770円で取得する。

■ネオス <3627>  974円  +114 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ネオス<3627>が続急騰、8月27日につけた869円を大きく上回り930円台まで上値を伸ばし、2014年8月以来、約4年ぶりの高値圏に浮上した。現引き停止解除日となった前週末28日に急反騰で上値追いを再開、この流れを週明けも引き継ぎ、投機資金の流入が加速している。法人向けネットサービス支援事業が好調で19年2月期は営業損益段階からの黒字化を見込むが、会社側見通しは上振れの公算が大きい。人工知能(AI)ロボットやIoTのハード分野を手掛けるジェネシスHDの連結子会社化で業容拡大、ジェネシスHDを通じてソースネクスト<4344>の「ポケトークW」の製造を受託するなど早速収益貢献に向けた一歩を踏み出している。なお、ソースネクストの株価も前週を境に一気に上昇加速となっており、これに連動する動き。

●ストップ高銘柄
 BBSec <4398>  2,649円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 極東産機 <6233>  854円  +150 円 (+21.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アズーム <3496>  9,070円  +1,500 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在
 オプトエレクトロニクス <6664>  1,023円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 オプティム <3694>  5,170円  +700 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 エルナー <6972>  733円  -150 円 (-17.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ETFS商品 <1684>  829円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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