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【特集】プラッツ Research Memo(6):業務提携の進捗と生産面でのコストダウンへの取り組みが注目ポイント


■今後の見通し

2019年6月期についてプラッツ<7813>は、売上高6,320百万円(前期比13.7%増)、営業利益310百万円(同136.6%増)、経常利益410百万円(同26.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益300百万円(同24.5%増)と増収増益を予想している。

売上高の市場別内訳を見ると、伸び率では海外市場が前期比77.8%増と最も高くなっているが、金額ベースでは主力の福祉用具流通市場の389百万円の増収が最も貢献度が大きくなっている。2018年6月期において計画を超過達成した医療・高齢者施設市場も同25.8%増と前期に続き高い増収率を予想している。各市場の詳細動向は前述のとおりだ。

利益面では、営業利益が前期比136.6%増の310百万円となる一方、経常利益が同26.0%増の410百万円となっている。ともに増益ではあるが、営業外収支が2018年6月期から縮小している。この縮小分は持分法投資利益であると弊社ではみている。この持分法適用関連会社が同社の主要生産拠点であることに照らすと、同社の収益力や事業環境をより正確に反映しているのは経常利益であるという見方に変更はない。

2019年6月期の注目ポイントは、中期経営計画と中長期の成長戦略の項でも取り上げた、中国の上海偉賽との業務提携(内容は介護ベッド販売とIT製品の開発の2点)の進捗と、コストダウンの施策だ。どちらも同社の中長期の成長戦略では極めて重要で、短期的な業績数値以上に高い関心を持って見守りたいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

《MH》

 提供:フィスコ

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