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【経済】日銀金融政策の行方


 日本銀行は18-19日開催の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を賛成多数で決定した。現状維持は事前の予想通り。市場参加者が注目した黒田日銀総裁の会見で総裁は2%の物価目標を早い時期に達成するために金融緩和を続ける意向を表明したが、現在のような大規模な金融緩和をいつまでも続けたいということはないとの見方を示した。

 黒田総裁は「金融緩和策を止めたり、途中で変えたりする考えは持っていない」と述べており、市場関係者の間では「足元のインフレ率は2%の物価目標を大幅に下回っており、フォワードガイダンスの文言などは長期間変更されない可能性が高い」との見方が出ている。ただし、何らかの理由で為替相場が円安方向に大きく振れた場合、インフレ率は日銀の想定を上回るペースで上昇する可能性があるため、日銀は為替相場の動向に大きな影響を与える外部要因(国際貿易環境の変化、米国、欧州、中国の金融政策など)についても注視していくことを余儀なくされそうだ。
《MK》

 提供:フィスコ

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