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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:GAテクノ、ファンケル、フロンテオ

フロンテオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■GAテクノ <3491>  8,190円  +1,160 円 (+16.5%)  11:30現在
 GA technologies<3491>が大幅高。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が6日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出し、GAテクノ株式の保有割合が5.68%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑が働いているようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月31日。

■ファンケル <4921>  5,340円  +100 円 (+1.9%)  11:30現在
 ファンケル<4921>は3日ぶり反発。6日の取引終了後、フェルラ酸とαGPC、イチョウ葉エキス、ビタミンCを含む食品(フェルラ酸を含む食品)を継続して摂取することが、軽度認知障害を有する高齢者に対して、認知機能の緩和と日常の心理・行動に良い影響を与えることを臨床試験で確認したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、同研究成果は、日本認知症予防学会誌に掲載されたとている。

■FRONTEO <2158>  1,062円  +19 円 (+1.8%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が下げ相場に抗して上値指向を堅持、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し、目先中期上昇トレンドの分水嶺である75日移動平均線も上回ってきた。米国での訴訟支援を主力業務としており、人工知能(AI)エンジン「KIBIT」を活用したビッグデータ解析事業に展開している点が最大の特徴で、機関投資家の組み入れニーズも強い銘柄。米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが6日付で財務省に提出した大量保有報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.14%となり、新たに5%を超えたことが判明、これが株価の刺激材料となっている。

■すかいらーく <3197>  1,623円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>はしっかり。6日の取引終了後に発表した8月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比1.8%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが評価されている。前年に比べて降雨量が少なく日照時間も長かったことがプラスに働いたほか、ガストで7月19日から実施している季節限定メニューの販売が好調に推移したことが寄与した。また、11店舗でリモデルを実施したことも貢献した。

■くらコーポレーション <2695>  6,490円  -520 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 くらコーポレーション<2695>は大幅反落。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年11月~18年7月)連結決算は、売上高979億9100万円(前年同期比7.6%増)、営業利益52億500万円(同21.2%増)、純利益37億6200万円(同12.5%増)大幅増益となったが、株価は直近で3連騰していたことから、目先の材料出尽くし感による売りが出ているようだ。国内で新たに11店舗を出店したほか、既存店舗の建て替えや設備更新などの競争力強化のための投資を行ったことが寄与した。また、人気寿司ネタの「熟成まぐろ」「うなぎ」「かに」の極上ネタを提供するフェアを毎月実施したことや、7月に発売した新商品「夢のふわ雪」が猛暑の影響もあり好調だったことも貢献した。なお、18年10月期通期業績予想は、売上高1269億5000万円(前期比3.4%増)、営業利益68億1000万円(同7.4%増)、純利益49億1000万円(同0.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■アウトソーシング <2427>  1,671円  -133 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 6日、アウトソーシング <2427> が国内外で2241万5000株(海外追加分上限241万5000株含む)の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限103万5000株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による300万株の株式売り出しを行うと発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約23%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は9月26日から28日までのいずれかの日に決定する。最大で約451億円の調達資金については、M&Aに関連した金融機関からの借入金返済資金などに充てる。

■東京エレクトロン <8035>  16,875円  -1,110 円 (-6.2%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置メーカーや、SUMCO<3436>など半導体シリコンウエハーを手掛ける銘柄がいずれもウリ気配スタートとなるなど下値模索の動きを強めている。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズ、マイクロンテクノロジー、エヌビディアなどをはじめ半導体関連株が軒並み安に売られており、この流れが東京市場にも波及している。足もと外国為替市場で円高に振れていることも買いを手控えさせる要因となっている。

■TATERU <1435>  502円  -31 円 (-5.8%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 TATERU<1435>が5日続落。株価は、一時496円まで値を下げた後、リバウンド狙いの買いが入ったものの依然、上値の重い展開が続いている。先週末に建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが表面化。今月3日以降は、投資家からの売りが殺到する状態が続き、3日連続ストップ安を交えながら、6日には467円まで下落。不正発覚前の31日の終値(1606円)からの下落率は70%超に達した。株価は500円割れまで下落したことから、底値水準にあるとの見方もある。ただ一方で、「不正発覚を受け機関投資家が保有株の売却を進めており、その売りが出尽くすまで軟調な展開は続くのでは」(アナリスト)との見方もあり、強弱感は対立している。

■積水ハウス <1928>  1,664.5円  -72 円 (-4.2%)  11:30現在
 積水ハウス<1928>が大幅続落し連日の年初来安値を更新。6日の取引終了後、19年1月期の連結業績予想について、売上高を2兆1850億円から2兆1660億円(前期比0.3%増)へ、営業利益を2000億円から1850億円(同5.4%減)へ、純利益を1360億円から1270億円(同4.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。同時に発表した上期決算が、売上高1兆26億2100万円(前年同期比0.7%減)、営業利益786億4900万円(同11.6%減)、純利益578億4700万円(同3.9%減)と、2ケタ営業減益となったことに加えて、建て替え層を中心とした建築需要が弱含みで推移し戸建住宅の受注が微減となったこと、さらに賃貸住宅の販売が伸び悩み同事業の受注が減少していることなどが要因としている。同時に、自社株買いを発表した。上限を200万株(発行済み株数の0.29%)、または45億円としており、取得期間は9月7日から来年1月31日までとしている。

■JXTG <5020>  711.9円  -24.7 円 (-3.4%)  11:30現在
 JXTGホールディングス<5020>など石油セクターが売り込まれたほか、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株にも売りが目立っている。ここ原油市況が軟化している。前日のWTI原油先物価格は95セント安と大幅続落し1バレル=67ドル77セントまで水準を切り下げた。これを受けて前日の米国株市場ではシェブロン3%を超える下げをみせたほか、エクソンモービルなども売られた。東京市場でも原油市況と株価連動性の高い銘柄に売りがかさんでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,583円  -84 円 (-1.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>など自動車株が安い。為替市場で円高が進行しており、午前9時30時点で1ドル=110円40銭前後と前日午後5時時点に比べ90銭程度の大幅なドル安・円高となっている。特に、米ウォール・ストリート・ジャーナルが6日、米トランプ大統領が対日貿易赤字削減に向け強硬姿勢を示したと報道したことも嫌気された。今月下旬の日米貿易協議(FFR)では、自動車関税が議題に取り上げられることが懸念されており、自動車株には警戒感が高まっている。

■フォーサイド <2330>  293円  +42 円 (+16.7%)  11:30現在
 フォーサイド<2330>は急騰。同社は6日、中国アリババグループのアリペイと直接契約を結び、QR決済サービス「アリペイ」の認定代理店に登録され、同日から代理店業務を開始することになったと発表、これが株価を強く刺激する格好となった。株価は8月末から調整局面にあり、目先250円近辺は値ごろ感も働く水準で、個人を中心とした短期資金の流入を誘っている。

■土屋ホールディングス <1840>  242円  +31 円 (+14.7%)  11:30現在
 土屋ホールディングス<1840>が続急騰。同社は北海道を地盤とする住宅会社で、道内向けが売上高の約6割を占めることから、6日未明に発生した北海道胆振東部地震に関連した復興需要や建て替え需要への思惑が強まっているようだ。

●ストップ高銘柄
 地域新聞社 <2164>  908円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在
 キムラ <7461>  658円  +100 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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