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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JCRファ、ベクトル、ソフトバンク

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
■JCRファーマ <4552>  6,290円  +540 円 (+9.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 JCRファーマ <4552> が急伸。27日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.7億円→17億円に95.4%上方修正。減益率が64.8%減→31.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。成長ホルモン製剤「グロウジェクト」など主力製品の販売が想定より伸びることが寄与。下期に予定していた契約金収入の計上時期の前倒しに加え、研究開発費を含む販管費を抑制したことも上振れに貢献する。なお、通期の経常利益は従来予想の43.6億円(前期は38.4億円)を据え置いた。

■ベクトル <6058>  2,706円  +199 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ベクトル <6058> が急反発し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で同社を投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価3500円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、デジタルメディアを牽引役とするPR市場の成長ポテンシャルは大きいと指摘。ベクトルは12年2月期から18年2月期までの間、従業員数を拡大し、従業員一人当たり営業利益も伸ばしている。今後も人員増と一人当たり営業増益の両立によって、中長期での高い売上・利益成長が可能であると評価している。

■ソースネクスト <4344>  1,219円  +89 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ソースネクスト<4344>が大幅高。今週に入り上値指向を強めていたが、きょうはマドを開けて上放れ実質上場来高値更新、未踏の1200円台に歩を進めている。同社の戦略商品である74言語対応のポケトーク次世代モデル「ポケトークW」に対する期待が大きい。前日に同社はポケトークWが米国で11店舗を展開する「b8ta(ベータ)」のニューヨーク店で、接客ツールとして採用されたことを発表、これも株価を刺激している。また、同社はセキュリティーソフト「ZEROウイルスセキュリティ」を展開しており、サイバーセキュリティー関連の有力株としてもマーケットの関心が高い。

■神戸物産 <3038>  6,470円  +350 円 (+5.7%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が3連騰、前日比330円高の6450円まで上値を伸ばした。時価は2015年8月以来、約3年ぶりの高値圏にあるが、足もとの需給関係良好で上値指向が強い。フランチャイズ展開する「業務スーパー」が絶好調、好採算のPB商品が稼ぎ頭となって収益を押し上げており、月次売上高は全店ベースで6月が9.9%増、7月が8.3%増、8月は10.8%増と高水準の伸びを継続している。今後は10月末の株主を対象とした株式分割権利取りの動きが強まる可能性もある。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,420円  +460 円 (+4.2%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が反発し年初来高値を更新。売買代金は東証1部上場銘柄のなかで断トツとなっている。全体相場は前日の米株高や為替の円安進行などリスクオンの流れが鮮明となっている。日経平均は先物を絡め大きく反発、一時年初来高値更新を意識する場面もあった。そのなか日経平均寄与度の高い同社株は、強気相場の象徴となっており裁定買いによる株価浮揚効果も働いている。

■CYBERDYNE <7779>  845円  +29 円 (+3.6%)  11:30現在
 CYBERDYNE<7779>が急反発している。27日の取引終了後、日本医療研究開発機構(AMED)の「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」に、同社の研究開発テーマ「高齢者の歩行機能の維持・向上のための衣服型HALの研究開発」が補助対象事業として採択されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回採択された同社のテーマは、高齢者の歩行機能の維持・向上を促進させることが可能な装着・操作が簡便な衣服型HALと、非接触型BESセンサによる生体電位信号を活用した動作意思に応じた動作支援を開発するというもの。これにより、人の脳神経系とHALの間でインタラクティブバイオフィードバックを成立させ、装着している状態の歩行機能の向上だけではなく、装着していない状態の高齢者自身の歩行機能の維持・向上が期待できるという。開発期間は交付決定日から21年3月末までで、補助金額は計2億7050万円が予定されているという。

■マニー <7730>  5,590円  +190 円 (+3.5%)  11:30現在
 マニー<7730>が反発。27日の取引終了後、18年8月期の期末配当を従来予想から4円増の24円とすると発表したことが好感された。中間期で18円配当を行っており、年間配当は42円(前の期比8円増)となる予定だ。同社は連結配当性向30%台とすることを基本にしており、中長期的には40%を目指している。この方針と財務状況を考慮したうえで、増配を決定した。

