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【特集】テクノスJPN Research Memo(6):米国Lirikの買収等を踏まえ、2019年3月期の業績予想を増額修正


■業績見通し

2019年3月期の連結業績予想についてテクノスジャパン<3666>は、Lirikの買収等を踏まえ、増額修正を行った(2018年7月31日公表)。修正後の業績予想として、売上高を前期比18.1%増の6,405百万円(修正幅799百万円増)、営業利益を同8.4%増の805百万円(同55百万円増)、経常利益を同11.2%増の869百万円(同73百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益を同33.6%増の560百万円(同40百万円増)と見込んでいる。期初予想の段階で増収増益(各段階利益で過去最高益を更新)を想定していたが、それをさらに上回る大幅な業績の伸びを実現する見通しとなった。

売上高は、前期に引き続きTDSEの非連結化(持分法適用関連会社への移行)による影響(約4億円の減収要因)が残るものの、Lirikの連結効果に加えて、堅調な需要が見込まれるERP事業の伸び(開発工程の案件が増えることも増収に寄与する見通し)や「スマート&デジタル化」(スマートファクトリー等)の推進等により大幅な増収を実現する想定である。また、2018年3月期に一旦減少したグローバルビジネス売上(日本企業の海外向けIT投資)についても、前述のとおり、下期以降に再び増加に転じる見通しを描いている。

利益面でも、開発工程の案件が増えることに伴う外注費の拡大やLirikの連結化に伴う利益率の低下(のれん償却を含む)などが想定されるものの、増収により増益を実現するとともに、営業(経常)利益率も依然として高い水準を維持する見通しである。

弊社でも、企業のERPや周辺分野の投資ニーズが国内外で旺盛であることや、AI及びIoT、ブロックチェーンなど最新デジタル技術を活用したスマート化への流れが追い風となっていること、Lirikの連結効果も合理的に織り込まれていることから、同社の業績予想(増額修正後)は十分に達成可能であるとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《MH》

 提供:フィスコ

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