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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

エンバイオH <日足> 「株探」多機能チャートより

■アクリーティブ <8423>  360円 (+80円、+28.6%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。アクリーティブ <8423> がストップ高。21日、同社に対して芙蓉総合リース <8424> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を48.2%上回る1株415円とあって、25日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は9月25日から11月6日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■エンバイオH <6092>  1,250円 (+232円、+22.8%)

 エンバイオ・ホールディングス <6092> [東証M]が続急騰。SOMPOホールディングス <8630> は25日、グループの日本財産保険(中国)がエンバイオHDのグループ会社と提携し、企業向け環境対策コンサルティングサービスの無償提供を開始したと発表。これが材料視されたようだ。サービスの提供先は、SOMPOの中国の取引企業。サービス内容は、廃水・排気・固体廃棄物・騒音などの対策状況のヒアリングと現場調査を通じて、企業の問題点を洗い出し、改善策を報告書にまとめて提案するとしている。

■TATERU <1435>  705円 (+100円、+16.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。TATERU <1435> が2日連続ストップ高。先月末に従業員が建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが発覚。これを受け、株価は急落していたが、21日の取引終了後に財務省に提出された変更報告書で、レオス・キャピタルがTATERU株の全株式を売却したことが判明した。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオスは直近でTATERU株の5.99%の株式を保有していた。大口投資家の株式売却が完了したことから、25日は今後の需給好転を期待する買いが流入した。

■オプトエレ <6664>  813円 (+111円、+15.8%)

 オプトエレクトロニクス <6664> [JQ]が続急騰。18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結経常利益は前年同期比59.4%増の2億9800万円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で定置式スキャナーやモジュールの販売が大きく伸びたことが寄与。通期計画の1億6300万円をすでに82.8%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■イオンファン <4343>  4,350円 (+460円、+11.8%)

 東証1部の上昇率4位。イオンファンタジー <4343> が4連騰。日本経済新聞の22日付朝刊で「商業施設でゲームセンターなどを手掛けるイオンファンタジーの2018年3-8月期は、連結営業利益が前年同期比1割増の28億円強だったようだ」と報じられたことが買い材料視された。記事によると「同期間で2年連続の最高益となった。国内事業は主力のクレーンゲームが好調だった。中国や東南アジアで展開する海外事業は利益率が改善した」という。同社の既存店売上高は7月に20ヵ月ぶりに前年割れとなるなど先行きが懸念されていたが、会社計画通りの数値に収まる観測が出たことから買い戻す動きが強まった。

■テラ <2191>  261円 (+23円、+9.7%)

 テラ <2191> [JQ]、リプロセル <4978> [JQG]など株価低位のバイオベンチャーが急動意、ヘリオス <4593> [東証M]、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> [JQG]、サンバイオ <4592> [東証M]なども買いを集め、バイオ関連セクターへの資金流入が目立つ展開となった。秋は学会シーズンで話題性の多い時期にあることや、ここ再生医療やiPS細胞に関するニュースが相次ぐなど関連銘柄へのマーケットの視線が熱を帯びている。前週はそーせいグループ <4565> [東証M]が認知症治療薬の開発の中断を発表して株価を急落させ、バイオ関連株全般もその影響を受けたが、そーせいも前週末を境に下げ止まる動きをみせており、足もと買い安心感も台頭しているようだ。

■メガチップス <6875>  2,515円 (+211円、+9.2%)

 東証1部の上昇率9位。メガチップス <6875> が4連騰。「ニンテンドースイッチ」向けにLSIが好調に推移している。18年4-6月期は研究開発費増加などで営業損益段階では2億5400万円の赤字となったが、トップラインは前年同期比40%近い伸びを示している。14日申し込み現在の東証信用倍率は0.96倍と売り長で、足もと日証金では逆日歩がついている状態で買い戻しを誘発しやすい。

■アウトソシン <2427>  1,700円 (+132円、+8.4%)

 アウトソーシング <2427> が急反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によれば、レオスのアウトソシン株式保有比率は5.30%→6.54%に増加した。足もとの株価は6日に発表した公募増資と売り出しが嫌気され急落していたが、25日はレオスの同社株買い増しを受けて需給思惑が働き、買いが先行した。

■日総工産 <6569>  2,866円 (+222円、+8.4%)

 日総工産 <6569> が続急伸。同社は自動車や電機業界など製造業向け技術者派遣を手掛ける。自動車や電機業界などは構造的な技術者不足が続いており、同分野に特化して派遣労働者のスキルアップにも注力する同社の経営戦略は、需要を的確にとらえるとともに受注単価上昇に反映されている。

■キョーリン <4569>  2,502円 (+161円、+6.9%)

 キョーリン製薬ホールディングス <4569> が続急伸。同社は21日取引終了後に、厚生労働省から過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠50ミリグラム」の製造販売承認を取得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同剤は、同社子会社の杏林製薬が2014年7月に米メルクとの間でライセンス契約(日本国内における独占的な開発権及び製造販売権)を締結し、16年3月に共同開発権及び共同販売権をキッセイ薬品工業 <4547> に供与して、両社で国内開発を進めてきた経緯がある。なお、「ベオーバ錠」は杏林製薬とキッセイ薬品で共同販売するとしている。

■日本オラクル <4716>  9,430円 (+550円、+6.2%)

 日本オラクル <4716> が4日ぶり急反発。19年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)が前年同期比11.0%増の135億円に伸びて着地したことが買い材料視された。データ利活用や業務効率化ニーズが高まるなか、クラウドサービスとソフトウェアライセンスを組み合わせた大型案件を複数受注し、2ケタ増収を達成したことが寄与。

■富士紡HD <3104>  3,625円 (+210円、+6.2%)

 富士紡ホールディングス <3104> が4連騰。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によれば、エフィッシモの同社株式保有比率は6.54%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑が働き、買いが先行したようだ。

■パーソルHD <2181>  2,705円 (+154円、+6.0%)

 パーソルホールディングス <2181> が続急伸。SMBC日興証券が21日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を3400円→3500円に引き上げたことが買い材料視された。レポートでは、派遣事業で生産性向上による利益率改善の取り組みが進展していると評価。一方、株式市場ではその効果をまだ十分に織り込んでいないと指摘している。また、短期的な注目点として10月以降の派遣業界動向や無期雇用化の状況を挙げている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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