■日経レバ <1570>  23,650円  +760 円 (+3.3%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時600円を超える上昇、売買代金は東証1部上場銘柄で断トツとなっているソフトバンクグループ<9984>の倍以上をこなしており、物色人気の高さを反映している。きょうの東京株式市場では、前日の米株高や為替の急速な円安を追い風にリスク選好の流れが強まり、日経平均が1月23日の年初来高値2万4129円を上回った。大きなフシ目を突破したことで強気相場の色彩が一段と強まるなか、日経平均株価にリンクするETFでボラティリティが高い日経レバは、個人投資家を中心とした短期筋の買いを呼び込んでいる。

■王子ホールディングス <3861>  840円  +20 円 (+2.4%)  11:30現在
 王子ホールディングス<3861>が反発し年初来高値を更新。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「王子ホールディングス(HD)傘下のグループ2社は段ボール原紙と段ボール製品の価格を引き上げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、古紙や重油など原燃料価格の上昇を転嫁するのが狙いとしており、同事業の採算改善につながるとの見方が買いにつながっているもよう。11月1日出荷分から値上げするとあり、値上げは約1年ぶりとなる。

■コマツ <6301>  3,472円  +75 円 (+2.2%)  11:30現在
 コマツ<6301>が4日ぶり反発。ここ米中間の貿易摩擦が激化するなか中国関連株の代表格である同社株は利益確定売り圧力に押されていたが、目先調整一巡から再浮上の動きをみせている。28日に日本建設機械工業会が発表した8月の建設機械出荷額は外需が牽引し前年同月比14.3%増の2159億円と好調、これが同社株にポジティブ材料となっている。外需は、石炭や鉄鉱などの資源需要が旺盛なことや、中国やインドなどのインフラ投資拡大が中期的な追い風となっている。

■レオパレス21 <8848>  634円  +8 円 (+1.3%)  11:30現在
 27日、レオパレス21 <8848> が発行済み株式数の3.09%にあたる780万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は10月15日。

■トヨタ自動車 <7203>  7,070円  +62 円 (+0.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が反発。ここ7000円大台近辺で売り物を吸収していたが、再び上値を試す展開となっている。FRBによる利上げ継続路線が改めて意識されるなか外国為替市場ではドル買いの動きが進み、1ドル=113円40銭前後まで急速にドル高・円安が進行、これを受けて輸出採算改善期待から買いが先行している。同社の通期想定為替レートは1ドル=106円で、実勢よりも7円以上円高に設定されており業績増額要因として意識される。このほか、日産自動車<7201>やホンダ<7267>など為替感応度の高い自動車株は総じて堅調な値動きとなっている。

■村田製作所 <6981>  17,535円  +115 円 (+0.7%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、京セラ<6971>、TDK<6762>など値がさの電子部品株が買いを集めている。足もと1ドル=113円40銭前後まで円安が進行していることで輸出採算の改善期待があるほか、前日の米国株市場でアップルが2%超の上昇をみせたことも追い風材料。アップルはJPモルガン証券が強気の投資判断で新規フォローしたことが好感されており、この流れを受けてアップルの有力サプライヤーである日本の大手電子部品メーカーにも物色人気が波及している。

■タムラ製作所 <6768>  717円  -46 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 タムラ製作所<6768>が急落している。27日の取引終了後、中国子会社で製造した電源機器の一部について不具合の発生を確認した件について、修理費用やそれに伴う人員の追加確保などで費用の増加が見込まれると発表。営業利益への影響額が6億円程度になるとしたことから、業績予想の下方修正が懸念されている。

■タチエス <7239>  1,756円  -104 円 (-5.6%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 タチエス<7239>は大幅反落している。27日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を80億円から68億円(前期比21.5%減)へ、純利益を60億円から27億円(同67.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。国内販売を中心に増収が見込まれることから売上高は2950億円から2980億円(同0.9%増)へ上方修正したものの、中南米での得意先の洪水に伴う操業停止による影響や、新興国通貨安に伴う為替差損の発生などが利益を押し下げるとしている。

●ストップ高銘柄
 大村紙業 <3953>  1,386円  +300 円 (+27.6%) ストップ高   11:30現在
 BBSec <4398>  2,149円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 極東産機 <6233>  704円  +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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